唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
先週末のモータースポーツ雑感
佐藤琢磨がIndyでポールポジションを取りました。日本人初の快挙です。でも、決勝レースでは案の定と云うべきか、マシンをウォールにヒットさせてクラッシュ、リタイヤ。やっぱりな。レースで勝つためには、フィニッシュすることが最低限の条件なんです。いくら一周の速さがあっても、フィニッシュできなければ、このスポーツでは何の意味も無いのです。このスポーツにはクレバーさが必要なのです。
F1ヨーロッパGP、小林可夢偉は周回遅れの16位フィニッシュ。連続入賞は途切れました。マシンにまったく速さがありませんでした。スポーツ走行ではありませんので、周回遅れになるようでは、ただ周回を重ねても、無事にチェッカードフラッグを受けても、速さがなければ、このスポーツでは何の意味も無いのです。可夢偉にいま必要なのは、戦闘力のあるマシなのです。このスポーツには速いマシンが必要なのです。
追記:今週の郷秋<Gauche>はとっても忙しいんです。でもね、そう云う時にこそ、ほっとできる時間が必要なんです。ほら、忙中閑有りって云うでしょう。
片方のエンジンだけで大丈夫なんです。
ANA1613便(ボンバルディアQ300)が、エンジントラブルのため「片側のエンジンを停止させた状態で伊丹空港に緊急着陸」したことがニュースになっていた。まるで片側のエンジンだけで着陸「できた」ことが奇跡でもあるかのような書き方のタイトルだが、実は双発(エンジンが二つある)の飛行機は、一方のエンジンが停止しても、もう一方のエンジンだけで安全に飛行を続け、安全に着陸できるように設計されているのである。
というか、むしろ一つのエンジンが停止してももう一つのエンジンで安全に飛行を続けられるようにエンジンを二つ積んでいるのである。そういう考え方に基づけば、双発より三発(昔流行った727やMD-11)、三発より四発の飛行機(747やエアバス340、380)は更に安全性が高いと云う事になる。ただし、エンジンの数が増えるのに伴う機構の複雑さがまた信頼性の低下を孕むと云う矛盾も抱えることにもなる。
ところで、左右の翼に一つずつエンジンをぶら下げた(例えばホンダジェットのように翼の上にエンジンを乗せる形式の飛行機もない訳ではないが)双発機の場合、片方のエンジンが止まった時のことを考えれば、当然止まっているエンジンの方向に旋回しようとし直進が出来なくなるのではないかと想像するのだが、それはそこ、今どきのコンピュータ制御技術で、パイロットが神業的操縦をせずともまっすぐに飛ぶようになっているらしい。
では単発の飛行機の場合とか、すべてのエンジンが停止した場合にはどうなるかと云うと、例えばジェット旅客機であっても、グライダー程ではないにしても多少は滑空できますのでご心配なく。安全姿勢を取りつつ、滑空しながら安全な着陸もしくは着水場所が見つかることを祈りましょう。
小笠原、父島(その5)
昨日、コムラノン300mm F4.5と云う「怪しい」レンズも使ったと書いた。気になったのでWebで調べてみたら、三協光機と云う会社が作ったレンズであることがわかった。今で云うサードパーティで、シグマ、タムロン、トキナーのようなものだが、1990年代までに淘汰された会社とその製品と云うことになる。
この写真は、当時も今も父島の観光名所?の一つであるらしい「首なし尊徳」。尊徳とはもちろん幼名二宮金次郎、後の二宮尊徳のこと。薪拾いの行き帰りにも本を読んでいたと云う金次郎に倣い、勤勉を奨励するために戦前は日本全国の小学校(尋常小学校、国民学校)などにその石像が建てられた。
戦後、アメリカ統治時代に首だけがもがれて持ち去られたのだと云う。郷秋<Gauche>が上の写真を撮った時の首なし尊徳像がどこにあったのかの記憶はまったく無いが、今はそれとは別の場所に移設されているらしいが、相変わらず首は無いままのようである。
ところで上の写真のフレアの中にレンズも絞りの形である五角形が「綺麗に」出来ているのにお気づきだろうか。最近のレンズは高度なコーディングがされていて逆光でもフレアが出にくいのと、出ても絞りが円形絞りなので、なんかつまらない。こういう絵柄には絞りの形もばっちり見える盛大なフレアがお似合いだな。