つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

こんな絶景撮りたい(濃溝の滝)

2016年06月15日 | 風景・建物

庭でネジバナを撮っているのもいいんですけど、たまには絶景と言われる場所へ行って撮ってみたい…

と思いながらネットサーフィンをしていると、Amazing Graph という写真関係のサイトで紹介されていた、とてもきれいな風景を見つけました。

千葉県君津市の清水渓流公園にある「濃溝(のうみぞ)の滝」。

すでにご存じの人も多いかもしれません。なんでも、Instagramで一躍有名になったになった絶景スポットだそうで、東京の都心から1時間で行けるというアクセスの良さから、最近訪れる人が増えているそうです。

 

Amazing Graph には高品質のユーチューブ動画が掲載されています。ぜひ全画面モードにしてご覧ください。

神秘的ですね…

「ジブリの世界のよう」という声も。

新緑のころ、朝6時ぐらいの撮影のようです(朝日が差し込む時間は、季節によって異なります)。

周辺は整備されていて、近くには温泉施設「千寿の湯」が。

紅葉の季節も美しいとか。

 

 大阪からは遠すぎて、行く機会がなさそうなのが残念ですけど…


新緑とバラ 中之島の初夏

2016年05月15日 | 風景・建物

初夏。一年で最も美しく爽やかな季節。

大阪・中之島の新緑と、見ごろのバラ園を撮ってきました。

 

中之島のケヤキ並木。左は大阪市役所。

 

中之島図書館(左側)あたり。

 

土佐堀川沿いにそびえる彫刻「緑の賛歌」。

 

淀屋橋北詰から大阪市中央公会堂までを結ぶこの道は「みおつくしプロムナード」と呼ぶようです。

クリスマスにはイルミネーションで飾られますが、新緑も素晴らしい。

 

中央公会堂前のまぶしい新緑。

 

大阪市中央公会堂。

通りがかりに、ちょっとだけ中をのぞいてみました。

 

1階 表玄関ホール。

メインホール(大集会室)は入れなかったので、それ以外の場所を見学。

 

玄関ホールを入って右側奥の階段。

 

 

 

クラシックなデザインです。

 

ヨーロッパの宮殿を思わせる、3階の中集会室。

 

1階の豪華なメインホールは有名ですが、実はその上にも迎賓館のような空間が広がっていました。

素晴らしい、大阪の宝物ですね。

この日は「American Flower 」という、ブーケの展示会が開催中。女性向きの内容だったので見るのは遠慮しました…

 

中央公会堂の前には東洋陶磁美術館があります。その北側の「バラの小径(こみち)」を通ってバラ園へ行くのが、お気に入りのコース。

バラとレンガの組み合わせが美しい小径です。

 

入り口にある「中之島バラ園」の表示。

咲いているのは「ピエール ドゥ ロンサール」という、つるバラ。

 

「ミニュエット」。

 

「羽衣」。

鎖がおもしろい。英国の古城の牢獄などを、勝手に空想したりして…

バラのつるを、鎖にはわせるんでしょうね。

 

 レンガにからまる白バラ。品種は不明。

 

難波橋(なにわばし)に来ました。“ライオン橋”とも。この橋をくぐると中之島バラ園のメイン庭園。

 

 中之島バラ園正面。

 

「アンジェラ」、「ピエール ドゥ ロンサール」 など、びっしり咲きそろったバラの生垣。

ここで記念写真を撮る人が多かったですね。

 

木陰側は、やさしい雰囲気。

 

芳しい香りに包まれる安らぎの時。

 

「フランシス ブレーズ」。

 

青空に映える白バラ「シュネーヴィッチェン」。

 

「シンパシー」。

 

「ニュース」。

 

「ベビー ベッティ」(手前)。

 

「ばらぞの橋」。赤いバラは「サラバンド」。

 

「サラバンド」と、下の植え込みは「ピンク ノックアウト」。

日が傾いてきました。

 

「サ― ジョン ベッジャマン」。

 

「アンブリッジ ローズ」。

 

バラ園の中にある「“R”RIVERSIDE GRILL&BEER GARDEN」。

 

期間限定のビアガーデンです。

 

個人的に好きなバラ「メアリー ローズ」。

 

