唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
それは既定の事実です
Nikon Rumorsが「Nikon D700 & D300s are now officially discontinued」と云うタイトルの記事を掲載している(January 25, 2012 / 日本時間では26日)。
Nikon(ニコン)の旧製品のページにD300SとD700と云う型番が掲載されたことにNikon Rumorsは驚いているようだが、これは既定の事実。ニコンは昨年11月8日に、2011年11月20日以降から強化される改正電気用品安全法に適合しなないことを理由に、D300SとD700及びいくつかのアクセサリー類の日本国内出荷を、11月19日をもって終了する旨のアナウンスをしている。郷秋<Gauche>はこのことについて同日中に書いて掲載している(see here)。
D300SとD700は昨年11月20日以降、日本国内市場には出荷されていない訳で、つまりその時点で旧製品扱いになったと云う事なのである。話がそれるが、このような状況を英語でdiscontinuedと云うことから、これを短縮して「ディスコンになった」と云い・書く方がおられるが、郷秋<Gauche>はこう云う英語でも日本語でもない省略の仕方・使い方は好きではないので、長たらしくなるが、出荷停止とか、製造終了あるいは廃番などと書くようにしている。
さて、昨年の11月8日現在、D300SとD700の後継機は登場していなかったのは無論のこと、いつ発表すると云うアナウンスさえも出されていなかった。この状態は今日現在も続いているのだが、プロユースのD3シリーズを除くと5つしかないモデルの内の2つがニューモデルの発表を待たずに廃番となってしますと云うのは実に珍しい事と云えるだろう。確かにいずれもその時点ではそれほど沢山売れているモデルではなかったけれど、D3100、D5100と云った入門機と比べれば利益率の大きな商品なだけに、経常利益への貢献度は台数以上に大きなものがあったはずである。
そんな重要なモデルであるのも関わらずD300SとD700を出荷停止にして早2ヶ月以上が経っているが、いまだにニコンからは両機の後継に関するアナウンスはない。まっ、D700の後継機については2月初旬のCP+開幕前に発表、3月下旬に発売となることが予想されるが(それでも出荷終了からは丸々4ヶ月ものブランクが生じる)、D300Sについて云えば、発表。発売時期どころか後継機が出るのかさえ分からない状態である。
昨日にもちょっと書いたが、今のニコンには売るべきDSLRがない。カタログにはD3100、D5100、D7000が載ってはいるが、タイ工場の洪水被害により、生産量が大幅に減少しており、市場での流通量が異常に少なくなっているのである。モデル最後期となっているD3100は、十分な量の生産・販売が出来ないままD3200にバトンタッチすることになる可能性もある、苦しい苦しい2011-2012のニコンなのである。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、一昨日の朝、郷秋<Gauche>のオフィスのあるビルの屋上かから北西方向を撮った一枚。手前が町田市金井町に広がる住宅地、その向こうが東京都多摩市との境に残っている森。遠くに見えるのは、丹沢から高尾山に続く山々である。普段は見たくもない自然破壊の景色が、雪で覆われると、見れないでもなくなるのが不思議である。