悠山人の新古今

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紫式部集066 亡くなって

2006-06-23 04:15:00 | 紫式部集
2006-0623-yms066
亡くなって思い切れない彼のこと
でも偲ぶ身も避けられないわ   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=返し。千年後のいま、作者が永い眠りから醒めたら、和歌・短歌・源氏の旺盛ぶりをどう思うだろうか…ときどき、悠凡人は夢想する。平王ク歌番号128。

 ¶亡き人=現代詠は「彼(夫)」としたが、作品鑑賞のさいには、
 限定する必要はない。
 ¶明日のわが身を=歌の終字「を」、各注になし。「予感・予測・推定させ
 る」と続かせるのだろうが、正確に文法解析したいもの。凡人はせいぜい
 「と」で止めるだけ。

□紫066:なきひとを しのぶることも いつまでも
      けふのあはれは あすのわがみを
□悠066:なくなって おもいきれない かれのこと
      でもしのぶみも さけられないわ

image124 額紫陽花

2006-06-23 04:10:00 | images
2006-0623-yim124
title : Hydrangea macrophylla.
yyyy/mm : 2006/06
notes : がくあじさい(額紫陽花。蕚紫陽花)。浜紫陽花。紅額紫陽花。額花。額草。七変化。(短歌写真、6月3日解説参照) 額に入れた額紫陽花をどうぞ♪
 なお、北隆館版「万葉植物事典」(1995)によると・・・(再引、抄出)。
<アジサイは日本原産の植物であり、これが万葉時代から栽培され、花びらが幾重にも重なって咲くとか色が変わるといった比喩に使われるほど知られていたことは驚きである。しかし、これほど目立つ花が『源氏物語』にも『枕草子』にもまったく取り上げられていないこともまた不思議なことである。
 ヤマアジサイは別名サワアジサイといわれるように関東以西の山中のやや湿ったところに分布している。
 タマアジサイも山地に自生し、古くから知られているアジサイのなかまである。玉紫陽花の他、木紫陽花(きあじさゐ)、銀我草(ぎんがさう)、沢法師(さわぼふし)、玉段花(ぎょくだんくわ)などと呼ばれていた。
 これら野生種を含めてあじさいといっていたとしても、万葉時代にとりあげられ、その後ほとんどとりあげられず、芭蕉句(発句編・夏)でやっと現われてくる。アジサイは流行の波に乗った花であったのかも知れない。>
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