ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

65歳で無償打ち切りは違法 障害者支援法の介護、岡山

2018年03月15日 14時04分57秒 | 障害者の自立

 65歳を境として障害者自立支援法(現・障害者総合支援法)に基づく無償の訪問介護が打ち切られ、介護保険の利用で一部の自己負担が生じたのは不当だとして、岡山市の脳性まひ患者浅田達雄さん(70)が市の決定取り消しなどを求めた訴訟の判決で、岡山地裁は14日、請求を認め、65歳時点にさかのぼって支援法に基づく給付を命じた。

 原告側の代理人弁護士によると、介護サービスの給付に関し、介護保険の優先原則を定めた支援法に基づく自治体の運用の是非が争われた初の司法判断。既に厚生労働省は利用者の実情に応じて柔軟に対応するよう通知しており、この内容を追認した形となった。

 判決によると、浅田さんはかつて支援法に基づいて月249時間の介護サービスを無償で受けていたが、市は平成25年2月、65歳になるのを理由に打ち切りを決定した。

 浅田さんが従来通りの対応を求めたのに対し、市は同年7月に支援法に基づく月153時間の給付を認めたが、十分でなかったため、残る96時間分の給付を介護保険で受け、月1万5千円の自己負担が発生していた。

2018/03/14   毎日新聞


障害者介護 65歳以上で打ち切り あす初の司法判断 岡山地裁

2018年03月15日 13時42分04秒 | 障害者の自立

 65歳に達したことを理由に障害者自立支援法(現障害者総合支援法)の介護サービスが打ち切られ、介護保険に移行して自己負担が生じたのは不当な差別で違憲だとして、脳性まひの浅田達雄さん(70)が岡山市による打ち切り処分の取り消しなどを求めた訴訟の判決が14日、岡山地裁である。弁護団によると、介護保険の優先原則を定めた支援法の規定や、自治体の運用の違憲性を巡る初の司法判断となる。

「重度障害者が人間らしく生きたいと願うのは、許されないことでしょうか」。


障害者も持ちやすい会津漆器

2018年03月15日 13時30分26秒 | 障害者の自立

 「楽膳椀」国内外で人気 福島のNPO開発 /福島

 手に障害がある人や、握力が弱い高齢者や子どもが持ちやすい会津漆器「楽膳椀(らくぜんわん)」が国内外から注目を集めている。おわんの底に指をかけるくぼみが施され、デザインと機能性を兼ね備える。障害者の自立支援に取り組む福島市のNPO法人「シャローム」が職人と数年かけて開発した。開発に携わったスタッフでデザイナーの大竹愛希(あき)さん(38)は「障害者の視点を伝統工芸に取り入れた、みんなに優しい商品です」と話す。

 
開発した会津漆器「楽膳椀」を手に取る大竹愛希さん<下>持つと底のくぼみに指が自然にかかり、しっかりと手に収まる
 
毎日新聞   2018年3月14日
 
 
 

障害者や子育て中の女性向け 就労支援HP

2018年03月15日 13時15分04秒 | 障害者の自立

 福岡市の河村さん開設 「自由に書いて」登録呼びかけ

 障害者や子育て中などの女性たちの働く機会を増やそうと、就労を支援するホームページ(HP)「社会福祉事業アフィオル」が開設された。

  運営するのは、頸椎(けいつい)後縦靱帯(じんたい)骨化症で5年前に手術を受け、身体障害者2級の河村健一さん(73)=福岡市城南区。求人紙の発行や経営コンサルタントをしていたことや、障害者支援に携わってきたことから、仕組みを考案して就労が困難な女性や障害者の支援に乗り出した。

 就労希望者は、HP上で希望する職種や自分の障害の特性を生かしてできること、勤務時間帯などを細かく書き込んで登録する。雇用する企業側は、年間登録料を支払うと、求人情報を掲載し、就労希望者の登録情報を閲覧して採用したい人と面談することができる。

 河村さんは「障害を持っている人でも、働ける時間帯やできる作業などを自由に書いて登録してほしい。社会に出て前向きになってほしい」と話している。

問い合わせは河村さん092・834・3101。HPはhttp://afiol.boy.jp/


「国際車いすテニス大会」に天皇杯

2018年03月15日 13時05分15秒 | 障害者の自立

障害者スポーツで初 宮内庁が発表 福岡県飯塚市で開催

 宮内庁は13日、福岡県飯塚市で開かれる車いすの世界大会「飯塚国際車いすテニス大会」など四つの障害者スポーツ大会に天皇杯や皇后杯を贈ると発表した。スポーツ分野で天皇杯は20、皇后杯では12の大会に贈られているが、障害者スポーツ大会では初めて。