「メアリー ローズ」。

 

夕暮れの中之島バラ園。

今頃は日が長いので、わりと遅くまで楽しめます。

 

ライオン橋 暮色。

 

今回は地下鉄御堂筋線淀屋橋駅からゆっくり歩いて行きましたが、直近の駅としては、このライオン像のそばにある京阪北浜駅・地下鉄堺筋線北浜駅が便利。

京阪中之島線なにわ橋駅からも近いです。

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

    EF24-105mm F4L IS USM


真田の里・九度山 Part 2 (真田赤備え列車など)

2016年05月11日 | 風景・建物

真田一族はもとは信濃の豪族ですが、大阪冬の陣、夏の陣で活躍したことから、大阪ではとても人気のある武将。

NHKの大河ドラマ「真田丸」の放送にあわせて、南海電鉄では大阪・難波から和歌山県九度山町(真田幸村の蟄居の地)へ走る高野線「真田赤備え列車」を運行中です(難波駅---極楽橋駅間、2015年11月1日から約1年間予定)。(南海電鉄のガイド参照)

 

(以下の列車の写真などはこれまでたまたま“遭遇”した日に撮っているので、撮影日はマチマチです。)

“真田色”に染まった南海電鉄難波駅。

 

真田赤備え列車(南海電鉄難波駅で)。

車体や座席は真田幸村の赤備えの甲冑をモチーフに、赤色が基調。家紋・旗印に使われた「六文銭(ろくもんせん)」や「結び雁金(むすびかりがね)」をあしらったデザイン。

 

列車の先頭。

 

 

これが「結び雁金」。主に平時に使用した真田家の家紋とか。

 

座席には六文銭の模様。

 

南海高野線を走る真田赤備え列車(堺東駅で)。

 

南海高野線九度山駅に着きました。

はるかに望むのは高野山方向。ここはもう大阪ではなく和歌山です。

 

ホームに吊り下げられた六文銭の幕。

 

九度山駅。

5月の連休中ということもあって、観光客は多かったです。

 

駅前からは、町内を巡回する「真田赤備えバス」が出ていて、乗車証で飲食店などの割引が受けられます。

 

今年3月13日に開館したばかりの「真田ミュージアム」。

ホームページによると、「真田昌幸、幸村、大助の真田三代の軌跡と、十四年間という幸村の生涯で一番長い時間を過ごした九度山での生活をパネル展示とドラマ仕立ての映像により紹介します」とあります。

14年間もひそかに“闘争本能”を燃やし続け、大阪冬・夏の陣で一気に爆発させるなんて… 常人では考えられませんね。

いやあ、昔の人はすごい…

 

「30分待ち!」ということで、どうしようか迷いましたが、駆け足の旅だったのでまたの機会に来ることにしました。

 

チケット売り場の列。

 

真田昌幸、幸村らが住んだ住居跡「真田庵」。

 

 

真田庵はボタンの名所でもありますが、花期は過ぎていたので、これはシャクヤクかも。

 

ノボリが林立、いまにも軍勢が蜂起しそうな「真田庵」。

 

九度山の町を歩いて楽しんでもらおうと、民家に「人形めぐり」のスポットが設けられています。

 

中へ入ると、大阪城での合戦を表現したジオラマがありました。

 

こちらは民家の窓辺に展示されていた立派な人形。

 

もちろん五月の節句の飾りも。

 

「名所」と言えるかどうか分かりませんが、「真田のぬけ穴」といわれ実は「古墳」だった所へ通りがかりました。

ごく普通の集落の通り道に、「真田古墳 ココ」という表示。実に分かりやすい。

 

板塀で囲まれた中にある「真田古墳」。

古墳時代後期の横穴式石室の墳丘が失われたもので、長らく大阪城に通じる?「真田のぬけ穴」と伝承されてきました。

いくら機略縦横の真田とはいえ、“大阪城まで? それはないだろう… ”という感じですが。

 

小腹がすいたので真田庵のすぐ近くにある「そば処 幸村庵」をのぞいてみると、ここも満員。

10人待ちらしい、というのであきらめました。

 

九度山駅付近にもどると、農村風景の中に置き忘れられたような建物が…

「おやつの時間」という看板が出ています。緑の中のユル~い感じ、なんとなく「トトロ」の雰囲気。

 

