逆説的表現ですが、寒い国を旅行するときは、暖かいということを
念頭に置くべきである。
(逆に、暑い国を旅するときは寒さ対策が必要ということである。)
勿論、屋外が寒いことは言うまでもない。
しかしながら、屋内は暖房がとても効いている。
バスで移動する場合でも、ちょっと涼しめなかというときに、寒いのではない、
やや涼しめである、ときに既に暖房がはいるのである。
トイレでも暖房が効いている。
地域集中暖房だからとても暖かいのである。
一歩屋根のあるところに入ると暖かい。
ということで、ロシアはまだ紅葉が始まったばかりであるが、至る所
暖房が効いていて寒さ知らずである。
(外はそれなりに寒いのであるが・・)
サンクトペテルブルクの現地ガイドさんによると、年間の暖房費は定額で
1000ルーブル、大雑把に2000円程度である(1年間ですよ。
お間違いなく。)。
集中暖房である。快適である。
日本の室内の寒さ、暖房費の高さを考えると、生活の豊かさって何なんだろうと
考える。
今回初めて知ったのであるが、ロシアでは、教会には冬用と夏用があるのである。
夏用の教会は大きく、冬用の教会は小さく、暖房が効いている。
大きな夏用の建物と小さな冬用の建物が並んで立っているというわけである。
分かりやすくいうと寒い冬用に特別に小さなものを作ってあるというわけです。
(冬用がない場合は冬はお休みとか、あるいは暖房できる場合は年中使うとか。)
例えばこの写真の例ですが、向かって右のドームのたくさんある方が夏用(通常用)で、
左のドームが一つだけのもの(樹に隠れてほとんど見えませんが)が冬用です。
真中の背の高い建物は鐘楼です。
ロシアは寒い国ではあるが、暖かい室内の生活が、外の厳しい寒さから人々を
護り、快適な冬を過ごせるようである。