言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

年の瀬に

2024-12-30 | 所感折節

明日は大晦日     2024年も過ぎ去ろうとしている

家族でお墓参りに行く

こじんまりしたお寺で 落葉も見当たらず きれいに掃除されていて気持ちがいい

お線香と花を生け この一年の無事を感謝した

いつものお蕎麦屋さんによって 早めの年越し蕎麦を頂く
               

いつもはどんぶりの中に はみ出した海老が並んでいたのに 今回は天ぷらとお蕎麦が別々になっている

食べてしまえば同じだろうと思うけれど 見た目から食は始まってる と思うと 同じ天婦羅蕎麦といえ 去年と別物と言う気がした

海老も小さい 諸物価高騰の影響かもしれない

今年の記憶に残る出来事を3つ挙げてみた

一つ    小澤征爾 逝く

         洋楽に目覚めた頃 N響ボイコット騒ぎがあった 
 
         定期が演奏される舞台に 小澤が一人ポツンと立っていた

         どういう背景があったかは知らないけれど 
    
         それを報道した新聞の切り抜きを 何年か本の栞にしていた

         小澤の活躍は一つの希望だった

二つ    大谷選手の記録

         大谷選手の今年の記録はスゴイに尽きる

         特に9月19日の試合では 6安打 3本塁打 10打点 2盗塁 しかも 51-51達成 なのだ

         まさに特異点ともいえる一日ではないだろうか

         この記録に並ぶ選手 あるいは超える選手はもう出ないと思う

3つ    野村万作 93歳で三番叟

         芸歴90年の記念舞台を 三番叟の踏み納めとした

         衣装負けすることもなく 覇気があって シャキッとしていて

         その 颯爽とした姿勢に 元気を貰えた

アスリート イチロー

2024-12-24 | 所感折節

TBSの番組 情熱大陸 で イチロー選手の近況を見た

51才の誕生日を過ぎても 未だ野球漬の毎日

野球を通じて 自分がどこまで成長できるか これが楽しみです   と言う

そしてMLBの データ重視の野球に危惧を抱き

多くの若者に 考える野球を見失うな と警鐘を鳴らす

データ重視だけだと 野球への感性が失われてゆくと憂える

ストイック過ぎると思うけど その見えるストイックさは 魅力ではある

         TBS  情熱大陸 より借用しました

今年の3冊

2024-12-22 | 読書 本

今年の1月に 市の図書館システムが 全面的に刷新された

スマホ使用にも耐えられるよう サービスが向上し より便利になった

なかでも 自分が借りた本の履歴が見れるようになったのは有難い

借りた本を読み進めてゆくうち これは読んだぞ と思うことが度々あった

面白い本ならば何でもよいのだが 面白さはこれですと なかなか一概に言えない

読書歴から AIが推定して 読む本を推薦してくれないかな と思ったりする

最近では ブロガーさんの推薦本を参考にすることが多くなった

いろいろな世界を感じ取るのは読書の楽しみと思う

『天祐なり』 幸田真音

  高橋是清の一代記 是清は1854年 徳川時代末期に 政治家とは何の繋がりのない家に生まれた 
  13歳でアメリカに留学し 英語を理解した
  その英語力と人柄 物事の理解力が優れていたのか 是清は次々と明治を創った人物と 誼を得てゆく
  海外にも人脈を築き 又 時節にも恵まれ 財政家として日本に貢献するようになる    天運にも恵まれ 大蔵大臣 総理大臣 をも歴任・・
  そして 1936年の2・26事件で暗殺されるまでの物語

『真田太平記』  池波正太郎

   今からザッと500年前 信州の小大名 真田一族
   戦国の世をいかに生き残るか 著者は史実とフィクションを交え物語る
   武田が滅びた後 秀吉の恩を受け 秀頼に味方する 真田昌幸・幸村親子
   一方 真田の長男信之は 徳川の養女を妻に娶っており 徳川に味方し 関が原に臨む
   信之は生き残ったとはいえ 外様の真田へは厳しい幕府だった
   強いものが生き残り 弱いものは滅びる 明解な時代を綴った歴史小説