南海電鉄の情報誌「NATTS」によると、「おやつの時間」は築90年の元旅館をリノベーションしたカフェ。

地元の旬の野菜をたっぷり使ったランチが人気だそうです。

 

ランチの時間はかなり過ぎていたので、コーヒーと「真田ぷりん」を。

柿シロップをかけた「真田ぷりん」は、相当甘口。コーヒーにはよく合いました。

 

5月7、8日には「真田まつり」が開かれ、NHK 「真田丸」で真田昌幸役の草刈正雄さんも武者行列パレードやトークショーに参加したそうです。

真田の里・九度山。NHK のおかげで、これからもにぎわいそうですね。

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撮影カメラ、レンズ

   キヤノンEOS 6D

     EF16-35mm F4L IS USM

   ソニーRX100


真田の里・九度山 Part 1

2016年05月09日 | 風景・建物

NHKの大河ドラマ「真田丸」、面白いですね~ ほぼ毎回見ています。

今は信濃が中心で、関ヶ原の合戦などはまだまだ先になりそうですが…

 

この関ヶ原の合戦で、敗れた西軍についたために、名将真田幸村(信繁)が父昌幸とともに蟄居を命じられることとなった地が和歌山県にあります。

高野山に近い、緑深い山里の九度山町

ゴールデンウィーク中の5月4日に訪ねてきました。

 

こいのぼりの丹生川渡し」を撮るのが、おもな目的。

九度山町を流れる丹生川が紀の川と合流するあたりで、毎年春に約100匹のこいのぼりが川幅一杯に空を泳ぐイベントが行われます(4月上旬から5月の連休まで)。

 

晴れ渡った5月の空を泳ぐこいのぼり。

 

家庭で使わなくなったこいのぼりを毎年譲り受け、町おこしのイベントとして活用しているとのこと。

(2枚とも キヤノンEOS 6D 、EF16-35mm F4L IS USM で撮影。PL フィルター使用、RAW現像時に色調補正)

 

丹生川の左岸の河原には、たくさんの車が乗り入れ、家族連れやグループがバーべキューを楽しんでいました。

すぐ近くには道の駅「柿の郷くどやま」も。休憩に立ち寄ってきました。

 

道の駅「柿の郷くどやま」。

2014年4月にオープン。地元の農産物直売所、ベーカリーカフェ、体験・研修施設、情報センターなどを併設、広い芝生広場も。

 

「柿の郷」というだけあって柿が名産。「あんぽ柿」など柿を使った土産物が多いです。

 

ベーカリーカフェ「パーシモン」で一服。アップルパイとアイスコーヒー。

 

NHK「真田丸」をきっかけに、「真田ゆかりの地」をアピールしようと、九度山町内ではいたるところに「真田の赤」があふれ、活気づいていました。

 

「真田赤備え列車」や町内の風景は次回に。

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撮影カメラ、レンズ

   キヤノンEOS 6D

     EF16-35mm F4L IS USM

   ソニーRX100

 


大阪・中之島図書館にカフェ

2016年04月01日 | 風景・建物

大阪・中之島図書館に4月1日からカフェがオープンします。

ギリシャの神殿を思わせる重厚な建物(国の重要文化財)なのに、これまでは“夏休みの生徒が宿題する場所”のようなイメージがあって、歴史遺産としてはもったいなかった図書館。ようやく文化の香り高いしゃれたスポットになるかも… です。

 

大阪府立中之島図書館。

 

長く“開かずの扉”だった正面玄関。リニューアルの結果、1年前から入れるようになったのはいいこと。

それまで利用者は、暗い通用口から入っていました。

 

正面玄関を入ったところ。ここが2階で、重厚な階段が3階へと続いています。

 

中央ホールの明るいドーム天井。

 

3階の壁には2体の彫刻が飾られています。左側のこれは「文神像」。

 

右側は「野神像」。

作者は、長崎原爆の日によく放映されるあの「平和祈念像」を作った北村西望氏。

 

3階の各部屋。

 

