世界遺産岩見銀山は、島根県太田市大森から銀山川に沿って点在する採掘跡、精錬所、
代官役所、寺社、街並み、街道などからなっています。
600余にも上る採掘現場(間歩)には、相当の人数の人手が必要であり、サポートしたり、運搬
したりする人々も含めると、かなりの人口の街であったと考えられます。
現在は、産業としては成り立っていませんが、街並みが保存されたり、遊歩道が整備されて、見
学者でにぎわっております。
↑こんなものもありました。世界遺産とは、関係ありません。
街並み。
大森から一番上の龍源寺間歩まで、およそ5kmあるとのことでしたが、年寄りがそんなに歩け
ませんので、途中の銀山公園まで、バスで移動しました。
それでも片道、2km半あるとのことで覚悟して歩き出しました。
途中で、花達が、疲れを癒してくれました。
余談になりますが、岩見銀山と言えば、毒薬で有名ですね。
昔の講談には、悪代官が、ライバルを、石見銀山で殺そうとする話が良く出てきます。
四谷怪談でも、お岩が石見銀山を飲まされて、醜い顔になって死んでしまい、お化けになって出
てきます。
どんな毒薬だったのでしょう。
鉱山に人があつまると、町が出来、生活がはじまります。
昔は、人の集まるところには、ネズミが増えたのです。
鉱山では、ネズミ退治に、遠くからヒ素を買ってきて、猫いらずを作りました。
これが良く効くと評判になって、銀山の商人達が、全国に売り歩きました。
いつか、石見銀山が、ブランドネームになって、毒薬と言えば、石見銀山をさすようになったと
言うことです。
長くなりましたが、これで、石見銀山のレポは終わらせていただきます。