『盤上の向日葵』  柚木裕子

   将棋に命を懸けた男のミステリーフィクション
   大酒のみで賭けマージャンにうつつを抜かす父親 極貧のなか凄絶に生きる男の子
   そんな子の唯一の息抜きは廃品回収での将棋雑誌だった
   ・・・師との生死をかけた一番 頭の中の将棋盤に 決め手が閃く そこに一面に向日葵が咲く 
   必死の時の向日葵  それは狂気の血が成せる仕業か

            

稽古納

2024-12-20 | 習い事
12月も 20日を過ぎる

今年最後の 謡の稽古に参加した

今年稽古した曲は

『雲雀山』 『半蔀』 『道明寺』 『田村』 『野守』 『白楽天』 『鉄輪』 『班女』  の8曲

観たり 聴いたり 読んだりして 面白そうな曲を 自分で選んで稽古をしていただけた

『雲雀山』 父の誤解から 娘の中将姫を殺せ と侍女に命じたが 命に背き生き永らえ 父と和解した話

『半蔀』  光源氏と夕顔との馴れ初めを謡う

『道明寺』 菅原道真を祀る道明寺天満宮の話を謡う

『田村』  坂上田村麻呂が 東国の凶徒を平定した故事を謡う

『野守』  春日の野を守る老人 実は鬼神 僧に全宇宙の様を鏡に映して見せる

『白楽天』 唐の漢詩と 日本の和歌を 楽天と僧は比べあい 共に讃えあう
 
『鉄輪』  夫に捨てられた女が 鬼となり 夫の枕元に現れ恨み言を謡う 

『班女』  吉田ノ少将といい仲になった女が 拠無い理由で別れたが 再会する話

     とりわけ難しかった曲は 『班女』

     物語として面白かったのは 『鉄輪』 

     情景として美しかった曲は 『半蔀』




北鎌倉ウオーキング

2024-12-07 | 所感折節
北鎌倉駅周辺には古いお寺が沢山ある

駅前の円覚寺や 少し離れた建長寺は 大きな寺院と広い寺域に 最初ビックリしたものだ

わりと暖かな一日 北鎌倉の紅葉を観るつもりでウオーキングした

円覚寺  1282年 北条時宗が創建 開山は無学祖元

                          
        入口にあたる総門の辺りの紅葉は 日当たりも良く 色付きも良かった 
 
明月院  創建は1160年と古いが北条時宗が再興 開山は建長寺からきた蘭渓道隆 

             
           丸窓から見える景色を撮る人が行列していた
             

建長寺  1253年 北条時頼が創建 初代住職は蘭渓道隆

             
             広い境内には色々な木が植樹されている

浄智寺  1281年 北条師時が創建 初代住職は兀庵普寧 

             
             鬱蒼と茂る木々に線香の香りが漂うお寺

東慶寺  1285年 北条貞時が創建 開山は北条時宗夫人の覚山尼

             
       別名縁切寺 唯一拝観無料 でも撮影は遠慮してほしいという看板がある


久しぶりの北鎌倉だったが 住宅街のあちらこちらに 小奇麗なお店屋さんが増えた
            駅前の蕎麦屋さんは本日分売れきれだった
             

スマホの万歩計は14982歩 約7kmというころか  
 

住吉詣

2024-12-01 | 能・芸能

古典の日 の記念として 源氏物語を素材に 雅楽と能の公演があった

 雅楽
   16人の楽士が舞台に揃い 管絃と催馬楽 を奏する
             
       管絃として    平調音取   王昭君   萬歳楽

       催馬楽として   伊勢海 
                   
  能  住吉詣 

      光源氏 梅若紀章    明石の上 観世喜正    惟光  鈴木啓吾   他12名

      お囃子 3名   後見 2名  地謡 8名    全部で28名

   この物語は 宮中人が住吉神社にお参りにくる話なので 衣装が豪華

   広くもない舞台に28人が色とりどりの衣装をまとい演技する

   舞台に秋の景色を観るようだった

この日も良い天気で 千駄ヶ谷のイチョウの木々は見ごろだった