ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者の特別枠を新設 来年度の県公立学校教員試験

2009年05月24日 00時16分55秒 | 障害者の自立
 県教育委員会は22日、2010年度の県公立学校教員選考試験の実施要項を発表した。身体障害者の雇用率を上げるため、特別選考枠を新たに設けたのが大きな特徴。採用見込み数は小中学校などで大幅に増やした。

 県教委の障害者雇用率は昨年12月末現在で1.09%にとどまり、全国最下位となっている。これを向上させるため、新たに特別選考枠を設けた。一般選考・社会人特別選考とは異なり、枠内で独自の採用基準を設けて選考する。採用見込み数は約10人(各校種・職ごとの採用見込み数に含む)で、すべての校種、職、教科を対象とした。

 採用見込み数は、小学校が80人(前年度60人)、中学校が50人(同35人)、高校が35人(同35人)、特別支援学校が20人(同15人)、養護教諭が5人(同若干名)、栄養教諭が若干名(同5人)。小中学校は退職見込み者数の増加を反映して増やしており、中学校の少人数学級拡大については「現時点では計画段階。臨時教員を正採用するなどの対応も考えられる」(県教委教職員室)としている。

 志願書の受け付けは25日から6月5日まで。1次試験は7月23、24の両日、2次試験は9月中旬に行われる。

市役所喫茶店で自立する 藤沢

2009年05月24日 00時15分52秒 | 障害者の自立
 藤沢市役所の新館7階に、知的障害者がウエーターやウエートレスとして働く喫茶店「すかいはーと」がオープンした。

 同市役所の食堂が3月に閉店したことから、市は、身体障害者に比べて雇用機会の少ない知的障害者に働く場を提供するため、知的障害者の自立訓練事業に取り組む社会福祉法人「ひばり」(同市善行)に喫茶店の運営を委ねることにした。

 喫茶店では、8人の知的障害者が料理を運んだり、食器洗いを担当している。調理は同法人の職員が行っているが、徐々に8人にも任せていくつもりだという。ウエートレスの渡辺晴美さん(26)は「みんなでミーティングしていた時は緊張したけど、実際に働くと楽しかった」と笑顔で話していた。


指で感じて 足柄刺しゅう

2009年05月24日 00時13分12秒 | 障害者の自立
 輸出品の刺しゅうを発展させた足柄刺しゅうに取り組んできた小田原市東町の上田菊明さん(76)が、視覚障害者のために触って感じる立体的な刺しゅうを完成させた。繊細な絹糸の細やかな作品は本来、ガラス張りの額に入れ、まず触らせることはない。認知症となった妻(86)への思いが新しい作品作りへの後押しになった。


 開成町の恒例行事・あじさい祭のプレ行事として、27日~6月5日にこれまでの作品40点と併せ展示会を行う。


 足柄刺しゅうは凹凸に特徴がある。上田さんは、視覚障害者のためにさらに強調した。刺しゅうを重ね、中に詰め物をするなど厚いもので2センチほど。これを表裏両面から触ってもらう。4号と6号サイズ6点を3年かけて作った。


 触られても形がゆるまないように力を入れて糸を縫い、撚りをかけない平糸を立体にする芯にするなど工夫した。色が鮮やかに変化するぼかしは上田流のまま。牡丹、バラに得意の竜が意匠。


 きっかけになったのが、06年の小田原城での作品展。視覚障害の若い男性が同伴の人と訪れた際、ガラスを外して触ってもらった。「本当に感激してくれた。こちらも感激した」と上田さん。


 このころから上田さんの姉さん女房のヤス子さんの認知症が進行していた。ほれあって結婚し半世紀。家業の小田原市内の刺しゅう屋に、ヤス子さんが習いにきたのがなれ初めだった。


 大正から昭和にかけ富士山や桜を縫い込んだみやげの縫箔が横浜港から欧米に盛んに輸出されたが、戦後は衰退。「あなたは刺しゅうしなさい。私が生活の面倒をみる」とヤス子さんが言ってくれた。


 今、自宅でほとんど寝ているヤス子さんの介護に明け暮れる。大変な作業だが、「妻のおかげで好きな道を進めた」。


 「お父さんは好きな仕事をして幸せよね」。認知症になったばかりのころ、ぽつりと話したという。毛並みの表現に苦労した「幸せ白ちゃん兎」は、この妻の言葉をタイトルにして不自由な人たちへの思いを重ねた。


 「妻は50年私を面倒見てくれた。こっちはまだ3年」。介護を始め、2階だった制作のアトリエを狭い1階に移した。寝室の隣だ。「いとしいよ。ほっぺたをさすって、足をからませて寝ている。すっかりやせてしまって、太ももじゃなくて細ももになってしまった」と語る。


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 町は県ライトセンター(横浜市旭区)の広報誌に展示の案内を載せてもらった。30日午後1時に視覚障害者向けに小田急線開成駅にシャトルバスを手配する。会場は江戸時代の瀬戸屋敷(0465・84・0050)の土蔵。本祭のあじさい祭は6月6~14日に「あじさいの里」一帯で多彩なイベントを行う。