言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

銀杏飯

2024-11-29 | 所感折節
ギンナンをもらった

お寺の境内に 沢山落ちてる銀杏を拾い集め 手間をかけて粒にしたものらしい

有難くいただき 早速ギンナン飯にすることにした

日頃ギンナンを買ってまで ギンナン飯を調理したことがないので スマホに尋ねる

先ず沸騰したお湯で5分茹でる

殻を砕き お湯で薄皮をはぐ
               
昆布少々と一緒に炊き上げる

モチモチした食感と微かにギンナンの香りを楽しむ

御苑散歩

2024-11-28 | 所感折節
古い仲間たちで 秋になったら御苑に集まろう ということになっていた

天気予報を 10日くらい前から気にかけていたが 集合日だけが雨で 前後は晴れだった 

すごい雨男がいるな と思っていたが 前夜に大雨降っただけで 当日は 日が昇るにつれ晴れになった

     平日なので 人は少なかった
               

      新宿御苑にはイチョウや楓の木は沢山あるけれど 紅葉には未だ早かったようだ

                  

     11月も終わろうかという頃なのに 葉は未だ枯れ急いでないようだ
 
              

映画「海の沈黙」

2024-11-25 | 映画 音楽
原作・脚色:倉本聰  監督:若松節朗    主演:本木雅弘 小泉今日子 石坂浩二 中井貴一  他

久しぶりに 何か重いものを飲み込んだ感じの残る 映画だった

模写した作品が オリジナルよりも 格段に優れていた とするならば それを 一概に贋作とかたずけて良いのか・・・

美は 美であって それ以上でも それ以下でもない・・・    と言う

ゴッホやドガを超えたと自認する天才画家Aは かっての仲間Bの描いた作品を密かに模写する 

月日は過ぎBは社会的に名声を得 作品展が行われる

華々しいその初日 Bは作品の中に 自分が描いてない作品があるのに気づく

公表すればタダでは済まないことを承知で Bは公表する    知った以上画家の良心にそって  

その贋作が自分以上に描かれているのを承知の上で・・・

物語はそこから始まる

美とは何 画家とは何 作品の価値とは何 貧しき故に才能が真っ当に開花しない不幸 作風を生み出すエネルギーは何

Bの妻は かってAと恋仲だった・・・    恋人も知る 海の沈黙

海で遭難している男が 海岸に燃え盛る かがり火を どう見 どう思い 海に消えたのか ・・・

あの問題作には 恋人が訊ねるAの傑作 と 贋作と指摘された絵 が重なってるというミステリー

主演の本木雅弘は熱演でした   良い映画と思う


湯治湯

2024-11-24 | 旅行
誘われて 南足柄の麓にある 湯治場にいった

ここの湯治湯は pH9.5 アルカリ性 無色 透明 臭いなく 湯上りは サラリとしていて 肌スベスベ感が残る

湯治場というと 明るいイメージは無いのだけれど

ここは modern を謳ってるだけあって 一寸オシャレにできていた     大使館ナンバーの車を見かけた 

屋内はもとより 露天 サウナ 仮眠できる休憩室 広めのデッキ レストランもある

湯舟は天井高く 大きなガラス戸で露天風呂と仕切られており 見た眼よりも広く感じる  

38℃を表示する温湯もあり つい長風呂になる

露天風呂は鬱蒼とした木々に面しており 側を小川が流れてる
             

大きな楓の木もあるのだが 未だ色付いてはいなかった 

黙休 そんな湯治場

入浴し デッキで休み また入浴しを繰り返す

川の音 温泉の注ぐ音 青空 降り注ぐ木々の葉 

また 行きたい 

ジムの顔見知りに配る 柚子をお土産に
             

万作師 芸歴90年

2024-11-17 | 能・芸能

万作師は93才 今も現役で能舞台に立つ                        能楽堂中庭に咲くツワブキ

             

3才で初舞台 以来芸歴が90年になり その節目として 演目 三番叟 の踏み納めを披露した

客席はビッシリ満員 NHKも取材に入っていた

             

三番叟自体は 30分余りの演目なのだが 平和な曲ではなく 祈りの曲なので 

心身共に充実してないと 演じられないし なにより観客の目は厳しい

年齢は関係ないのだ 

歩み 走り 飛び 声を張り 重厚な囃子を背に 新鮮な三番叟を魅せてくれた 

若さ漲る三番叟 落ち着きのある三番叟 枯れても尚生命を感じさせる三番叟・・・ 

万作師は 今回をもって踏み納め というけれど 気丈であれば またその時の三番叟を観たい

今回のは大人の三番叟と思う

             
              万作一門総出演でした

万作師の踏み納めを祝し 観世 宝生の家元はもとより 囃子方も家元が集まり 賑やかな会だった

国立能楽堂までの歩道は イチョウ並木が続く   もうしばらくしたら 秋色に染まりそうだ

             
                           JR千駄ヶ谷駅前のイチョウ



馬車道十番館でランチ

2024-11-10 | 所感折節
たまにはシッカリしたランチしようということになり 馬車道十番館にいった

店内は静か 高齢者が多かった  隣のグループはどうやら同級会の様子

老舗というか パリッとしたテーブルクロス  高い天井  古風な照明 重々しいカーテンにバラの花一輪
                          
BGMもなく サーブしてくれる方々は 殆ど立派なオジサンたち   なかにはブドウの金バッチを付けた方もいる 

先ずアミューズ    キクラゲ レンコン ニンジンを一切れ 固く歯応えがあって酸っぱい味
             

パテのシザースサラダ仕上げ     パテは久しぶり 美味しかった
             

マッシュルームのポタージュスープ    濃厚 熱々 香り高いマッシュルームだった
             

海の幸のブイヤベース風    スープはパンにぬっても美味しかった
             

オーストラリア産牛フィレ肉のポワレ 
             

ムース アプリコット ショコラ      粉砂糖かと思ったら粉チーズだった
             
コーヒー
             

お店ではこの時期 いろいろランチセットを用意して 提供されていてその一つをいただいた

ブランチに近い量だったけれど どれも新鮮で美味しかった

映画 11人の賊軍

2024-11-02 | 映画 音楽
東京国際映画祭の出品作品を眺めていたら 11人の賊軍 というのがあった

これまで 七人の侍 とか 十三人の刺客 とか面白かった映画があったので期待感があった

たまたま近くに 新しい上映館ができ この映画が上映されてるので 観に行った
          

時代背景は 徳川から明治に移行するとき    ある東北の小藩は 新政府にするか 幕府に味方するか 迷っていた

藩の上層部は 新政府に味方する方向に決心したが  城内には幕府に味方する同盟軍が居り

どのようにしたら新政府側に 戦を交えず恭順の意を伝えるか悩んでいた 

そこに出た奇策は  処刑寸前の悪人たちを活用するというものだった

作戦が上首尾に終わったとき 罪を許すという 藩の提案にノッタ罪人11人

内密には 作戦終了後 11人全員抹殺するということなのだが 11人は必死になって作戦を実行する ・・・・・・

権力者が罪人の命を使い捨てにするという不条理が描かれる  と評価した誌面があったが そういう映画なのだ

しかし時代劇も 七人の侍 当時と変わってきた るろうに剣心 あたりからずいぶんとモダンになった 

ポップコーンをカリカリしながら楽しめる映画になってきた   時代劇ファンとしては寂しい

映画館も変わった ゆったりした座席 小さな場内 優れた音響設備 高くもない料金 

映画には 仮想空間では出せない情感のようなものが残ってると思うのだが