唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
二つ、嘘を書きました
「嘘をつくとエンマ様に舌を抜かれる」と云う風説が事実なら、郷秋<Gauche>は舌を2枚抜かれてしまうかも知れません。元へ、舌は1枚しかないから2枚は抜かれる心配はない。
実は、昨日の小文で嘘を二つ書いてしまったのです。一つは毎晩欠かさず「ビール」を飲んでいること。ごめんなさい。これは嘘です。ビールは高くて毎晩は飲めません。毎晩飲んでいるのは「発泡酒」あるいは「第三のビール」と呼ばれている「ビールもどき」です。ついつい見栄を張って嘘を書いてしまいました。反省。
もう一つは、国の税収不足を補うために毎晩ビール(実はビールもどき)を飲んで酒税を払っていると云う行です。毎晩ビールもどきを飲んでいるのは事実ですが、それは単に好きだから飲んでいるのであり、酒税を収めるために飲んでいるわけではありません。結果として多額の酒税を「払わされている」だけで、どうしてビール及びビールもどきの酒税はこんなに高いのだ!と怒りながらも、好きなので毎晩飲んでいるだけなのです。ついつい格好をつけて嘘を書いてしまいました。反省その二。
二つ嘘を書いてしまいましたが、ビールとビールもどき(以下、合わせてビール類)の税率が異常に高いのは事実で、昨日も書いたようにビール1kl(キロリットル。つまり1000リットル)当たりの税金は220,000円(500ml一缶当たり110円)です。発泡酒の類はビールよりも安いのですが、それでも麦芽比率によって1kl当たり134,250円(同67円)もしくは178,125円(同89円)が課税されています。
全ての酒類に課税されているのですが、ビール類の税金が一番高いんです。税率だけを見るとウィスキー(37%)が1kl当たり370,000円と高いのですが、ウィスキーはアルコール度数が高いので純アルコール1cc当たり、ようするに水割り一杯当たりの税金額はビールよりも少なくなります。判り易いように酒類毎のアルコール度数と純アルコール1cc当たりの酒税額を記すとおおよそ次のようになります。
ビール:5%:4.4円
発泡酒:5%:3.6円
第三のビール:5%:2.7円
ワイン:12%:0.67円
日本酒:15%:0.8円
焼酎:21%:0.95円
ウィスキー:37%:1円
(以上、郷秋<Gauche>の計算が間違っていなければ)
ビール以外の酒類の純アルコール1cc当たりの酒税額はいずれも1円以下なのに、ビール類だけが一番低い第三のビールと呼ばれるものでも2.7円、本物のビールに至っては4.4円と異常に高いのです。このビールの税率をウィスキー並みに引き下げると、500mlの缶ビールの価格は今の一缶280円から195円へと、発泡酒並みの価格となります。
商品一つ当たりの利益は少なくなっても、値下げして大量に売れれば利益の総額は大きくなるのは小学生でもわかる理屈で、だから今どき量販店やディスカウント店が繁盛している訳ですね。ビールも同じで、高い税率のために単価が上がり消費が低迷する。その結果税収が落ちるよりも、ビールの税率を大幅に低くして、国民の皆さまに広くたくさん飲んでいただく方が、結果として税収が増えるのではないかと郷秋<Gauche>は思うのですが、野田さん、いかがでしょうか(^^)。
注:上記の駄文は、アルコール飲料と嗜好・生活(行動)パターンの多様化等をまったく考慮せずに書いたものであることを、突っ込まれる前に書いておきます(^^;。
今日の一枚は、めったに飲めない本物のビールと、いつも飲んでいるビール「もどき」。いずれにしても郷秋<Gauche>は「サントリー」である。事業化以来45年、万年赤字であったにも関わらず諦めなかったサントリーの高い志に共感し、郷秋<Gauche>はサントリーを応援し、飲み続けている。郷秋<Gauche>の応援が功を奏したのかどうかは判らないが、2008年には悲願のビール事業黒字化を達成、そして今では老舗のサッポロビールを追い越し、サッポロの倍近い19%のシェアを獲得し業界第3位に付けている。サントリーのビール事業は花咲いたが、一方、郷秋<Gauche>が毎日「プレミアムモルツ」を飲めるようになる日は、当分来そうにない。トホホ。