今春大学へ進学予定の発達障害、特に自閉症スペクトラム障害(ASD)のある学生を対象に、大学生活を模擬体験できる「ASD新入生 大学生活準備プログラム」が23、26、28日の3日間、大阪大学豊中キャンパス(豊中市)で開かれる。進学先はどこの大学でも構わず、同大は参加者を募集している。
日本学生支援機構によると、発達障害の診断書を持つ大学生・院生は2016年度は3519人。年々増加しており、5年前と比べると3倍近くに増えた。
16年4月施行の障害者差別解消法は、障害者が壁を感じずに生活できるような配慮を関係機関に求めている。だが臨床心理士で同大特任講師の諏訪絵里子さんによると、新生活に適応できず精神疾患などを患って悩む発達障害の学生も少なくない。諏訪さんは「プログラムで新生活の心構えや知識を身につけてもらって、個性や能力を社会で発揮する第一歩になれば」。
無料。おおむね午前8時50分~午後6時。希望者は12日(大阪大進学者は16日)までに名前、年齢、進学予定先、診断名、連絡先を記してメール(info@hacc.osaka-u.ac.jp)で申し込む。定員30人で応募者多数の場合は選考。問い合わせは同大キャンパスライフ健康支援センター(06・6850・6107、平日のみ)。
2018年3月10日 朝日新聞