こんにちは。
青蜜柑からもう一週間以上。
親戚が亡くなって、とんぼ返りで帰省したりして慌ただしい連休でした。
長崎はおくんちだったのね。渋滞が悩ましいだけでぜんぜん見れませんした。
せっかく重なったのに残念。
随分間が空いたけれど、予告通り 映画感想 その2 いきます。
見たのはもう数週間前になるけれど、
近場の映画館でまだやってるから書く価値あるかと。
「るろうに剣心」
鍵泥棒のメソッドが私が見たい映画であるなら剣心は連れが見たい映画でした。
原作は言わずと知れたジャンプ連載の同名漫画。
私は残念ながら読んでないけれど、ビッグタイトルで、読んでない私もタイトルは知っている。
原作の和月伸宏さんは今でも第一線で活躍中。
ストーリー
幕末。官軍方について暗殺者「人斬り抜刀斎」として恐れられた男がいた。
明けて時代は明治、もう人は切らないと誓いを立て、ひょうひょうと「流浪人」として生きる「緋村剣心」(佐藤健)がいた。
そんな彼は父の道場を再興しようと奮戦する、薫(武井咲)と出会う。
剣心は、人を殺さないとの誓いの証しである「逆刃刀」を手にし、彼女や仲間たちを守るため、迫りくる暴力と巨悪に立ち向かっていく。
です。 要約できたかな。
予告編
もうすでに佐藤君の魅力満載。なんてよくできているんだ
この作品を見て感じたポイントをいくつか挙げて、それを中心に感想を書いていきます。
★監督が龍馬伝の大友啓史監督である。
これをパンフレット買って見て、ああ~ と、合点がいきました。
龍馬伝を見た人ならわかってもらえると思うんだけど、
(ということは、龍馬伝を見てない人にはわかってもらえないと思うんだけれども、)
龍馬伝って、主演の福山雅治演ずるところの坂本龍馬が
どんだけ、みんなの思うところのまんまの福山ぶりで、かっこよく、福山の魅力満載で演じ切れるか~という「福山龍馬」として描き出されていた と思うんです。
配役ありきの主役。主演ありきのドラマ。
(もちろん脇役の俳優さんたちが福山を喰う名演技で熱演してましたけれど)
そしてパンフレットを見ると
「龍馬伝で佐藤健が熱演した岡田以蔵。岡田以蔵が明治に生きていたら、というコンセプトで作った」とあるじゃあーりませんか。
にゃーるほど!!
つまりこの映画は
☆
岡田監督による 佐藤健の 佐藤健のための 「るろうに剣心」 だったわけです。
佐藤君の魅力がばっちり余すところなく映し出されています。
そのほか、モノトーンの和の背景とか、斜めから光がさしてチンダル現象の道場とか、龍馬伝と似てたなーと思います。
★
佐藤健くん すごい!!
監督もスタッフも原作の和月伸宏先生も切望したという佐藤健くん。
それだけプレッシャーもすごいものだったとおもうけれど、
その期待に十分応えうる演技だったと思います。
☆決め顔や決め動作がすごい。
少年ぽくて、頼りなくてはかなげで、線が細くて折れそう。
と見えてその中に、しなやかさと、危ういまでの闘気と心の闇と、それを封じ込める強い意志を持っててせめぎ合う。そんな雰囲気が彼の魅力だと思うんです。
それがしっかりガッツリ映ってました!
そんなふうに美しく撮って、カメラさんもすごい。
ただお芝居はどうだったんなー。
佐藤剣心の「おろ?」は私には「あらら?」の意に取れず「およよ」ぽく聞こえました。
連れには違和感なくきこえたそうですが。
☆そして彼のすごさは何と言っても殺陣のすばらしさです。
★
殺陣がすごい!!
他の映画評でもべた褒めだとおもうのですが、ほんとかっこいいてす。
この速さ、集団がアリのように地面を埋め尽くしてスタイリッシュに戦っていくさまは、
今までのチャンバラでも見られず、現実の戦闘でもありえなくて、
この映画ならではの真骨頂だと思います。 いや、この映画から新しい殺陣のスタイルが始まるのではないか。
中でも佐藤健くんの動きがすごかった。
早い。身軽い。これがCGやスタントなしだってんだから驚ける。
剣心の売りであるスピード感をマンガに引けを取ることなくリアルでも表現してくれました。
吉川晃司や江口洋介の殺陣も存在感ありました。
マンガってことで
★筋立てがジャンプである。
原作は私は読んでいないのですが、
週刊少年ジャンプのバトルものって、共通の独特なストーリーの流れがありますよね。
・とあるシーンで個性ある敵が行く手に立ち塞がって、味方を窮地に追い込む。
それを主人公たちが読者をおおお~♪といわせる技で倒して、一段落。
そして次のシーンや新たなる敵との戦闘に移っていく…。
次のシーンではまた、個性豊かなな敵と戦闘が待っている。
・場合によっては、宿敵と友情が芽生えて仲間になっちゃう。
・戦闘と戦闘の間にはほっこりするような仲間との交流シーンがあり、たまに笑わせてくれる。
ということで、私はこの映画を、ジャンプだね~ジャンプだね~ と思いながら見ました。
原作に忠実に再現したお話ではなかったそうですが、
そこらへんの筋立ては原作を尊重して作ってくれたのではないでしょうか。
連れが言ってましたが
☆
起承転結のある映画を一本見たというより、溜め撮りしておいたドラマを一気に見た感じがした。
だそうです。 これまたにゃーるほど。
そういう点では一本の映画を見に行くつもりで見たならやや不満が残るかもしれません。
★そのほかの役者さん感想。
武井 咲 可愛かった。原作の女の子の絵の雰囲気は出てたと思う。
蒼井 優 龍馬伝でも一癖ある長崎の芸者さんを演じたが、
今回も役柄の芯の強さが出てて良かった。将来名女優になるのでは。
今作で一番いい芝居してると思ったのはこの人。
江口洋介 かっこ良かったけれど、なんか彼の持ち味のいい人っぽさがにじみ出ていて
剣の鬼っぽさが足りかったなー。
吉川晃司 ふつうにかっこ良かった けど、
最初、戊辰戦争のシーンで江口洋介と混同して見ていた私はおバカ。
香川照之 入れ歯とか上げ底靴とか見るからに憎まれ蔑まれ用の悪役だったけれど、
マンガっぽさに徹しないで、もう一つ役に深みを与えてほしかった。
この人については、「鍵泥棒」の前に見ればよかった思いました。
で 評価です。
龍馬伝ぽい 度 ★★★★★
佐藤健リスペクト度 ★★★★★
殺 陣 度 ★★★★★
ジャンプ再現 度 ★★★★★
演技に力入ってる度 ★★★☆☆
起承転結 度 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★☆
人気漫画の映像化、佐藤健を魅力的に撮る、という点は成功していると思うのですが、
独立した一本の映画、というとなにかしら物足りなさを感じます。
それでも一生懸命作ってあるし、よくできてると思うので、
ジャンプと仮面ライダーが好きな人なら、是非。 おススメです。
おまけ
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こっぱずかしいけど練習、練習。 この人は今も大昔も斬りまくり
では拍手お礼です。
十月五日にひとぽち、
前回の日記にひとぽち、コメント付きでもうひとぽちいただいています。
ご来訪と拍手誠にありがとうございました!!
パルコのイベントはもう終わったでしょうね。
エクシリア2の発売も間近。
またプレイ熱に浮かされる日が来るかと思うと楽しみでもあり、日常生活に支障をきたしそうてちょっと心配でもありますww
予約せねば。