3階にある「記念室」。

中之島図書館は、明治37年(1904)に住友家の寄付により本館建設。その後蔵書の増加で手狭になったため、大正11年(1922)に再び住友家の寄付で両翼の増築工事が行われました。

寄付者であった住友吉左衛門氏の銅版レリーフ(右側)が掲げられています。

 

住友吉左衛門氏のレリーフ。

 

大阪の文化財は、中央公会堂もそうですが、建設も修復も民間の寄付に頼るケースが多いですね。

「お上の力ではなく、市民の力で」といえば聞こえはいいですが、行政が主導して文化財を守っていく気慨に欠けるのではと、最近感じることが多くなりました…

 

まあ、それはそれとして、新しくオープンするカフェの店舗が2階に。

北欧の郷土料理のオープンサンドSmørrebrød (スモーブロー)をテーマにした「Smørrebrød KITCHEN」。

 

訪ねたのは開店の前日で、まだ入れませんでした。

 

図書館の前にあった看板。

 

開店後にまた行ってみようと思っています。

図書館で調べものをしたあと、ちょっと寄るのもいいのではないでしょうか…


横浜夜景(2016早春)

2016年03月25日 | 風景・建物

CP+2016」に行った時、撮ってきた横浜の夜景です。遅まきながら、アップしてみました。

2月26日、厳しい寒さがやわらぎ、何となく春の訪れを感じる週末の夜でした。

 

みなとみらい地区のビル群。

 

その対岸をそぞろ歩き。

 

横浜のシンボル、大観覧車「コスモクロック21」。

20秒露出にしたら、ビュンビュン回っているような感じに(やり過ぎ?)。

 

赤レンガ倉庫

 

記念撮影していた女子高生。ルーズソックスがまた流行っているらしい…

 

期間限定のイベント「鍋小屋」(2/19~2/28)が開催中でした。

 

屋外の屋台。

 

特設大テントの中では、好みの鍋料理を楽しめる趣向。

 

家族やグループでワイワイ。うらやましかったなァ…

 

ライトアップされた赤レンガ倉庫。

 

ミナト横浜らしい風景。

 

客待ちしていた電動自転車タクシー「シクロ」。

二人乗りで最短区間300円。横浜の名所めぐりに便利です。今回の夜景の撮影に利用させてもらいました。

運転していたお兄さんの話では、フランスで始まった乗り物とか。

まあ、京都でよく見かける、人力車のようなものですね。

 

ショッピングセンター「横浜ワールドポーターズ」。

 

もとは貨物列車が通っていた「汽車道」の廃線跡。その上にまたがるホテル「ナビオス横浜」の巨大な吹き抜け越しにランドマークタワーが見えます。

 

音楽が流れ、ロマンチックな遊歩道になっている「汽車道」。

 

水面に映る「よこはまコスモワールド」のイルミネーション。

 

建物がお洒落。

 

帆船「日本丸」。

 

ライトに浮かび上がる、真っ白な船体。

いつか、マストにすべての帆を張る「総帆展帆(そうはんてんぱん)」を見てみたい、と思っています。

 

ホテル「ニューオ―タニイン横浜」から眺めた夜景。

 ← クリックすると拡大します

 

このホテルで泊りました。JR桜木町駅そばにある、カジュアルな印象のホテル。

海側の部屋は、ちょうど港の風景が見渡せる角度にあり、夜景が最高に美しいです。

 

ニューオ―タニイン横浜」の朝食バイキング。

洋食、和食、中華とメニューは豊富(写真では、かなり控えめに取っています)。バナナを載せたパンケーキが美味しかったですね。

 

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撮影カメラ・レンズ

    キヤノン EOS 6D

       EF24-105mm F4L IS USM

    ソニーRX100(ホテル朝食写真のみ)


東京Xmas2015

2015年12月24日 | 風景・建物

クリスマス・イブです。

夜景を見に行きたいところですが、家にいます。

「冬の東京散歩」で掲載した写真の中から、クリスマスらしいものを選んでフォトチャンネルにしてみました(一部追加した写真も)。

 

東京Xmas2015

おもに恵比寿ガーデンプレイスの写真。

ここは人気のスポットですね。

ASCII.jp×デジタルで、吉井香奈恵さんが同じ場所でロケして撮っています。

明るさが残る時間帯なので、こちらの写真の方がきれいかも…

 

