言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

ユトリロ展

2023-09-23 | 所感折節
ユトリロを観に行った

若かりし頃 銀座のさる画廊で ユトリロ展があって 観に行ったことがある

狭い画廊にユトリロの作品が展示されていて

肩と肩を触れ合わんばかりの観客に紛れ 観た覚えがある

あの時の白の印象は残っていて もう一度観たい 確認したい気持ちだった
                  
10代でアルコール依存症のユトリロ

暗い画から白を多用する時代に そして年を重ね色彩が増えた作風
                 
ユトリロの生涯の作品数は知らないが

今回は日本国内にある作品を約70点あまり集め展示

ユトリロを垣間見るというところなのだろう

平日の午後ということもあって とても空いていてユックリ楽しめた



クロッキーデモ

2023-09-10 | 習い事
四つの視展  上田耕造 岡田高弘 永山裕子 広田稔一
           9月10日  セントラルミュージアム銀座
                         

四人の芸大仲間が クロッキーのデモを企画したので観に行った
前回は2019年で コロナ禍のため4年ぶりということになる

今回は前後2部に分けデモした
各々木炭・墨汁・水彩など異なる画材を用い 制限時間10分でデモした
モデルは白のブラウス エメラルドグリーンのパンツ 黒のタイツに黒のブーツ
それぞれ違ったポーズで 100号の用紙に描きとった
仕上がりはそれぞれが違う
               
限られた時間内にモデルから何を感じ 何を強調し どのように紙の上に表現するのか
4人の画家たちの生の作業は刺激的で自由に画くことの楽しさを教えてくれる
               
外は暑いが空は秋の気配がする
   



『十三人の刺客』

2023-09-07 | 読書 本
残暑    連日 暑い

『十三人の刺客』という本を見かけたので読んだ
同名の映画は何回か観たので興味が湧いた

著者のあとがきで書かれているが
「ビジュアルと活字の懸隔は予想以上に大きく・・・」とあるように
 映画のイメージに沿った内容を 小説にするには難しいと述べている

読んでみて 映画でのイメージとほぼ同じ後味を持った   文字でビジュアルを浮かび上がらせてるように思う

すべて映画のシナリオ通りではないが
流れはほぼ同じ 緊迫感や得られる情景もほぼ同じに感じる
むしろ 映画で聞き取れなかった所や観切れてない文字や装束がハッキリ確認できたと思う

物語は 竹馬の友であり親友・心友あった二人が 一方は横暴を極める領主に仕え 一方は国の治安秩序を護る幕府に と別れ その運命を描いたもので 時代劇の傑作と思う

圧巻は戦闘の場面 文も映画も生きてる
二人の決闘シーンは 文では一行にも満たないが 映画では5分位存分に戦い 殺陣の美しさを見せてくれる

二人を支えるそれぞれの武士の一分 その激突 
人の運命とは皮肉なもの・・・
人生とは儘ならぬもの・・・・
人生を彩るのはすべて縁・・・
縁あってこそ人の世は楽しくもあり 悲しくもあり また切ない・・・

と本では語る

本   著者:谺 雄一郎  原案:池宮彰一郎

映画  監督:富永卓二  主役:仲代達矢  準主役:夏八木勲
               脚本:池上金男(ペンネーム:池宮彰一郎)