石川直樹 この星の光の地図を写す
東京オペラシティ アートギャラリー JAN12-MAR24/2019
18歳の時、インドを一人旅してから今日まで、石川は地球を動き回った。
気球で,足で、自転車で。行ってないのは深海くらいしかないようだ。
その飽くなき好奇心はすごい。
そのスケール、地球規模となると、深くを体験することは無理としても、
仮に表層的な体験としても、石川が訪れた先々でカメラやフィルムに収めた記録は、
石川個人の記録でもあるがゆえにそのすごさに圧倒されてしまう。
石川が行くところの景色からは、あたりまえの観光をあまり感じない。
「人間と自然が対等に共存しているところに」石川は目標を見つけたらしい。
南極・北極・ミクロネシアの小さな無数の島々に暮らす人たち。動物たち。
そこで自然と共に営む生活を体感し、そこにある自然の在り様を肯定し、記録に収める。
はたまた太平洋を熱気球で渡ろうという冒険。ヒマラヤのK2に挑戦するも雪崩が多く断念。
富士山には30回以上登り込み、山を愛し、その荒々しい山肌を写し出す。
この写真展は地球を旅する面白さのようなものをも伝わってくる。
普通人は断片的には地球上の一部を知ってはいても、いち個人の記録として集合的に観ると
あくせくした日常を、ちょっと上から、客観的に眺められるような気分になる、そんな写真展だった。
・・・・地理的な冒険が消滅した現代の冒険とは、
この世の誰もが経験している生きることそのものだとぼくは思っている。
日常における少しの飛躍、小さな挑戦、新しい一歩、
そのすべては冒険なのだ。・・・・ 「最後の冒険家」石川直樹
東京オペラシティ アートギャラリー JAN12-MAR24/2019
18歳の時、インドを一人旅してから今日まで、石川は地球を動き回った。
気球で,足で、自転車で。行ってないのは深海くらいしかないようだ。
その飽くなき好奇心はすごい。
そのスケール、地球規模となると、深くを体験することは無理としても、
仮に表層的な体験としても、石川が訪れた先々でカメラやフィルムに収めた記録は、
石川個人の記録でもあるがゆえにそのすごさに圧倒されてしまう。
石川が行くところの景色からは、あたりまえの観光をあまり感じない。
「人間と自然が対等に共存しているところに」石川は目標を見つけたらしい。
南極・北極・ミクロネシアの小さな無数の島々に暮らす人たち。動物たち。
そこで自然と共に営む生活を体感し、そこにある自然の在り様を肯定し、記録に収める。
はたまた太平洋を熱気球で渡ろうという冒険。ヒマラヤのK2に挑戦するも雪崩が多く断念。
富士山には30回以上登り込み、山を愛し、その荒々しい山肌を写し出す。
この写真展は地球を旅する面白さのようなものをも伝わってくる。
普通人は断片的には地球上の一部を知ってはいても、いち個人の記録として集合的に観ると
あくせくした日常を、ちょっと上から、客観的に眺められるような気分になる、そんな写真展だった。
・・・・地理的な冒険が消滅した現代の冒険とは、
この世の誰もが経験している生きることそのものだとぼくは思っている。
日常における少しの飛躍、小さな挑戦、新しい一歩、
そのすべては冒険なのだ。・・・・ 「最後の冒険家」石川直樹