ゴエモンのつぶやき

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視覚障害者の参加、摸擬裁判で考える 25日京都で

2009年05月24日 00時26分13秒 | 障害者の自立
 裁判員裁判で重要な判断材料となる証拠品を見ることができない視覚障害者が、裁判といかに向き合うかを探るため、日本盲人会連合と京都府視覚障害者協会は、全盲者や弱視者を裁判員役にした模擬裁判を、25日に京都市で開く。制度では、視覚障害者の補助役をつけることは認められておらず、健常者よりも判断材料が少なくなることが懸念されており、府協会の田尻彰副会長(61)は「模擬裁判の結果を今後に生かしたい」としている。

 府協会によると、視覚障害者は現在全国で約30万人。このうち、少なくとも十数人が裁判員候補者に選ばれた計算になるという。

 しかし、現段階では「裁判員以外の人の主観が入ることを避ける」という理由から、視覚障害者が実際に裁判員に選ばれた場合でも、証拠品や法廷の様子などについて説明するアシスタントをつけることはできない。被告人の表情など視覚的な情報は、裁判官がその都度説明することになっているという。

 検察側から点字で配布されるのは起訴状と冒頭陳述、論告だけで、ほかの証拠品は点字化されない。自身も全盲の田尻さんは「健常者と情報の格差ができてしまうのではないかと不安」と話す。

 模擬裁判は25日午後5時半から、京都市北区の京都ライトハウスで、全国盲人福祉大会の記念イベントとして行われる。視覚障害者にとって何が必要かを考えるのが目的で、京都地裁や京都地検、京都弁護士会から裁判官や検事、弁護士も参加。それぞれ本物が裁判員裁判の法廷を再現する中、全盲者と弱視者、健常者が2人ずつ裁判員役を務め、京都地検が用意した事件のシナリオをもとに裁判を進める。

 裁判員裁判のスタートを目前に控え、視覚障害者の中には不安もあるが、田尻さんは「初めての制度なのでやってみないとわからない。問題のあったところは改善していけばいい」と意欲をみせている。

 模擬裁判の様子は、室内に設けられる「傍聴席」で一般見学することも可能。問い合わせは京都府視覚障害者協会((電)075・462・2414)へ。

一番茶:「今年は順調」 障害者らが摘み取り--五泉 /新潟

2009年05月24日 00時24分22秒 | 障害者の自立
 菅名岳(909メートル)のふもとにある五泉市の障害者支援施設「いずみの里」「第2いずみの里」の茶畑で、一番茶の摘み取り作業が行われている=写真・日報連会員の比企一夫さん撮影。

 茶畑は広さ約15アール。13年前、狭山産などの茶木約1000本が植えられ、現在は約500本が残る。茶木の育成に試行錯誤しながら、7年前から収穫にこぎ着けた。

 茶摘みは、施設利用者、自立就労センターの就労者ら約10人が行っている。収穫された茶葉は施設内の製茶工場へ運んで製品化し、関連施設で販売する。摘み取りは今月末まで続くという。同就労センターの担当者は「今年は順調に育っており、収量に期待したい」と話している。


無料誌で障害者の就労応援 東京の人材紹介会社

2009年05月24日 00時22分24秒 | 障害者の自立
 雇用情勢が厳しさを増す障害者の就労を応援しようと、人材紹介会社「ジェイブレイン」(東京)は、第一線で活躍する障害者や、障害者雇用に積極的な企業を紹介する無料季刊誌「ユニバーサルハンズ」を6月に発刊する。

 A4判12ページで、年4回発行。1万部を全国の特別支援学校や障害者団体、飲食店、美容院などに配る。誌名には、だれもが暮らしやすいユニバーサル社会づくりに向け、手(ハンズ)を取り合おうというメッセージが込められている。

 創刊号はパラリンピックの競泳自由形で金メダルを獲得した全盲の河合純一さんや、健常者と聴覚障害者による手話パフォーマンスに取り組むグループの代表を務める南瑠霞さんらへのインタビューなどを掲載する。

