第4回 奥川恒治の会
<番組>
・解説 観世喜正
・仕舞 『菊慈童』 慈童観世喜之
・狂言 『文荷』 太郎冠者野村萬斎
主月崎晴夫
次郎冠者石田幸雄
・能 『山姥』
山女/山姥奥川恒治
遊女坂真太郎
従者殿田謙吉
里人石田幸雄
笛一噌仙幸 小鼓曽和正博
大鼓柿原弘和 太鼓観世元伯
『山姥』という曲を一度舞台で観たいものだと思い、たまたま見つけたのがこの催しでした。謡本での印象はスケールの大きさのようなものを感じたのだが、今回の舞台を観て、これをイメージどおりに演じるのはとても難しい、山姥という創作上のキャラクターを表現するには並はずれた気力・体力・声量?があって、観客を徹底的に圧倒してしまわないと面白くないという先入観があったのだけど、ちょっと誰がやっても無理なような気がする。映像の上なら可能だけど、生身の人間はやはり人間なのだ。後半の舞は特に良かった。