言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

田村能里子展

2008-09-23 | 所感折節
この画家を初めて知ったのはもうだいぶ昔だ。
女性一人身で、中国の建築途中の建物に壁画
を描いたその顛末を、どこかの雑誌で読んで、
その情熱とその作品の出来栄えに少なからず
尊敬の念を抱いたものだ。
その後時々その作品に接したが、実物を初め
て観たのは横浜MM21コンサートホールの
エントランスに描かれた壁画だ。ホールが
機能し始めて間もなくだから10年位は前
かもしれない。今回テレビ「徹子の部屋」で
二人の対談があって彼女の展覧会があるのを
知り、観てきた。
今回は京都・嵐山に在る宝厳院の本堂に収め
られた襖絵58枚を、2009年春の落慶
法要に先駆け公開されたもので、これに加えて
素描・油絵を約50点加えた個展となっていた。
1978年頃から今日までの作品をほんとに
じっくり楽しませてもらいました。2往復位
して会場を出たら、なんと田村氏本人が居り
まして、またびっくりでした。
サインにも応じておりましたので、自分も
今回の記念出版本にサインしてもらって
感激だった。

主催:日本経済新聞社  於:日本橋高島屋

観世九皐会 九月例会

2008-09-14 | 能・芸能
・能『遊行柳』   シテ 遠藤六郎
           ワキ 殿田謙吉   
           ワキツレ 則久英志   野口能弘
           間 小笠原匡
 
       笛 松田弘之   小鼓 観世新九郎   
       大鼓 亀井忠雄   太鼓 観世元伯

    (シテがちょっと枯れすぎていたように思うけど。
      お囃子方は良かった。)

・狂言『呂蓮』   シテ 野村 萬  
          アド 小笠原匡   小アド 吉住 講

      (シテはさすがにいいなと思った)

・仕舞   『枕慈童』 鈴木啓吾    『玉葛』 観世喜之
      『松虫』キリ 長沼範夫
   
・能『鵺』     シテ 古川 充    ワキ 安田 登  
          間 山下浩一郎

     笛 一噌庸二   小鼓 幸 信吾   
     大鼓 亀井広忠   太鼓 小寺佐七

     (シテのキリが面白かった。ワキは元気あり過ぎと思うし、
      大鼓もあまりカンカン叩かない方が良いのでは)

附祝言




ジミー大西 夢のかけら展

2008-09-04 | 所感折節
サブタイトルが「色彩の渦と創造の軌跡」とある。また画集の出版記念ということも併せ、3日にはサイン会もあった。「Jimmmy 2008.9.3」とサインしている。「m」が1個多いのが勢いというものか。
作品は100点くらいあったように思うけど、初めのころは水彩で、世界あちこちゆくうちに油彩やアクリルを使って作品を描いている。そして一貫してその色彩のトーンは変わっていない。明るく、明瞭で、極彩色で、きめ細かく、表現している色彩の配列に無理している感じがなく親しみやすいのだ。曼荼羅のようだけど、抹香臭くなく異色の楽しめる画だった。他にタンカーの船体の絵とか、陶器・タンバリンなどの小物に描いたのや、変わったところでフェラガモで創作した靴とか、金で彫金した作品とか、ワインのラベルとか、これまでテレビで放映された作品もあって面白かった。この日もテレビクルーやらカメラマンに囲まれ、大人気だった。観終わって外に出たら33℃はありそうな直射日光に晒され、ジミー大西の画に合ってる天気だなーと、あまり暑さも気にならなかった。 
 東京 銀座三越