悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真2005-1124 近づけど

2005-11-24 10:50:00 | 短歌写真

 薔薇は美しくてわがまま。だから、薔薇好きは口をそろえていう、薔薇こそ数ある花の女王と。素人が片手間に、美しく咲かせよう、というのは、しょせん無理だと納得している。何れかなりと美しきものそなへたる、すべての女性(にょしょう)にささぐる一首。
【写真】年間何種類か咲かせているが、美しい一輪がなかなか姿を見せてくれないから、これで手を打つことにした。さきほど、10時に撮影。芝も枯れて、日差しも穏やかな雰囲気が出た。発色は自動補正。
 ひらかな:ちかづけど なほとほかりし きみゆへに
       たふときはなよ ばんしうのばら

112 あの夜の梅の

2005-11-24 05:15:00 | 新古今集

 梅・梅の花は、作者そのものでもある。元歌の恨みを懐古にしてみた。
 子どものころの話。梅干の芯を食べるとき、大人たちに二説あって、天神さまだから「食べてはいけない」「食べると頭がよくなる」と、言われたのを思い出す。ますます肥満化している今の子どもたちは、こんな話を知らないかも。
 ひらかなy112:あのよるの うめのかおりに なったまま
          たよりもなくて ただなつかしい
 ひらかなs1409:うめのはな かをのみそでに とどめおきて
          わがおもふひとは おとづれもせぬ
【略注】○おとづれ=ここでは「便り」。小学版底本に「音信」と表記、と。
    ○在原業平=悠 077(10月07日条)既出。