言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

真田太平記を読む

2024-09-22 | 読書 本
ブロガーさんのブログを読んで この1ケ月余りかけて 真田太平記を読んだ

新潮文庫 12巻もある 池波正太郎の大作

もともとは 週刊朝日に連載というかたちで 

作者がおもうままに書き続け 完結するまで 9年間もの歳月を要した物語

内容を簡潔に纏めるのは難しいが

信玄 信長 秀吉 家康 秀忠 という たかだか80年間にわたる覇者のもと

真田昌幸 長男の信之 次男の幸村  そして 佐助などの甲賀忍者たちを絡めて物語る

戦国時代も ようやく終わりを迎えるという時代背景に

戦略判断に失敗した者は 家族を含め死せざるを得ない という過酷ななかにあって

真田一族は一族の存続をかけて親子 敵味方に分かれる

親子また兄弟の心の通い合い とりわけ女忍者を随所に登場させ 

真田周辺に展開する人物たちに色どりを与えて面白い

文庫本には 挿絵が無いのが残念 一連の挿絵を見るだけでも面白いだろう



ホームラン連続3本

2024-09-20 | 所感折節

今日は 36℃になる天気予報ということで 朝からゲンナリモードだった

だがしかし 大谷選手が 51-51 を達成したというNEWSを聴いて シャキッとしました

ユーチューブで早速確認すると   大谷選手の打席記録は

1回表  2塁打  ギリギリの50盗塁達成

2回表  ライトまえにヒット  すかさず51盗塁達成

3回表  打つが サードタッチアウト 3打点獲得

6回表  49号ホームラン ライト最上段へ2ラン 5打点獲得

7回表  50号ホームラン レフト中段へ 5打数5安打
    
                                      ユーチューブよりお借りしました
9回表  51号ホームラン ライト最上段へ  51-51達成

終わってみれば チームは 20対4で大勝

このゲームはエキサイティングなゲーム 大谷選手にとっても 思い出に残る 試合だったのではないかと思う

日本でも 1試合連続で3ホームランというNEWSは久しく聞かない




能 盛久

2024-09-09 | 能・芸能
盛久 を観に行く  

観世九皐会九月定例会 矢来能楽堂   シテ  観世喜正    ワキ  宝生常三
    

あらすじ・・・平盛久は 源平の戦いに敗れたのち捕らえられ 鎌倉の頼朝のもとに護送された

信心の篤い盛久は 移送途中にも 清水寺に向かい 観音経をとなえるうちに夢を見る

やがて由比ガ浜で 断首されようとしたとき 刀は真っ二つに折れ 処刑は中止された

盛久が見た夢は 頼朝も見た というのだ 

頼朝はこれを奇遇とし 刑を許し 盛久の舞う男舞を観るのだった


時間にして1時間余り  派手でもなく女々しくもなく 刀が折れる場面は振り上げた刀を前に放り出す演出だった 

幕が上がり橋掛かりに歩み始めるとすぐにシテが語り始める  このような出だしはあまりない 

見ごたえがあったのは男舞   大柄の喜正の舞は舞台が狭く感じるほどだった

この日も暑かった  でも和服 背広姿の方も多かった 気を引き締める何かが 古典芸能にはあるのかもしれない

このところの空には秋ともつかない雲が湧く