哲ノート

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松づくし・雛鍔 -池袋演芸場正月二之席-

2025-01-15 23:55:27 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能

2025年今年の寄席めぐりは、いつもと同じ池袋演芸場から始まります。

池袋演芸場 正月二之席昼の部

正月興行は顔見世興行とも呼ばれ、演者も多く出演して「今年一年よろしく」と年初の風物詩として、毎年欠かさず寄席へ足を運びます。

池袋では以前は小三治師匠の主任で行われていましたが、亡きあと正蔵師匠がその主任を務めています。

いつものように最前列で演者の出で立ち・顔・表情・しぐさ、言葉つかいまでを味わい、時に笑い、時に拍手・手拍子を送り、演者とともに観客として場内を盛り上げ、たっぷり楽しみます。

開口一番は前座さんで「転失気」から・・・(なかなか前座噺ではやらないんですが)続けて正月興行ではおなじみ“おめでたい”歌る多師匠による「松づくし」

これを見なければ正月始まらない・・・って感じで、今年も落ちずにやり遂げました・・・こりゃぁ、めでたい。(6本目の松の時グラっと危なかったですが)

「北斎の娘」「たらちね」「短命」「釣り・本人確認(まくら噺)」「相撲根問」「めがね屋盗人」「猫と電車」「やかん工事中」「豊竹屋」

中入り後は「松山鏡」「馬のす」「寿限無」「紀州」そしてトリ主任の正蔵師匠は「雛鍔(ひなつば)」まで。

正蔵師匠はふだんあまり寄席ではかからない演目を“掘り起こす”形で、こういった席でいろんな知られざる演目を出してくれます。

今回の「雛鍔」も初聴ですがなかなかオチまでシャレた噺で、安心して噺の世界に連れて行ってくれて、その余韻とともにほれぼれと聴き惚れちゃいました。

顔見世興行として色物さんも交えてたっぷり4時間の正月興行は、終始お祝いムード漂う客席を巻き込んで、おおいに盛り上がった今日の池袋演芸場になりました。

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