ゴエモンのつぶやき

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「LLブック」もっと世に 発達障害者ら向け、やさしく読める 人の好意や悪意を絵などで表現

2019年02月24日 15時16分24秒 | 障害者の自立

 スウェーデン発の本「LLブック」に、障害者や周りにいる人たちが期待を寄せている。やさしい言葉や絵、ピクトグラム(視覚記号)を使い、発達障害や知的障害がある人にも読みやすい。中学生以上の読み手の関心にも応えられるよう、仕事や暮らしに役立つ情報から人権、尊厳の考え方まで、内容も工夫されている。個別の障害への配慮を求める障害者差別解消法施行から四月で三年。軟らかな表現の本が、障害者の暮らしの一助となる。

 「知り合いが全員友だちというわけではないことを伝える本を作ってほしい」

 児童文学評論家の赤木かん子さんは昨春、知的障害のある子を持つ母親に頼まれた。LLブックを作るに当たり、どんな本が必要かを尋ねた時だった。知的障害者は複雑な人間関係を捉えるのが苦手で、知人を全て友だちだと思ってしまい、だまされることも多いと教えられ、衝撃を受けた。

 二〇一六年施行の障害者差別解消法は、障害者への「合理的配慮」を行政などに義務づけている。LLブックは情報面での配慮として有効だが、これまであまり広まらなかった。法施行後、赤木さんは大活字本など障害者向けの本を出版している社会福祉法人「埼玉福祉会」(新座市)から製作の協力を依頼された。

 「交通系ICカードを貸してと言われて渡したら、チャージしてあった金額を全部使われ、帰りに駅の改札を通れずパニックになったという話も聞いた」と赤木さん。こうしてできたのが、昨秋発売の「ともだちって どんなひと?」だ。

 日常的なやりとりの中で、障害者が親切や好意と受け止めていても、相手に悪意や差別がある可能性などを、シンプルな挿絵と、文章を短く区切った「分かち書き」で伝える。「わるくちをいうひとは ともだちでは ありません」と具体的に説明し、最後に「あなたの ともだちは だれですか?」と問いかける。

 挿絵は、自らもディスレクシア(読み書きの障害)や広汎性発達障害など複数の障害がある画家の浜口瑛士(えいし)さん(16)=東京都世田谷区=が手がけた。小学校の六年間、一人も友だちがいなかったという浜口さん。「みんなは自然に友だちができるが、私は人との距離をつかめなかった。この本は人付き合いのヒントになる」と話す。

 浜口さんは書くことは苦手でも読むことは得意で、読書が心の支えだった。だが、多くの障害者は読み書きの問題で本から離れてしまうといい「文字が苦手でも読める本は素晴らしい」と話す。

 赤木さんは「LLブックは障害者が知識を深めて、自分でさまざまな判断をすることへの手助けになる。多くの人に知ってほしい」と話している。

<LLブック> 1968年にスウェーデンで誕生。「LL」はスウェーデン語で「やさしく読める」の意味の略語で、言語の壁がある移民や障害者らのために作られた。赤木さんらはこれまで、虐待を受けた主人公が自立するまでを描いた「ぼくの家はかえで荘」や、体を清潔に保つ大切さや化粧の方法を伝える「美しくなりたい あなたへ」(スウェーデン語版から翻訳)など10冊を出版している。問い合わせは、埼玉福祉会=電048(481)2188=へ。

2019年2月23日 夕刊     東京新聞


「アニ×パラ」第6弾は視覚障害者柔道がテーマ

2019年02月24日 14時55分24秒 | 障害者の自立

 原作に「帯をギュッとね!」河合克敏、主演に上白石萌音

パラスポーツをテーマにしたアニメシリーズ「アニ×パラ~あなたのヒーローは誰ですか~」の第6弾が、柔道漫画「帯をギュッとね!」で知られる河合克敏氏が原作を手がける、視覚障害者柔道に焦点を当てた作品になることがわかった。主人公の女子高生・光役を「君の名は。」の上白石萌音が担当する。

同作は、ある日突然、病気によって視覚の大半を失ってしまった柔道少女の光が、絶望に打ちひしがれるなかで視覚障害者柔道に出合い、選手として、人として成長していく姿を描く物語。視覚障害者柔道は、弱視や全盲など障がいの程度によるクラス分けがなく、一本で勝敗が決することが多い競技で、パラリンピックでは1988年のソウル夏季大会以降、毎回日本からメダリストが輩出されている。

原作の河合氏は、パラリンピックの金メダリストが指導する道場や、リオデジャネイロパラリンピックの銅メダリストである廣瀬順子氏などに取材を行い、リアリティを追求。河合氏は「実際に選手に会って話を聞くと、パラリンピックに出場していても、決してえらい人ではなく、私たちと同じように悩み苦しむ普通の人だと感じました。そこから頑張って立ち直るところが人間らしいし、ドラマとして魅力だと思います」と取材の手応えを語っている。

また、同作のテーマ曲は、シンガーソングライターのmiwaによる書き下ろし新曲に決定した。

「アニ×パラ~あなたのヒーローは誰ですか~」第6弾は、3月3日午後6時44分からBS1で初回放送。NHK総合、Eテレでも随時オンエアされる。アニメ映像、選手の競技の様子、miwaの歌唱風景などを組み合わせた「テーマ曲バージョン」も3月下旬から放送。番組公式サイトでは、アニメ本編映像のほか、出演者インタビューや、注目選手の紹介といったコンテンツが公開される。

2019年2月23日        アニメハック (プレスリリース) (ブログ)


障害者とのコミュニケーション学ぶ なごみの里主催、海峡メッセ下関で来月2日

2019年02月24日 14時47分06秒 | 障害者の自立

 発達障害がある人とのコミュニケーションの取り方や障害の特性について学ぶセミナー「障害があるということはどういうことなのか?~ICF(国際生活機能分類)の新しい障害観と能力観を考える~」が3月2日、下関市の海峡メッセ下関国際会議場で開かれる。参加無料。

毎日新聞         2019年2月23日


「障害者の排除」を前面に打ち出す映画

2019年02月24日 11時19分28秒 | 障害者の自立

『BADDREAM』、3月に東京渋谷で上映〜偽りの「多様性」は死んだ?

2019年3月20日に、障害者の排除をテーマにした映画『BADDREAM』が東京・渋谷で上映されます。さらに上映後トークイベントでは、映画主演のお笑いコンビ脳性マヒブラザーズのDAIGO、監督のMXU、女優の東ちづるさんや今井絵理子参議院議員も参加する予定です。主催は、映画BADDREAM製作委員会とCIL上田Groping。

ストーリーの舞台は、20xx年障害者の排除を推進する日本。社会から隠れ住んでいる、お笑いコンビ「脳性マヒブラザーズ」には夢があります。それは、「いつかまた人前に出る」ことです。コンビを支援する舞台仲間の男女、壁穴の女の視線を希望に立ち上がるが、コンビにはやがて限界が訪れます。

障害者に笑いあり、涙あり、差別あり(!?)、敬遠されがちなテーマを真っ向から取り挙げます。BADDREAM(悪夢)、障害者排除、障害お笑いコンビ、なかなかにインパクトが強いキーワードから、見応えが伝わってきます。障害の当事者や関心のある方、はたまたよく分からない世界だなあ、と思った方。是非、障害と多様性(ダイバーシティ)の未知なる世界に触れてみませんか?

会場は東京都渋谷区のLOFT9 Shibuyaで、参加費は1500円(別途500円以上オーダー要)。チケットは予約サイトRESERVA(https://reserva.be)にて販売中。

障害者ドットコムニュース編集部

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