ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

口と足 生きる喜び描く あすから小平『世界障害者絵画展』

2009年05月15日 00時18分53秒 | 障害者の自立
 体が不自由な人が口や足で描いた絵画を集めた「世界障害者絵画展」が、15日から17日まで、小平市天神町1の三菱電機ビルテクノサービス教育センター体育館で開かれる。同展は今年で18年目。15、17の両日には、画家古小路(こしょうじ)浩典さん(46)による創作実演も予定されている。


 同展は一九九二年に始まった。社員らのボランティアによる運営が軌道に乗り、現在は全国で巡回展を開くまでに発展している。

 今回展示されるのは、「口と足で描く芸術家協会」に所属するプロの作品五十点。日本、オーストリア、イギリスなど十九カ国の画家四十一人が、油彩画や水彩画を出展した。

 生まれつき両手がなかったり、事故で手足が不自由になったりした人たちが、口や足に筆を執って描いた力作が並ぶ。

 創作実演する古小路さんは、中学三年の時、器械体操中に頭からマットに落ち、全身まひになった。リハビリの一環で、口に筆をくわえて絵を描き始め、退院後に洋画家に弟子入り。現在は大田区に自宅兼アトリエを構え、カレンダーの挿絵などを制作している。

 古小路さんは「楽しんで絵を描いている姿を見て、体が不自由になっても、喜びはいろいろなところにあることを感じてもらいたい」と話している。

 同展は午前十時から午後四時まで。古小路さんの創作実演は午前十一時から午後四時。入場無料。問い合わせは三菱電機ビルテクノサービス教育センター=(電)042(341)4511=へ。

タクシー車内販売快走 障害者訓練施設のクッキー

2009年05月15日 00時16分32秒 | 障害者の自立
 宮城県気仙沼市の気仙沼観光タクシーが、市内の障害者就労訓練施設「ワークショップひまわり」の利用者が作ったクッキーの販売を車内で始めた。乗客にも好評で、1日に60―70袋売れている。

 「車内販売」はタクシー30台全車に10個入りのクッキー袋を5袋ずつ積み、1袋100円で売っている。ひまわりが作った小さい看板を助手席の後ろに掛け、お客さんにさりげなくPRしている。

 気仙沼観光タクシーの宮井和夫社長は「予想以上の売れ行き。社会貢献として役立ちたい」と言う。会社では積み替え用も含めて1日に200袋を準備している。

 運転手の藤村利信さん(57)は「おいしいと評判で、もっと欲しいという乗客もいる」と話す。

 同社の宮井利夫会長が施設の運営母体である社会福祉法人「洗心会」の理事を務めており、販路を広げたいという施設の希望を受けて協力することにした。

 会社側には手数料などは一切入らないボランティア活動で、売り上げは施設利用者の賃金として還元している。宮井会長は「タクシー利用者の理解や乗務員の協力が得られ、ありがたい」とお礼を述べている。

障害者アート一堂に 旭川のNPO、展覧会を企画 来月から名作発掘

2009年05月15日 00時15分14秒 | 障害者の自立
 【旭川】無名の芸術家“発掘”します-。知的、精神障害者の創作活動を支援している旭川のNPO法人ラポラポラ(安井愛美理事代表)は、旭川で今秋開く展覧会「アロイーズ/北海道のアウトサイダー・アート」に向け、障害者による絵画や陶芸など隠れた名作の調査を六月から始める。

 同展は十月二十四日から来年一月十四日まで、道立旭川美術館との共催で同館で開く。統合失調症の芸術家として知られるスイスのアロイーズ・コルバス(一八八六-一九六四年)の絵画四十六点を紹介するとともに、道内の障害者によるアート作品を一堂に集めて紹介する計画だ。

 調査には、道教大岩見沢校で美術を専攻する学生も協力する。授産施設や精神科のある病院など全道約三百カ所からアンケートで情報を収集。これに基づき、スタッフが現地に足を運び、本人や関係者の了承を得て百点程度を出展する考えだ。

 同法人のアートディレクター工藤和彦さんは「皆さんの近くにも人を引きつけたり驚かせたりするアートがあるはず」と情報提供を呼びかける。問い合わせは同法人(電)0166・29・3836へ。

介助犬:総合訓練センター「シンシアの丘」完成 全国初

2009年05月15日 00時13分53秒 | 障害者の自立
 体が不自由な人を助ける介助犬と訓練士を養成する全国初の専門訓練施設「介助犬総合訓練センター」が愛知県長久手町熊張に完成した。開所式は16日。愛称は、全国に介助犬の存在を広めた犬の名から「シンシアの丘」と決まっており、シンシアと10年近く暮らした木村佳友さん(48)=兵庫県宝塚市=は「センターを介助犬の育成、普及に役立ててほしい」と期待する。

 日本介助犬協会(本部・東京都)が建設した。2階建て延べ約1600平方メートルで、障害者が寝泊まりできる訓練室(5室)や最大25匹収容できる犬舎がある。介助犬が働く家庭に近い雰囲気のバリアフリー設計だ。

 協会は、これまで都内の賃貸ビルで犬の訓練をしてきたが、手狭で年間最大4匹の養成が限度だった。障害を持つ使用者と介助犬、訓練士の合同訓練は、使用者の自宅に数週間滞在して行わなければならなかった。センター開設で使用者が住み込みで共同訓練をできるようになり、年間10匹の養成が可能に。将来はさらに増える見込みだ。訓練士を目指す研修生も泊まり込んで技術を身につける。

 協会の推計では、介助犬を必要とする障害者は国内で約1万5000人。だが認定された介助犬は全国で46匹だ(4月1日現在)。

 シンシアは96年7月に介助犬の認定を受け05年末に引退するまで、オートバイ事故で全身まひとなった木村さんを助けた。