弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

欧州押し寄せる難民について思うこと(考える)

2015年09月05日 | 日記

トルコの砂浜に漂着した男の子の遺体の写真をみると、衝撃を受け、
心が痛みます。ここをどうぞ。

もう少し詳しい事情はここをどうぞ。
写真だけでも見ればおおよその事情は分かります。お父さんだけが生き残った
んですね。
これはトルコのそしてカナダに関する話ですが、
EUではもっと深刻です。

EUでも以前はイタリアやギリシャなどアフリカ、シリアに近い国に難民が
押し寄せていました。
最近は、ハンガリーやオーストリア、英国(カレー)などEUの中心部に
舞台が移動しています。ここをどうぞ。
必死の様子をみると、積極的に受け入れるべきという考えもわかります。
ドイツのメルケル首相のように。

しかし、特にハンガリーのようなEUでも遅れている国の場合、他国民の
面倒を見るゆとりがないのが現状です。

また仮にドイツのようにゆとりがあったとしても際限なく押し寄せてくる
難民を無制限に受け入れることは困難なはずです。

本来は難民の元の国の問題ですから、そこを解決すべきはずのもの・・・

来た人は誰でもというのではなく、やはり難民受け入れのルールを作るべきでは
ないだろうか。
そうでなければ、闇のルートを増殖させるだけのように思う。

本来ならこういう問題は国連のすべきことのように思うが、事務総長は、
中国の第二次大戦勝利70周年記念行事に参加している。
本来の仕事をしていないようである。
シリアについては仲介の特別大使も(アナン前事務総長など)とっくに
諦めて辞任している。

抜本的な解決策は逃げることではなく、留まって独裁者と戦うことだと思う。
困難なことだとはおもうが、そういう観点での援助等があってもいいとおもうが・・・

ただESTABLISHMENTを倒すことは、先進国でも容易なことではない
(アメリカをみればわかる)。
ましてや後進国ではであるが・・

オーストラリアのアボット首相が難民や不法入国者は許さないことを毅然と示さないと
難民等が押し寄せるだけであると言っていたと思うが、
そこまで極端ではなくとも、一理のあることである。

現状は異常である。
EU内で早急にコンセンサスをつくらなければ、混乱は続くばかりと思う。