観世会定期能 5月7日 観世能楽堂
演目
● 能 『小督』
シテ(源仲国): 武田宗典
ツレ(小督局): 北浪貴裕
● 狂言 『昆布売』
昆布売:三宅右近 何某:三宅右矩
● 仕舞 弓八幡:角幸二郎 杜若:津田和忠 蝉丸:武田尚浩 女郎花:藤波重彦
● 能 『天鼓』弄鼓之楽
シテ(天鼓) : 観世喜正
ワキ(勅使) : 宝生欣哉
高倉天皇の寵愛を受けた小督局
しかし正妻の父親 清盛の目を恐れ 宮中を出奔し身を隠す
彼女を探す勅使 頃は 三五夜中の新月の頃
・・・峰の嵐か松風か それかあらぬか 尋ぬる人の琴の音か
楽は何ぞと聞きたれば 夫を想ひて恋ふる名の 想夫恋なるぞ嬉しき・・・・
帝の命に背き処刑された天鼓 しかし召し上げた鼓は鳴らず天鼓の父を召し出し鼓を打たせる
我が子の不憫を想い嘆く父に帝は思いを寄せ 濾水の堤で管絃講を催し弔う やがて現れる天鼓の霊 そして弔いに感謝し舞う
・・・人間の水は南 星は北にたんだくの 天の海づら 雲の波立ち添ふや濾水の堤の月にうそむき水に戯れ・・・・
太鼓の入った弄鼓之楽は良かった