視覚障害者の自立や社会参加について考える「全国盲人福祉大会徳島大会」(日本盲人会連合主催)が26日、徳島市のJRホテルクレメント徳島で開幕した。28日までの3日間、全国の視覚障害者ら約1400人が意見を交わし、交流を深める。
26日は定時評議員会があり、各都道府県や政令指定都市の視覚障害者団体の代表ら約250人が出席。昨年4月の熊本地震で被災した視覚障害者に見舞金やつえを送ったことや、同8月に都内で視覚障害者が駅のホームから転落して亡くなった事故を受け、国にホームへの柵設置といった安全対策を求める要望書を提出したことなど、昨年度の事業内容が報告された。
27日は同ホテルで代表者会議を開き、本年度の運動方針について協議するほか、バリアフリーなどをテーマにした分科会を行う。28日には、同市のアスティとくしまで視覚障害者や家族ら約1400人が参加を予定する本大会がある。期間中は県内を中心にボランティア約530人が運営に協力する。
同大会のほか、27日には全国の盲導犬利用者による「全日本盲導犬使用者の会総会・交流会」が、徳島市の阿波観光ホテルで始まる。
【写真説明】全国の視覚障害者団体代表らが出席した定時評議員会=徳島市のJRホテルクレメント徳島
2017/5/27 徳島新聞