言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

三人の会 十周年

2025-02-28 | 能・芸能
観世流 師家の異なる3人が 芸の向上を目指して結成したこの会は 十周年目を迎えた
  
発足当時は 不惑の年頃だったというから もう50代となる

年上の能楽師はたくさんおり この年代は まだ若いと言われもするけれど 立派な中堅能楽師たちだ 

今回は節目ということもあって 休憩を挟み 6時間あまりの演能となった

十周年記念 三人の会   令和7年3月1日  国立能楽堂
                
番組

● 自然居士  自然居士:坂口孝信  子方:安藤継之助 人商人:宝生欣哉

               大鼓:亀井広忠 小鼓:飯田清一 笛:竹市学 

               地謡:観世清和 他     後見:坂口信夫 他

                  台詞は無いのだが 子方に存在感があった

● 狂言 口真似    太郎冠者:茂山逸平   主:山本則重   何某:山本則秀

                  関東の山本家と 関西の茂山家の共演     アドリブみたいな台詞も出て面白かった

● 砧    北方ノ亡霊:谷本健吾   夕霧:坂真太郎   蘆屋某:宝生欣哉

               大鼓:亀井弘忠  小鼓:鵜澤洋太郎  太鼓:小寺真佐人  笛:杉信太朗

               地謡:観世銕之丞 他     後見:大槻文藏 他

                   訴訟のため都に出向いた夫の帰りを待ちわび 待ちくたびれて亡くなった女房の想い   亡霊となり蘆屋某と会う   大曲

● 仕舞    老松      梅若紀章
         雲林院  大槻文藏  
         夕顔   観世清和
         天鼓   観世銕之丞

● 松山天狗   崇徳上皇ノ霊:河口晃平   相模坊:観世喜正 ツレ:谷本健吾 坂口貴信   西行法師:宝生常三

                大鼓:亀井洋佑 小鼓:観世新九郎 太鼓:林雄一郎  笛:松田弘之

                後見:大槻文藏 他    地謡:梅若紀章 他

          師家の梅若桜雪は後見を務める予定だったが大槻文藏師に変わった  この曲は復曲された能 

          怨念に沈む崇徳上皇の霊と白峯の天狗の棟梁である相模坊の絡みが面白かった


 NHKが大きなカメラ4台で録画していた             4月27日 夜   Eテレで放映予定とのこと

寒さも底か

2025-02-22 | 所感折節
午前中は 雲のあまり見かけない日が続く

大陸からは 最強の寒波が押し寄せてきている様子で
               
                      NHKより

関東は 大雪に見舞われることもなく このまま春を迎えるのだろうか

天気予報から 今シーズンの寒さは ここ数日が底かもしれない

外は寒いけれど 室内の陽だまりは暑い Tシャツで十分だ

猫と同じで つい動かなくなる 

やるべきこと やりたいことはあるのだけれど  それも自分次第となると

この陽気に負けて動かなくなり ウトウトしてしまう  小春日和なのだ

しかしこの状態に甘んじていると その反動はきつい 

全身のネジが緩んだようになって危ない だからジムに行く

今日は午後になったら 一段と冷え込み 黒雲が広がり 一時的に小雪が舞った
              
だが長くは続かず 天候は回復し 青空が広がった でも北風は強く 寒い

三連休の初日 何ということもなく過ぎてゆく


二月定例

2025-02-10 | 能・芸能
このところ 朝晩の冷え込みがきつくなってきたけれど  氷が張る程のことでもない

雪も降らず 雪国の方々には申し訳ないほど 良い天気が続いている

梅の蕾も順調に膨らみ  開花を待つばかりとなっている

観世九皐会二月定例会をいつもの通り矢来能楽堂まで観にいった
                                                                                       
番組
       ● 仕舞   弓八幡  小島英明
                巴   遠藤喜久
               西行櫻  観世喜之

       ● 能  當麻    シテ  観世喜正    ワキ 舘田善博

              笛   八反田智子   小鼓   観世新九郎   大鼓   國川純     太鼓   小寺真佐人             地謡   中所宜夫他



矢来能楽堂は 新宿 矢来町 にある こじんまりした能楽堂だ
              
戦後に再建された能楽堂で これまで震災 大戦 二度焼失したが 演能の歴史は実績がある

高齢の喜之師は 先年当主を 長男の喜正師に譲られ 90歳になる今も 現役で舞台に立たれる

今回は仕舞を舞われたが 高齢者の多い観客には得るものがあったのではなかろうか

舞台となった當麻寺には行ったことがない

中将姫伝説のあるこの寺には 蓮の糸で作った曼荼羅があるというが 見てみたいものだ

菩薩となった中将姫は 蓮の冠を戴き 輝くばかりの白い装束を身に纏い 神舞を舞う
              
一番奥の座席で観たけれど余計な緊張感がないだけゆっくりと観れて良かった