 


冬の東京散歩 Part 5 (東京都庭園美術館)

2015年12月20日 | 風景・建物

山手線目黒駅から歩いて少しのところにある東京都庭園美術館。昔から行ってみたいと思っていたところです。

昭和8年(1933年)に旧朝香宮邸として建てられた建物は、それ自体が"アール・デコの美術品"といわれる貴重なもの。

戦後、首相公邸や迎賓館として使われた後、昭和58年(1983年)に東京都庭園美術館として開館。 平成5年(1993年)には東京都指定有形文化財に指定されています。

3年におよぶ大規模な改修工事を経て、昨年(2014年)11月にリニューアルオープンしたばかり。ちょうどいいタイミングでした。

 

東京・白金台の広大な庭園の中にある東京都庭園美術館

 

冬のモミジが彩りを添えていました。

 

「オット―・クンツリ展」(10月10日~12月27日)が開かれていました。入館料は一般1000円。

スイス生まれのコンテンポラリー・ジュエリー作家、オット―・クンツリ氏の国際巡回展。(ポスターの女性は舞踏家の石井かほるさんで、オット―・クンツリ氏ではありません…)

 

玄関を入ったところ。

レトロな雰囲気ですね。

 

ところで、この美術館は催し物によって、撮影OKだったり不可だったりします。今回の「オット―・クンツリ展」では一部の部屋で撮影が可能だったので、その場所に限って撮りました。

カメラはキヤノン6D、レンズはEF24-105mm F4L IS USMを使用(ポピュラーな標準レンズですが、歪曲が目立つため本当は建物撮影には不向き。RAW現像後、フォトショップの「レンズ補正」で歪曲を直しています)。

 

玄関正面にある、フランスの工芸家、ルネ・ラリックが朝香宮邸のためにデザインしたガラスレリーフ。

 ← クリックすると拡大画像になります。

色々な美術図鑑にも載っているアール・デコ様式の代表的作品。とても貴重な美術品だと思います。

これを見るためにやってきたようなもの。しばらく、いろいろな角度から撮らせてもらいました。

 

若々しい女性の立像。横から見ると、ぐっと胸を突き出し体を反らせたポーズが特徴的。

 

仏像の光背のような翼のデザイン、きりりとした立像を強調する裾模様と繊細な縁取り。80年以上経ってもくっきりと美しい。まさに、この美術館の“至宝”では…

 ← クリックすると拡大画像になります。

 

もとの朝香宮邸では、このガラス扉を開けて来客を「大広間」に迎えていました(今は保護のため開閉不可)。

 

「大広間」と、有名な香水塔がある隣の「次室」は撮影不可でした(残念!)。

そのかわりに「大客室」へ。

 

「大客室」。

 

手前の丸いテーブルは何?

オット―・クンツリ氏の作品の一つ「ビッグ・ファミリー」。

 

テーブルの縁にはくぼみがあり、観客が持ってきた“パール”(何かの飾り物)を置いていくと、世界にひとつだけの“パール・ネックレス“が完成するしくみ。

色々なものが置かれていました。

 

「大客室」は南側に面し、テラス越しに庭園が見えます。

旧浅香宮邸のなかでも、この「大客室」と次の「大食堂」に、最もアールデコの美が集められているそうです。

 

ルネ・ラリック作のシャンデリア。

 

エッチング・ガラスをはめ込んだ扉。

幾何学的にデザインされた花が主なモチーフ。

 

唐草文様のような曲線が目立つアール・ヌーボーとは対照的に、アール・デコは直線的、幾何学的。

個人的にはアール・ヌーボーの方が好きだったのですが、最近はアール・デコも面白く…

現代建築が失ってしまった装飾性が豊かです。

 

どっしりとした暖炉。下のカバー(レジスター)にも装飾がこらされています。

 

こちらは隣にある「大食堂」。来客時の会食に使用されました。

 

円形に張り出した明るい窓辺がいい感じ。

 

ルネ・ラリック作の照明器具「パイナップルとザクロ」。

 

窓辺と反対側に暖炉があります。

 ← クリックすると拡大画像になります。

 

