言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

映画「生きる LIVING」

2023-03-31 | 映画 音楽
黒澤明監督の名作「生きる」をベースにした本作

脚本を書いたカズオイシグロはイギリスにあって 10代の時には黒沢映画を観て影響されたそうだ
長じてこの作品を製作したくなり 再度一度だけ「生きる」を観て独自の英語の脚本を書き上げたらしい

時代背景も同じ1950年代
日本は戦争に敗れ 一方のイギリスは戦勝国
日本の主人公はうらぶれた帽子にマント 髭ずらの役人
イギリス版は山高帽を被りピンストライプの上下背広をピシッとキメた役付役人という設定
医師から余命半年と宣告され 一旦は落ち込み途方に暮れるが
生ける屍のごときゾンビのままで終わるを良しとせず
事なかれ主義の役所内にあって身を挺して小さな公園をつくる     というストーリーは同じだ

雪の降る公園のブランコで「ゴンドラの唄」を歌うシーンは名場面だけれど
本作にも同じシーンがでてくるが 歌は「ゴンドラの唄」ではなく 受ける印象は一寸違う
伊藤雄之助の顔がちらちらと思い出されたが あの一連のシーンは黒沢作品の方が味があると思う

白黒とカラー その他諸環境の違いを超え 死を目前にした主人公が死を背負って 短くも輝いた生を描いた映画としては やはり黒澤作品に共感を覚える
背景に流れる音楽はいいと思う この作品のために作曲したのかどうかは知らないが ジャズっぽい音楽や主人公が酒場で歌うスコットランド民謡など胸に沁みた

2022年製作 103分 イギリス
原題:Living
主人公:ビル・ナイ  監督:オリバー・ハーマナス 脚本:カズオ・イシグロ


砧公園の桜

2023-03-30 | 所感折節
桜もそろそろ見納め
桜吹雪を期待して 東京 砧の公園に桜を見に行った
            
ここ数日の冷たい雨に打たれ 散り
いたるところ 地面は桜色に染まっていた
            
今日は晴れだったのでたくさんの人が花見に来ていた
            
この公園には800本余りの桜の木があるそうだが
概して大木が多く枝ぶりが大きいので
            
どっしりとした見事な桜を
観れて嬉しい
            


WBC優勝

2023-03-23 | 所感折節
こんなに生き生きとプレー展開した野球を観るのは久しぶりだった

どのゲームもピリピリとして 期待 失望 歓喜に満ちていた

特に準決勝 決勝は圧巻のゲーム展開だった

若々しく華のあるヌートバー

大谷の超特大のホームラン

村上の逆転サヨナラ二塁打 決勝のお返しライト上段へのホームラン

大谷の渾身のスライダーとトラウトの渾身のバット一閃

まったく 筋書きのない映画を観たような気がする

「七人の侍」もサムライ集めから始まった 慧眼の策士が人を見て集める

栗山監督いわく「いるメンバーで一番勝ちやすい形を見つけるのが仕事」

一番達成感を味わっているのは栗山監督ではなかろうか

我慢の選手起用 要所でピタリと決まる選手

ほんとにドラマな七連戦だった


福島に入る

2023-03-22 | 旅行
昨晩は小野川温泉に泊まった  鄙びた温泉地で近くにスキー場もある
ここの温泉も泉質はサッパリして透明 少し硫黄の臭いがする 

早めに宿を出発し まず猪苗代湖に向かう  朝の内は快晴だった
この時期 白鳥がたくさん集うということだったが一羽もいなかった
                
湖水浴を楽しむ元気な若者たちが湖水を浴びて騒いでいた

会津若松城に行ったが現在工事中で城の中には入れない
鶴ヶ城公園を散歩する  売店に白虎隊の人形などがあった
            
近くのCAFE店に入ったら大きな一枚板が目に付いた
幅が2.2m 高さが5.6m 厚さが20cmもあるケヤキ板とのこと
            

最後に行った所は大内宿 
            
茅葺き屋根の家々が整然と並んでいて良く整備されている 
どの家も地元の雰囲気を持ったお土産品を売っている
            

新白河から東京に帰る  駅は人の渦だった

山形に行く ②

2023-03-21 | 旅行
天候良くない  山間部は雪模様
朝食は和食 箱にきれいに盛り付けた地元の食材
お味噌汁も美味しく元気をもらいました
                
バスに乗車 先ず蔵王を目指す
山に近づくにつれ雪はますます激しさを増し
ロープウェイの駅では本降り
                
ここから2本ロープウェイを乗り継ぎお地蔵様のあるところが終点
                
乗り継ぎのところにあったペンションで 昔宿泊してスキーしたけど
変わってしまってわからなかった
次に向かったのは上杉神社
                
山形はやはり上杉謙信ゆかりの地
中興の名君上杉鷹山の彫像も寒そうだった
                

山形に行く ①

2023-03-20 | 旅行
冬もそろそろお終いという時期かもしれないが 山形に行った
某旅行会社主催のバスの旅   28人が参加した
新幹線の福島駅からバスに乗車
先ず今年の干支「兎」にちなんだ縁結びの神を祀るという熊野大社
               
