言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

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2024-02-23 | 所感折節
日経平均が 新高値を更新した というニュースは目新しい

新聞のチャートを見ると 前回のピークは 34年前になる



あの頃感じた肌感覚を思うと同じではない

ホットとクール・・・シャーベット?

先の頃 不動産屋がトランクに札束詰め込んで都心のマンションを買い漁っていたり

チップで1000万円ポンと出した? なんて話があるほど元気だったのに

年明けから24年間も谷に向かって落ち込む   6994.90円へ

給料上がらず 安さ追求  お財布的には鎖国した日本のようだ

今 宿泊施設で一泊¥15000は 100ドル

100ドルのサービスとはとても思えないと外国人いう

この 他国との金銭的なズレは 今後何年かかってバランスするのだろうか


映画「瞳をとじて」

2024-02-15 | 映画 音楽
監督 ビクトル エリセ    原題 Cerrar los    ojos          製作 スペイン    169分   2023年

黒いデコピンのようなワン公と海の物語かと思ったら全く違った
ワン公は本作でホッとするような景色をくれる  ただそれだけ

濃い緑に押しつぶされそうに建っている古い館 そこに住まう 歳月に押しつぶされそうな男と召使・・・と映画は始まる

話がサッパリ解らないので チラシからストーリーを転記すると

  かっての親友は なぜ姿を消したか ―――
未完のフィルムが呼び起こす記憶をめぐるヒューマンミステリー  
映画 別れのまなざし  の撮影中に主演俳優が失踪した 
  それから22年  当時の映画監督であり失踪した俳優の親友でもあった映画監督は 
失踪事件の謎を追うTV番組から証言者として出演依頼を受ける 
 取材に協力する監督は次第に俳優と過ごした青春時代を そして自らの半生を追想する
そして番組終了後 俳優によく似た男が海辺の施設にいる という一通の思わぬ情報が寄せられた  ・・・云々 

この映画には 親友同士の映画と 本作のストーリー展開の映画と 2本の映画がある
本作では 記憶喪失した俳優の記憶を呼び起こそうと過去を追想するシーンが連続する ・・・  青春時代から人気の映画人になるまでの記憶が

一方 作中映画では 俳優の演じる主人公が遠い昔に別れた娘 に会いたい と一枚の写真を ある男に示し 捜索依頼をするシーン 
写真には大きな瞳でジッと見つめる少女の写真が写っていた

監督の記憶を遡る数々のシーンもさることながら 瞳を真正面から見るシーンも数々でてくる
記憶喪失した親友同士  父と娘  かっての恋人同士  そしてワン公と監督・・・
互いの記憶  なに想うのか  探るように 瞳の奥深く見つめる

とじた瞳が開かれる  それは二人の思いでか・・  記憶はもどるのか・      そんな余韻を残し映画は終わる


それにしても長かった  他の予告編も含めると3時間余りになる
圧倒的に感動したという映画ではなかったけれどオーソドックスな映画という印象がする




   

太鼓職分会

2024-02-13 | 能・芸能
7年前 観世流太鼓方の観世元伯師が亡くなった  51歳だった

師の追贈記念として 第一回 観世流太鼓職分会 が 銀座の観世能楽堂で開催された

最初に 20年余り前 師を含む 若手同士で 結成された 神遊 の能楽師たちによる 

 ● 舞囃子 高砂 八段之舞   

      観世喜正  
      大鼓 柿原弘和   小鼓 観世新九郎    笛 一噌隆之    太鼓 小寺

続いて 太鼓を中心に

 ● 一調    ・ 貝尽くし   野村太一郎   麦谷暁夫
         ・  百  萬   宝生常三    田中 進
            ・  野  守   藤波重彦    林 雄一郎
            ・  葛  城   浅見重好    加藤洋輝
            ・  山  姥   関根知孝    井上敬介
            ・  西行桜    梅若紀章    小寺佐七
          ・  巻  絹   観世銕之丞   金春惣右衛門

 ● 連調    誓願時   太鼓を 麦谷 鬼頭 徳田 飯森 大橋の各師

20分の休憩後 太鼓を師の長女 結子さんの披きで

 ● 道成寺    シテ   観世清和

          ワキ 宝生常三  舘田善博  梅村昌功

            大鼓 亀井弘忠  小鼓 大倉源次郎   笛 一噌隆之  太鼓 観世結子

          間  野村萬斎  野村裕基

その他 在京を中心に活躍されている大勢の能楽師たちによって演ぜられた

征爾 逝く

2024-02-10 | 映画 音楽
88歳 心不全とのこと

N響を指揮していた岩城のスタイルが 指揮者のスタイルと思っていた当時

小澤の指揮するN響を 初めて聴きに行った

その指揮・・・タクトの振り方が 岩城とは全く違っていた

岩城は ∞ のように 小澤は + のように 振った

斬新というか 大胆というか 音より タクトが気になったコンサートだった

それ以来 小澤は気がかりな音楽家だった

N響 日フィル 中曽根や慎太郎たちの応援 ・・・・ 

ミュンシュのあとを襲ってボストン響の常任 ・・・・

世界の音楽界に まるで竜が駆け登ってゆくようで 夢があった

その音楽から 自分なりに音楽を教えてもらったような気がする

 ありがとう 小澤征爾