暖炉の上の壁画はアンリ・ラパン作。赤いパーゴラ(つる棚)と泉、果物などが油彩で描かれています。

 

朝香宮家の日常の食事に使われた「小食堂」。

ここには和風の要素も。右側の床の間に置かれている赤と白のオブジェは、オット―・クンツリ氏の作品「月と日」。

 

小食堂前の廊下からテラスを見たところ。

 

紳士の食後の社交の場、「喫煙室」。

最初は格天井に床の間もある和風の内装だったそうですが、その後、洋風に改装。

 

 喫煙室にちなんで?展示されているオット―・クンツリ氏の作品「マンハッタン・ピース 喫煙のためのジュエリー」。

蚊取り線香みたい。どうやって使うのか、分かりません。

まあ、それがアートというもので…

 

 ムードのある廊下。

 

重厚な階段。

ここから2階へ上がってみました。

 

2階の「姫宮居間」。

丸い鏡が女性の部屋らしい感じです。

 

床に散らばる丸いものが、もしかしてオット―・クンツリ氏の“作品”?

説明には「チェンジ ペンダント」とありました。

 

「妃殿下寝室」から見たベランダ。

夫妻専用のベランダで、黒と白の大理石が市松模様に敷かれています。

 

「北側ベランダ(北の間)」。

夏の間、家族団らんの場として使われていたそうです。

 

2階で見かけた面白い星型の照明。

 

金庫がありました。

中に入っていたのは、オット―・クンツリ氏の作品「スイス・ゴールド」(ブローチ)、「ドイツ・マルク」(ネックレス=ドイツマルク硬貨200枚)。

一種のパロディーですか…

 

2階から見た庭園。

 

次に、昨年のリニューアルオープンと同時に誕生した新館に行ってみました。

カフェとミュージアムショップを併設した新館。

 

新館の展示はすべて撮影OJKでした。

“ジュエリーによる前衛的アート” 、オット―・クンツリ氏の作品をご紹介します。

「証明写真」。

 

作品名不明(メモるのを忘れました)。

 

「神は与えたもう」。

 

「十字架・星・ハート」。

 

「ともだち」「わすれな草」。

 

「ハート」。

ポスターにあったハートのブローチですね。

 

「オー・ソレ・ミオ」。

 

いずれもペンダント。「オーストラリアの土地」「デルフト・ブルー」「永遠の赤」「日本の黒」という作品名が付いていました。

 

「オーストラリア日記」。

 

「赤い星 ベオグラード」。

 

「ミッキーマウスの断片」。

 

「神々の黄金の糞」。

なんというタイトルか!

 

これがオット―・クンツリ氏。

 

ショップではクンツリ氏のジュエリーを販売していました。

 

 

 

ありきたりな装身具にはない面白さがあるけど、やはり、それなりのお値段ですね。

 

ニューヨークのMoMA美術館のグッズも並んでいました。

 

これで、冬の東京散歩は終りです。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノン EOS 6D

    EF24-105mm F4L IS USM


冬の東京散歩 Part 4 (すみだ水族館)

2015年12月15日 | 風景・建物

東京2日目の朝、「ザ・プリンス さくらタワー東京」の部屋から見た眺め。

遠く、正面に東京タワーが見えます。

右手前の洋館は、グランドプリンスホテル高輪に隣接した貴賓館。もとは宮家・竹田宮の邸宅として、1911年に竣工したネオ・バロック様式の建物。現在はグランドプリンスホテル高輪の結婚式場として使われています。こういうところで式を挙げるのもいいでしょうね。

もっとも、グランドプリンスホテル高輪貴賓館は、来年(2016年)1月から10月まで改修工事のため、営業休止になるそうです(グランドプリンスホテル高輪のお知らせ参照)。

 

さて、「ザ・プリンス さくらタワー東京」の朝食を済ませたあと、部屋でお茶を飲みながら、どこへ行こうか思案。

候補は3つ。

 (1)紅葉のイベント「錦秋染まる旧古河庭園

   この日(12/6)は、職員による雪吊りなど伝統技能の披露がありました。面白そう。ただ、旧古河邸の洋館の中を見学するには、往復葉書による事前の申込みが必要。そういう手続きはしていなかったので、外観だけ見ても… と、パスすることに。

 (2)前日の 恵比寿ガーデンプレイス の続きで、「ヱビスビール記念館」へ

   ビールもいいけれど、昼間から試飲して酔っぱらうのもいかがなものか…

 (3)東京スカイツリーへ行く!

