悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

紫式部集064 あしたさえ

2006-06-20 06:00:00 | 紫式部集
2006-0620-yms064
あしたさえ知れない身とも思わずに
他人の暮れを気にかけるとは   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=題詞に、親友の小少将(こしょうしょう)の遺品を整理していて、近親の(と推定される)加賀の少納言へ届けさせたものに添えて、とある。自分の命でさえもいつとも知れないはずなのに、あれこれの知己の行く末などを慮るなど、悲しいですね
。平王ク歌番号126。現代詠は、「明日=朝」「暮れ」に生死を入れた。紫式部のこの歌には本歌がある。(新潮版注)
   明日しらぬわが身と思へど暮れぬ間の
   今日は人こそ悲しかりけれ   紀貫之(古今集・哀傷)

 ¶かつは=それなのに。他方では。on the other hand。
□紫064:くれぬまの みをばおもはで ひとのよの
      あはれをしるぞ かつはかなしき
□悠064:あしたさえ しれないみとも おもわずに
      たにんのくれを きにかけるとは

短歌写真169 万葉の

2006-06-20 05:40:00 | 短歌写真
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万葉のまつりと聞きてはろばろと
来つればつゆの森に消えをり  悠山人

○短歌写真、詠む。
○万葉集の歴史的仮名遣いは、「まんえふしふ」
。今や万葉祭りは、日本各地で珍しくもない様相。「つゆ」は、「梅雨」と「露」。正面は朗唱・演奏・演舞壇。
□まんえふの まつりとききて はろばろと
  きつればつゆの もりにきえをり