日課

 昨日の神奈川新聞にこんな行(くだり)を見つけた。

 

「週2回、(剣)道場に通うのが日課だった」

 

日課とは、毎日決まってすることである。例えば「朝のラジオ体操が日課である」「近所の神社まで愛犬と散歩をするのが私の日課です」「帰りには、日課のように近所のコンビニに寄った」等々。毎日必ず、大抵の場合時間を決めてするのが日課である。そんな日課の意味を考えると「週2回、(剣)道場に通う」のは日課じゃなくて、そう云う言葉があればだが、「週課」だと思う。

 

では、「週2回、(剣)道場に通うのが日課だった」をどう添削すればよいだろうか。

 

1.    2日、休まず道場に通った。

2.    2日、必ず道場に通った。

3.    週に2日ではあったが、休むことなく道場に通った。

4.    2日、道場に通うのが習いであった。

5.    2日、道場に通うのを楽しみにしていた。

 

記事は、神奈川県警の若い警察官が、東日本大震災で被災した地元宮城県に約1年間特別出向することを伝える、なかなか良い記事である。件の部分の前後を紹介しよう。

 

幸い両親は無事だった。津波は沿岸から34キロは程離れた実家の直前まで迫ったが、引いていった。ただ大切な人を失った。恩師の渡辺兵一さん。中学校からの剣道の師匠だった。

2回、道場に通うのが日課だった。午前7時半から9時半までの2時間。「剣道の基礎の基礎から教わりました。本当に優しく指導してくれました」

 

前後の文章との「馴染」を考えると、3番だろうか。あるいは5番か。3番の場合、実は休み勝ちであったとしたら事実と反することになる。となると5番か。楽しみではない時もあったかも知れないが、6年間続けたようだし、剣道を続けたことが警察官になるきっかけの一つであったかも知れないことを考えると、5番で良いような気がする。

 

 

開花の時を待つ、猫柳の花芽。茶色の外皮が落ちると、名前の由来ともなっている銀白色の花穂が現れる。

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