   東京スカイツリー自体は、以前に最上階まで上っていて、珍しくもないですが、スカイツリータウンにある「すみだ水族館」が女性写真家・映画監督の蜷川実花さんとコラボした演出をしているとのこと。

 

というわけで、「すみだ水族館」へ行くことにしました。

1日目と同じく山手線で上野へ。

(運行直後にトラブった山手線の新車両が走っていたら撮ろうと思っていましたが、見かけませんでした。まだ運行再開していないのかな…)

上野公園前からスカイツリーシャトルバスに乗車。

 

シャトルバスの屋根越しに、東京スカイツリーが見えてきました。

巨大な塔が迫ってくるのは迫力があり、ちょっと感動。

 

東京スカイツリー

 

少しだけ展望台に上がってみようと思ったところ、甘かった…

整理券を配っており、上れるのは1時間半後。

(ハテ、前に来た時は、行列はしたけれどもっと楽に上がれたような…)

しかたがないので展望台はやめて、すぐ「すみだ水族館」へ。

 

東京スカイツリータウンのウエストヤード、5階と6階の2層を占める「すみだ水族館」。「蜷川実花×すみだ水族館 クラゲ万華鏡トンネル」の演出は、12月27日まで。

 

まずは順路に沿って「自然水景」から。

 

「クラゲ」のゾーン。

 

ミズクラゲの幻想的な浮遊。

 

こちらは派手なクリスマスカラ―。色が変化します。

 

シャンパンゴールドもいいですね。

 

さまざまな種類のクラゲが見られる水槽。

 

カブトクラゲ。

写真では良く分かりませんが、よく見ると、白い筋の一部がネオンのように青くチカチカ光ります。

生物のLED?不思議です。

 

タコクラゲ。

 

アカクラゲ。

 

水槽が美術館のように並ぶ「アクアギャラリー」ゾーン。これはイソギンチャクとクマノミの仲間。

 

「サンゴ礁」ゾーン。

 

 きれいな魚たち。種類は、不明…

 

「サンゴ礁」ゾーンには、すみだ水族館の人気者、チンアナゴの水槽がありました。

チンアナゴと仲間たち。

チンアナゴ、ニシキアナゴ、ホワイトスポッテッドガーデンイールの3種類がいるそうです。

「アクアギャラリー」ゾーンの別の水槽には、今年7月に日本で初めて展示を開始した、イエローガーデンイールも。

 

これだけニョロニョロしていると、気持ち悪い~

 

けれど、どこか可愛くてユーモラスなチンアナゴ。

すみだ水族館では、チンアナゴの姿が数字の「1」に似ていることから、「1」が並ぶ11月11日を「チンアナゴの日」と決めて、イベントを開催。(すみだ水族館ニュース参照)

 

「東京大水槽」。

伊豆諸島・小笠原諸島など「東京諸島」の海をテーマとしたゾーン。

青く透き通った世界。これが小笠原の海なんですね。

 

マゼランペンギン。

5・6階2層吹き抜けのプール型大水槽でのびのび、ゴキゲン。

 

世話をしてくれる飼育員のお姉さんに、なついている様子。

 

今年4月にオープンした、「江戸リウム」ゾーンの金魚の展示。

 

 クリスマスツリーが飾られた館内。左はインフォメーションのカウンター。

 

次は「クラゲ万華鏡トンネル」へ。

長さ50メートルのトンネルの両壁と天井に、約5,000枚の鏡が張られています。

この中のクラゲ水槽と壁面に蜷川実花さんの作品を投影。

 

極彩色の花をバックに、フワフワ浮遊するクラゲ。

 

ミズクラゲかな… 

 

さまざまに表情を変える背景と、クラゲによるアート。

 

坊や、アートが分かるかな?