小ぶりの神社だけれど風雪に耐えた木材からは古い歴史が伝わってくる
精巧に彫られた装飾の中に3羽の兎が隠れていてそれを見つけると良縁に恵まれるのだとか・・
つぎは山寺  芭蕉に詠まれた句から寺は一か所かと思ったらとんでもなく沢山の小さな仏閣があって それが岩山に点在している
               
奥の院までは階段を約1000段登らなければ行き着かないというので止めた

長いトンネルを抜けると雪国だった  日本海側なのだ
今日の宿泊地 銀山温泉   山間の谷という感じのロケーションだけれど
湧き出る温泉は快適 多少硫黄の臭いはするけれどさらっとした透明な泉質だ
夕食前に温泉街を散歩 特徴あるお宿がズラッと並んでる
               
200メートルもない感じ 若者が多いのは意外だった
夜にもう一度散歩  ガス灯がいい感じに点っていた
               


三人の会

2023-03-12 | 能・芸能
「第八回 三人の会」  3月11日  観世能楽堂
                        
番組
● 仕舞 「春日龍神」  谷本康介

● 能   「俊寛」
         シテ:俊寛 坂口貴信  ツレ:谷本健吾 井上裕之真
         ワキ:宝生欣哉
         地謡:観世清和 山階弥右衛門 久田勘吉郎 関根祥丸
            清水義也 角幸二郎 上田公威 浅見重好
         囃子:大鼓 亀井忠雄   小鼓 飯田清一   笛 竹市学

● 狂言   「附子」
          シテ:山本則重   アド:山本東次郎 山本則秀

● 仕舞    「夕顔」  梅若紀彰
         「邯鄲」  観世清和

● 能     「山姥」
            シテ:山姥 川口晃平  ツレ:鵜澤光
            ワキ:森 常好
            地謡:梅若桜雪 坂口貴信 谷本健吾 梅若紀彰 
               松山隆之 安藤貴康 角当直隆 山崎正道 
            囃子: 大鼓 亀井広忠  小鼓 大倉源次郎  太鼓 林雄一郎  笛 松田弘之

同年代 それぞれ違う師匠に内弟子入門し いまや立派な中堅能楽師三人
地謡には同じ社中の先輩方で固め とてもしっかりした能だった
狂言では代役として東次郎師が出演しこれもメリハリの効いた狂言で面白かった





WBC初戦

2023-03-09 | 所感折節
テレビ観戦をした
終了したのが22時50分近かった      いいゲームだった
立ち上がり楽勝気分ではなかったけれど8対1で日本チームの勝ちだった
大谷は2得点無失点で活躍 ヌートバーに敢闘賞をあげたい

このところ日本チームの報道 大谷選手の報道一色みたいな日々だったけれど
対戦初戦の中国チームはコールドゲームになりかねない試合展開にもかかわらず良く戦ったと思う
ホームランは中国チームが先だった
大谷選手は2度満塁のチャンスに打席に立ってホームランとはならなかった
神様も抑え込まれた感じがする

日本チームは全勝して世界1となるのがメディアの望みのようだけれど
今夜の中国戦からしてみても
報道されない各国の戦力は侮れないものがあると思う
全勝は厳しいように思う
今後の対戦が面白くなってきた


花粉症

2023-03-07 | 所感折節
花粉が10年ぶりに大量に飛散してるらしい

このところ毎日辛い

空を見上げても花粉まみれの青空に見える

何十年か前 罹かった頃は原因が分からずあちこち病院行ったものだ

眼科 皮膚科 耳鼻科 ・・・・

加齢と共に身体反応しなくなり治るというけどサッパリだ

毎年5月の連休明け頃までは鬱陶しい毎日が続く



明治初年の横浜

2023-03-03 | 所感折節
横浜開港資料館というところで
                                                      
特別展「幻の写真家 チャールズ・ウィード 知られざる幕末日本の風景」が開催されている
      
撮られた写真の一部に今から156年前の横浜の風景が含まれているというので見に行ってきた

説明文によると 写真機は「マンモスプレート」という大型のカメラで ネガの大きさは43x53㎝もあるそうだ

屋根だけ見ても  茅 瓦 板 こけら葺 なんかが混在していて興味深い

また長崎などの風景も撮影していた


                       「開港のひろば」より


実写として大正初年頃の横浜伊勢佐木町の活気を感じとることができて良かった
                            
             (展示の一コマをお借りしました) 

その他当時の日本の風景 勝海舟や幕末の高官達の写真があって勉強になりました