玄文社主人の書斎

玄文社主人日々の雑感もしくは読後ノート

はげ山の一夜への期待

2012年06月04日 | 日記
「ラ・フォル・ジュルネ新潟」のプレ公演が二十六日、柏崎市で開催される。「ラ・フォル・ジュルネ」は一九九五年にフランスのナントで誕生した音楽祭で、小規模で短い演奏を、あちこちでたくさん行うことを特徴としている。
 ナントの音楽祭では、世界中から大勢の人々が押し寄せて、音楽によるまちおこしが現実のものとなっているようだし、新潟での音楽祭も、チケットを売り出せば即完売となるほどの人気で、まちおこしに貢献しているようだ。
 今年のテーマはLe Sacre Russe(ロシアの祭典)。世界中に飛び火した「ラ・フォル・ジュルネ」だが、今年初めて世界共通のテーマで開催される。Le Sacre Russeというテーマは、ロシアの作曲家ストラヴィンスキーのSacre du Printemps(春の祭典)にちなんでいる。
 実は初めて買ったクラシック音楽のLPがこの「春の祭典」で、四十年以上この曲に親しんできたので、なおのこと、今年の音楽祭に期待は大きい。「春の祭典」は二十九日、りゅーとぴあ劇場で、四手ピアノ版で演奏されるが、この日は残念ながら用事があって行くことができない。
 しかし、柏崎では、ムソルグスキーの「はげ山の一夜」が四手ピアノ版で演奏されることになっているので、とても楽しみにしている。
 プレ公演は昨年佐渡で開かれ、今年は柏崎で開かれることになった。アルフォーレの丸田館長によれば、プレ公演に手を挙げるところはあまりないのだそうで、来年以降も柏崎で開かれる可能性もある。
 そのためには、演奏会に大勢の市民が参加する必要があるが、チケットの売れ行きはどうなのだろう。

越後タイムス4月25日「週末点描」より)


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