趣味と節約と時に妄想の記録

節約を通して未来を創造するブログです。
時に妄想も書いたりします。時々趣味の写真もUPします。

悲惨な未来を造らない為に

2009年08月08日 09時39分28秒 | つぶやき
このブログを読んでくれる方は、予科練を知っているだろうか?

漢字もあっているかどうかわからない程の昔の話だ。

私の父は「予科練」の時の悲惨な経験を度々語っていた。

かくゆう私もその「予科練」式虐待を子供の時によく受けた・・・・。

何度も何度も顔をなぐられ、鼻血が出続けて、謝っても謝っても許してもらえなかった。

「予科練はこんなものではなかった!!」
「足を開け!歯をくいしばれ!」

そして、殴られる・・・。

酒をあおり、また始まったかと・・・。ついには諦めの境地であった。

家族で食べる夕食が怖かった。

そして、母からは戦争中の生活を時々聞いたものだった。

それは自分の子供たちの年齢よりもっと小さい頃の話だ・・・・・・。

不思議だが、私は子供を虐待した事は無い。軽く頭をたたいた事1~2回はあるが。

それも小さい頃、5~6歳の頃だ。

今子供は私に言う。「父さんに小さい頃、虐待された。」と・・・・・。

「そんな覚え無いぞ・・・」

まさか!あの時叱ったのが虐待?

私が、父から受けた虐待に比べれば・・・・・・。


月日が経過し、私も親になり子育てをして気づかされる事が多い。

亡き父もまた、戦争の被害者であったと思えるようになった。

父は神風特攻隊要員であったようだ。父の順番の少し前で終戦を迎えた。

戦争と言う非常事態は、人の精神構造を変えてしまい。平和になっても、受けた当事者にとって生涯残る記憶であるようだ。

その内容は、親から子へ、そして子から孫へ・・・・・。

内容は全く違うのだが、その影響が出ているようなのである。

私の子供など、予科練の話など聞いた事が無いし、亡き父も話した事が無い。

どれだけ文明が発達しても、人間の根本は、変わらない。

考えてみてください。あなたがされたつらい経験を無意識に、他人に押し付けていませんか?

押しつけられた側は、その記憶を、無意識に同じ形では無いにしろ、次に伝えてしまう傾向があるのです。

負の連鎖は、計り知れないのです。どんなに明るく振舞っていても、暗い記憶は心の片隅にしまわれていて、それが、伝わってゆく・・・・・。

これが、単に親子関係にとどまっていればまだ良いのですが、これが企業、社会、国へと拡大していったら。

日本において、予科練はなくなりました。だが、学生には、いじめや受験戦争。

社会に出れば、職場でのいじめや出世競争。少し景気が悪くなればリストラ。

形は変われど、やはり戦争なのです。

勝利した側は良いのですが、敗北した側はどうなるのでしょう?

同じ事です。 その負の連鎖は、無意識の中の記憶として、刻まれて行く。

その記憶は民族の記憶となり、残念ながら、また、競争を生む結果となる。

果ては、未来をも暗い存在に変えてしまう。

同じ過ちを犯してはいけない。リストラされて新しい職場に行けば一兵率と言われます。この時点で本来アウトなんです。

一人一人は企業の奴隷でもなければ、兵士でも無い。

唯一正解と言えるのは、皆、地球の一部である事しかない。

今また、徴兵制がささやき初められています。

必要なのかもしれません。しかし、その人の持って生まれた個性までも潰して、

兵士を作る必要は無い!!

それは必ず、大きなうねりとなり反作用が返って来る。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする