哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

芝浜 -池袋演芸場二月上席-

2024-02-09 23:58:02 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
「やめとこう、ゆめになっちゃぁいけねぇや・・・」

おなじみ「芝浜」の一節で今日の池袋昼席はみごとに大団円となりました。

今月の寄席めぐりは池袋の“秘密基地”池袋演芸場にて…池袋は演者と客席が近くて、演者は観客の反応やウケをリアルに味わえるし、観客も演者の表情はもちろん息づかいまでライブ感を味わえて

落語のみならず色物さんも含めての寄席芸を楽しめちゃうってところです。



今回もいつものように最前列に陣取って、漫才のホンキートンクさんとかけあったり、紙切りの林家八楽さんから「文金高島田(鋏試し)」を頂戴したりして、寄席をおおいに楽しみました。

開口一番は「饅頭こわい」から「狸の札」「松曳き」「手紙無筆」「権助魚」「そば清」「反対車(新作)」「親子酒」「長屋の花見 おかみさん編」

合い間の色物さんもなかなかよくて、立花家あまねさんの民謡、だいぶ独り立ちできるようになったようで、とくに「民謡」というあたらしい演目が着眼良くてとってもいいですね、これからもどんどんやっちゃってください。

林家八楽さんからは鋏試しの「文金高島田」を頂戴しました(家宝にします)、漫才ホンキートンクはあいかわらず客席を巻き込んでの体当たりで、けっこう客席がはちゃめちゃ賑わって暖まっていいですよ。

講談から神田茜さん演目は「(新作)いじめていじめて」しっかり目を開けてすみからすみまで…ではなくのほほんと聴くくらいがいいみたいで

ひざ代わりのアサダ二世師匠は「今日はちゃんとやりますから・・」でのらりくらりと・・・そしてトリは古今亭菊之丞師匠が登壇

まくらから、今日はなにかなぁ…と推測するんですが、ま、まさか・・・で「芝浜」でした。

年の瀬に良く演目にかかる、自分もそうだし他の落語好きの人も「好きな演目」にかならず入るであろう「芝浜」をこの2月に聴けるとは・・・(うれしい!!、そういえば昨年暮れはどこでも聴けませんでした)

ざわついていた客席もいつのまにかしんみりとしてきて、落ち着いた雰囲気で師匠の噺の世界に引き込まれてゆきました。

有名な人情ばなしですから、観客の皆さんもすじはすでにわかっているようで(しかも“通好みの池袋”でしょ)最後の最後の大団円まで息をもつかずに集中して、師匠と一緒に行っちゃいました。(ほんと、よかったよかった)

とってもいい余韻を残して「2月に聴く芝浜」で今日の池袋は終演しました。(あ~よかった)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プラタナスの並木 -新宿御苑... | トップ | 村居正之の世界 -郷さくら美... »

コメントを投稿