長野工業高校の生徒らが視覚障害者がJR長野駅の構造を学べる模型を作製し、8日、 県長野盲学校(長野市北尾張部)に贈られた。同校は自立して通学できるよう、小学部の教材として活用する。
社会貢献をテーマとしている長野工の「長光プロジェクト」の一環。県長野盲学校から「触地図だと分かりにくく、もっと立体的な地図はできないか」との要望を受け、通学や日常生活でよく使われる長野駅の模型を作った。
長野駅を100分の1サイズに縮小した模型は、駅出入り口、階段、券売機、改札口などを再現。エスカレーターは昇り・降りを形状で分かるようにするなど工夫されている。さらに、改札やみどりの窓口など触ると音声で説明が流れる場所も41カ所組み込まれている。
贈られた盲学校の生徒は早速、体験。上田市から通学しているという同校の三井芽衣さん(16)は「精密に作られていて、音声もあって、駅の構造がイメージしやすい。エスカレーターの方向も分かって、次は使ってみたい」と話した。
長野工機械科3年の丸山颯斗さん(18)は「模型で正確に駅の特徴を覚えてもらって、より安全に歩いていただければ」と話した。
