忙しい忙しいが合言葉の現代社会では、愛する人・親しい人の亡失に、ゆっくりと時間をかけて対処することが、なかなか難しい。
現代詠は、「見」「く」をリフレインして、深見草はそのまま生かした。
【略注】○形見=ここでは、これも長い詞書から、故人(藤原基実)の愛した牡丹。
○ふかみ草=深見草。「嘆き」の「深み」に掛ける。牡丹の別称。牡丹にはさらに、
二十日草・名取草・山橘などの名もある。日本(やまと)は古来、言霊・言の葉の
国の感、深し。
○なに=どうして。not <what?>, but <why?>。
○なかなかのにほひ=見ると、かえって悲しみが増して、辛い美しさ。「にほひ」は、
ここでは、「色の美しさ」。not only colors, but also looks。
○藤原重実=顕輔の子。本名は光輔。
* 無名の、お気楽人間が、ある日とつぜん始めた「新古今現代詠」。きょうで、ぴったり
三か月。無休記録更新中。うっそ~、ほんと~!?というのが本音だ。知の海はまさに果
てがない。されど、余人のためならざる邁進あるのみ。・・・ま、そう肩肘はらずに行こう
か♪
** 「電脳短歌イエローページ」への登録を確認した。広島忌に依頼しておいたもの。
数百のHPと歌人の名が並んでいる。
http://www.sweetswan.com/yp/