 宮内庁によると、天皇陛下は皇太子時代の1964年の東京パラリンピックで名誉総裁を務めるなど、皇后陛下と共に障害者スポーツに心を寄せ続けた。こうした両陛下の思いから、来年4月30日の退位を前に贈ることを決めたという。

 飯塚国際車いすテニス大会では、男子シングルスの優勝者に天皇杯、女子シングルスに皇后杯を贈る。同大会を候補として推薦した日本障がい者スポーツ協会は「広く知られた歴史のある大きな大会であり、世界四大大会に次ぐ大会として格付けされていることも評価した」としている。

 このほか天皇杯は日本車いすバスケットボール選手権大会と全国車いす駅伝競走大会、皇后杯は日本女子車いすバスケットボール選手権大会に贈る。賜杯は23日に宮内庁から同協会に渡され、車いすテニスでは今年5月の大会から優勝者に贈られる。

 飯塚国際車いすテニス大会は九州車いすテニス協会主催、西日本新聞社など共催。今年で34回目を迎え、毎年10~20カ国の選手が熱戦を繰り広げている。

 ■「世界一誇れる大会に」 前田会長 父の遺志継ぎ運営30年 飯塚車いすテニスに天皇杯

 「選手やボランティアの皆さんのおかげです」。飯塚国際車いすテニス大会優勝者に天皇杯、皇后杯が贈られると発表された13日、大会会長を務める前田恵理さん(63)=福岡県飯塚市=は目頭を押さえた。1985年の第1回大会で実行委員長を務めた父公三さんの後を継ぎ、大会運営に携わり約30年。炭鉱閉山で衰退した筑豊に活気を呼び、障害者の社会参加への道を開こうとした亡き父の姿に「天国で喜んでいるかな」と思いをはせた。

 旧産炭地の筑豊では、かつて炭鉱事故で多くの人が脊髄損傷を負った。飯塚市には国内有数の専門医療機関、総合せき損センターがあり、事故や労災で車いす生活になった人たちがリハビリのため体育館で練習を始めたのが大会開催のきっかけになった。

 地域で顔の広かった公三さんは「力を貸してほしい」と頼まれ、「家に閉じこもりがちな車いすの利用者にもっと外に出てもらおう」と動き始めた。地元企業をはじめ福岡県庁や東京・霞が関も訪ね回り、協力を求めた。狭心症の発作を抑える薬が手放せない体を押して奔走した公三さんは87年、第3回大会を前に60歳で亡くなった。

 テニスの経験があり、当初から審判などとして関わってきた前田さん。「言ってはいけないことがあるかもしれない」。初めは、車いすの選手たちにどう接していいのか戸惑いもあった。一緒に汗を流すうちに、彼らの明るさ、生命力にどんどん引き付けられた。大会を支えるボランティアや市民の思いも同じだった。

 飯塚には、車いすが通りやすいよう入り口を広くし、段差をなくした居酒屋もできた。大会を通じ、バリアフリーの広がりを実感している。天皇杯、皇后杯の授与を機に「人に優しいまちづくりがいっそう進んでほしい」と願う。

 「世界一誇れる大会にするよ」。父の年齢を超えた今も、その背を追って走り続ける。

 飯塚国際車いすテニス大会 1985年、障害者の社会復帰と車いすテニスの普及を目的に、福岡県飯塚市で地元の飯塚ロータリークラブなどが主催し第1回大会を開いた。2004年には世界四大大会(グランドスラム)に次ぐアジアで唯一のスーパーシリーズ(SS)に昇格。男女シングルスメインで06年からは国枝慎吾選手が6連覇、13年からは上地結衣選手が5連覇を果たすなど国内勢が活躍している。

天皇杯、皇后杯授与の発表を受けて喜ぶ前田恵理会長=13日午後、東京都

天皇杯、皇后杯授与の発表を受けて喜ぶ前田恵理会長

=2018/03/14付 西日本新聞朝刊=