障害者団体向けの割引郵便制度を悪用した郵便法違反事件で、障害者団体「白山会」(東京)会長の守田義國容疑者(69)が違法ダイレクトメール(DM)を郵便事業会社に持ち込む際、「大きな支店は多くの窓口担当者がいるので最終的に誰かが受け付けてくれた」と関係者に話していたことが20日、分かった。違法DMを大量発送していた新東京など4支店の多くの社員が大阪地検特捜部の調べに「違法性を認識していた」と供述しており、大規模支店の中で違法DMを黙認する雰囲気が広がっていたとみられる。
特捜部によると、同法違反容疑で逮捕された新東京支店総務主任、鈴木智志容疑者(39)は「白山会や(DMの広告主の)ベスト電器のために優遇したのではない。金品ももらったりしていない」と供述しているという。
関係者によると、白山会は平成18年8月~20年9月、ベスト電器などが広告主の違法DM計約1600万通を発送。当初はさいたま新都心支店に持ち込んでいたが、19年1月に160万通を持ち込んだ際、形式的な不備を指摘され、発送を拒否された。
その後、不備を修正しないまま埼玉県内の別の支店に持ち込んだが、「うちでは処理しきれない」として断られた。このため2月2日~4日、今度は新東京支店に申請したところ、同支店が発送を受け付けた。この発送の決裁は鈴木容疑者が行っていたという。
白山会側はこの後、不備は修正したものの、違法DMの発送を続行。守田容疑者は知人に「不自然に思われないようさいたま新都心と新東京の2支店に分けて持ち込むようにした。窓口担当者が多いので誰かが受け付けてくれた」と話していたという。
郵便事業会社によると、低料第三種郵便物の受付窓口には通常、申請書類を受け取る引き受け者と、発送通数などを調べる検査者が従事。大規模支店では1班約10人が1日3交代制で勤務している。
2支店が違法DMの発送を拒否した後、郵便事業会社は白山会名義のDMに注意を呼びかける文書を各支店に配布していた。新東京支店がこの後に違法DMを受け付けていたことから、特捜部は、鈴木容疑者らが文書を把握していたかについても詳しく事情を聴く。
特捜部によると、同法違反容疑で逮捕された新東京支店総務主任、鈴木智志容疑者(39)は「白山会や(DMの広告主の)ベスト電器のために優遇したのではない。金品ももらったりしていない」と供述しているという。
関係者によると、白山会は平成18年8月~20年9月、ベスト電器などが広告主の違法DM計約1600万通を発送。当初はさいたま新都心支店に持ち込んでいたが、19年1月に160万通を持ち込んだ際、形式的な不備を指摘され、発送を拒否された。
その後、不備を修正しないまま埼玉県内の別の支店に持ち込んだが、「うちでは処理しきれない」として断られた。このため2月2日~4日、今度は新東京支店に申請したところ、同支店が発送を受け付けた。この発送の決裁は鈴木容疑者が行っていたという。
白山会側はこの後、不備は修正したものの、違法DMの発送を続行。守田容疑者は知人に「不自然に思われないようさいたま新都心と新東京の2支店に分けて持ち込むようにした。窓口担当者が多いので誰かが受け付けてくれた」と話していたという。
郵便事業会社によると、低料第三種郵便物の受付窓口には通常、申請書類を受け取る引き受け者と、発送通数などを調べる検査者が従事。大規模支店では1班約10人が1日3交代制で勤務している。
2支店が違法DMの発送を拒否した後、郵便事業会社は白山会名義のDMに注意を呼びかける文書を各支店に配布していた。新東京支店がこの後に違法DMを受け付けていたことから、特捜部は、鈴木容疑者らが文書を把握していたかについても詳しく事情を聴く。