本当にいい指揮者というのは
ピタッとおなかのなかに 音楽が入っていて
ちょっと台に立って ほんのちょっと動かしただけで
あっ こう来る こう来たいんだよな と楽員さんが分かるのが
いい指揮者だと思うんです
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楽譜の その裏のものは何だ ということを読め と
それが演奏家っていう役目だぞ と
時代のことも分からなければいけないし
作曲家の癖もわからなきゃいけないし
作曲家の精神も分からなきゃいけないし
それからもちろん作曲家の技術を理解しなきゃいけない
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作曲家が悲しいと書いてもね
どのくらい悲しくまでやっていいか というのはあんまり書いていないんですよ
音楽の場合は本当にニュアンスの差がちょっと違うから
幅というか 高さ か知らないけれど奥深いですよ
それを指揮者なんかのばあいは意識してやっていかないと 味が出ないというかね
結局お客さんというのはね 音楽会に来てそいうのの
幅があったり 高さ 深み があったりすることがいいと
ああ と納得して その曲のいちばんいいところを聴いたなと思って帰ってくれるわけですよね
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人生でこういうふうに僕は思うんだけど
今やらなきゃダメなんだ と僕は思うわけ
今やらなきゃダメ
それはやっぱり音楽家だからかな
音楽って 今 のものなんですよね
音楽って 今
今この音を鳴らさなきゃいけない そういうのがあるから そういう頭になっているのかもしれないね 僕は
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