悠山人の新古今

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105 何気ない空も

2005-11-14 05:15:00 | 新古今集

 作者は別に、「秋の夕暮空の気色は、色もなく声もなし。いづくにいかなる故あるべしとも覚えねど、すずろに涙こぼるる」(無明抄)とあり、と。(小学版) 神道(しんとう)の家に生まれ、禰宜になれなかったのも一因となって仏門に入り、無常観の世界に没入する。恋歌に採られている理由は?
 ひらかなy105:なにげない そらもかなしく みえるあき
          ゆうぐれどきに ためいきがでて
 ひらかなs1318:ながめても あはれとおもへ おほかたの
          そらだにかなし あきのゆふぐれ
【略注】○おほかたの=(大方の) 大抵の、普通の、ありふれた。
    ○鴨長明(ながあきら、ちょうめい、両読み)=下鴨神社の禰宜長継の次男。のち
    出家。『方丈記』の著者。