 同社は「一般の若い人も親しめる内容にし、障害者と健常者の間の垣根を取り払いたい」と話している。


障害  語り 歌おう

2009年05月24日 00時20分15秒 | 障害者の自立
屋外イベント あす さいたまで
 障害者についての理解を深めてもらおうと、さいたま市の特定非営利活動法人「ライフアシストFamilish」が24日、同市大宮区の鐘塚公園で屋外イベントを開催する。

 同法人は、障害者へのヘルパー派遣や障害者問題の講演などの活動をしている。「FamiEvent09」と銘打ったイベントは、障害があっても心は一般の人と同じであることを伝えようと、昨年夏から計画を練り、様々な企画を用意した。

 トークショーのテーマは「差別」。筋力が徐々に衰える難病の進行性筋ジストロフィーを持つ猪瀬剛さん(32)、泰生さん(26)兄弟や、脳性まひの障害者団体代表、健常者ら計10人が、日ごろの考えを率直に出し合い、相互理解を目指す。来場者の飛び入り参加も歓迎する。剛さんは「障害者、健常者の壁をなくし、共存できるようにしたい」と話す。

 剛さんとユニットを組んで歌う予定の泰生さんは「歌うことで何かを感じてほしい」と意気込む。お笑い芸人や県内ご当地ヒーローらも駆けつける。

 代表理事の宮沢厚志さん(36)は「障害者は腫れ物に触るような存在でなく、普通だということを伝えたい。親子連れや若い人にも来てほしい」と呼びかけている。

 24日は午前10時開始(雨天時は31日に延期)。トークショーは午後0時30分から。入場無料。問い合わせは、Familish(048・816・4700)へ。


キョウの裁判員:制度スタート/下 “見て聞いて分かる”追求も… /京都

2009年05月24日 00時18分47秒 | 障害者の自立
 「真新しい血痕だと思いました」。証人がこう話すと、京都地裁の裁判員裁判法廷に設置された「音声認識システム」のディスプレーに発言が文字で表示された。

 有罪・無罪を決める評議で、証言を再確認したいと思った時、文字で検索すると映像がすぐに探し出せる。裁判員制度に向けて最高裁が開発した。

 これまで裁判官は供述調書などの書面を読み込み、事件の事実関係を判断していた。だが、仕事もある一般市民が膨大な書類を読み込むのは困難。検察側・弁護側の主張や、被告の供述や証人の証言を、法廷で判断する「見て聞いて分かる裁判」へと変わろうとしている。

 一般市民を迎え入れるため、地裁が整えた施設をさらに見てみよう。京都御苑(えん)のすぐ南に立地する地裁。4階の評議室の窓からは、五山送り火の大文字山や御苑の緑がのぞく。落ち着いた雰囲気ではある。

 背丈を超えるほどの背もたれの巨大な椅子に座り、壇上から証言台の様子を眺めるようにあった法廷の裁判官席。改修工事で、車椅子の裁判員に配慮したことなどから、壇は低くなり、証言台に立つ被告や証人とほぼ同じ目線になる。裁判官も裁判員も、長時間座っても疲れにくい、機能性を重視した事務椅子になる。

 「今までも威厳を保つためだった訳ではないが、改修では市民が裁判所に親しみを感じられることを目指した」。地裁の広報担当者は話す。

  ◇  ◇

 法曹3者(京都地裁・京都地検・京都弁護士会)はこれまでに14回の模擬裁判を開き、進行具合や主張方法を検証してはいる。しかし裁判員を迎え入れるための課題は山積している。例えば--。

 府視覚障害者協会は25日、視覚障害者を裁判員役に独自に模擬裁判を開催し、どんな配慮が必要かを検証する。審理や評議に加わり、証拠や証言を認識し、理解できるのか、という不安があるからだ。

 法曹3者は昨年の模擬裁判で、聴覚障害者を含む裁判員候補者から、裁判員を面接や抽選で選ぶ選任手続きを実施。手話通訳を入れてスムーズにいくか検証した。

 だが、模擬裁判の審理や評議そのものには聴覚障害者は加わえられなかった。理由を地裁は「選任手続きだけを検証したため」としか説明しなかった。手話通訳の手配は間に合うのか、通訳を介して発言が理解でき、法律用語も適切に伝わるのか--。当事者からは強い不安の声が上がった。模擬裁判では検証すらされなかった。