 

キラキラ光る万華鏡の空間。

 

 

どこに、どう反射しているのか分かりませんが… 美しい。

 

作品が大写しになった壁面で記念撮影する人も。

 

 

 

花の種類、色合い、よくこれだけのバリエーションを考えつきますね。さらに、昼と夜の2バージョンあるそうです。

 

ショップでは蜷川さんの写真集なども販売していました。

 

“名物”チンアナゴのグッズ。

 

ペンギンのぬいぐるみも。

 

十分楽しんだ「すみだ水族館」でした。

しかし、このあと、まだ欲張って行きたいところが…

それは、目黒の庭園美術館。

次回に掲載します。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノン EOS 6D

    EF24-105mm F4L IS USM

   ソニーRX100


冬の東京散歩 Part 3 (恵比寿イルミネーション)

2015年12月11日 | 風景・建物

これまで六本木、表参道、カレッタ汐留のイルミネーションは見てきたので、今年は恵比寿ガーデンプレイスへ。

恵比寿ガーデンプレイス

約10万球もの光でライトアップ。クリスマスムードにあふれています。

 

大きなクリスマスツリー。

 

たくさんの人。すごい…

 

レッドカーペットが敷かれています。

 

やはり女性が多いですね。

 

カップルも…

 

センター広場。東京を代表する冬のイルミネーションと言われる、バカラシャンデリアが目を奪う豪華さ。

(「バカラ (Baccarat)」って、バカラ賭博のことを思い浮かべる人が多いと思いますが、そうではなくてフランスの高級クリスタルブランド。王侯貴族たちに愛用された歴史があるそうです。)(バカラシャンデリアのページ

 

バカラシャンデリア。

 

広場の周りでは「マルシェ・ド・ノエル(クリスマスの市)」が開かれ、フランス発祥のガレットや飲み物、雑貨を売る西洋風の屋台が並んでいました。

マルシェ・ド・ノエル」

 

ガレットや、クリスマスらしいホットワイン、ヱビスビールなど。

 

ところで、恵比寿の地名はヱビスビールから来ていて、ヱビスビール(サッポロビール)工場跡地を整備したのが恵比寿ガーデンプレイス

ビール党としては、時間が許せばぜひとも、この中にある「ヱビスビール記念館」に行くつもりでした(またの機会に…)。

 

ランプを売っていた屋台。

 

プリザーブドフラワー。

 

“シンデレラの靴”。

 

夢のあるガラス細工も。

 

食べ物の屋台には、かなり長い行列。また、ガレットを注文すると時間がかかりそう。

というわけでビールも飲まず、適当に切り上げてホテルに帰りました。

 

ホテルのこと

宿泊した、品川の「ザ・プリンス さくらタワー東京」。

当初希望した恵比寿のホテルが取れず、旅行会社の代案に乗ったのですが、これが結構良いホテルでした。

 

全体的に和風の装飾。

 

泊った部屋(デラックスキング)。広い~

 

落ち着いた桜の模様のじゅうたん。

春はホテルの周囲が桜で見事だとのこと。

 

風呂はジャグジー!

シャワースペースが別になっていて、平均的なホテルにある、あのうっとうしいバスタブのカーテンがないので開放的ですっきりしています。日本のホテルなんだから、これでいいんですよね。

トイレは廊下を隔てた別の部屋。これも気持ちが良い。(外人は何でトイレと風呂を一緒にするんだろう… )

 

朝食ブッフェは庭の見えるイタリアンレストランで。

 

もう一度来ても良いかな、と思うホテル(褒めすぎかな…)。都心には珍しく緑も豊かで静か。おススメです。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノン EOS 6D

    EF24-105mm F4L IS USM

   ソニーRX100


冬の東京散歩 Part 2 (ニコンミュージアムなど)

2015年12月11日 | 風景・建物

 

黄金色のイチョウが美しい東京・上野公園。

展覧会が花盛りでした。

 

東京都美術館

 

12月5日。週末とあって、入場30分待ちの行列で賑わっていたのは「モネ展」(9/19~12/13)でしたが…

私が見に来たのは、同時開催中の「第19回総合写真展」。

「第19回総合写真展」。

写真愛好家を対象にした全国公募の写真展です。

 

会場風景。

 

自分の展示作品を確認。「優秀賞」でした。

改めて、上手な、というか良い作品を撮る人が全国にはたくさんいるものだと実感します。

私など、まだまだ…

 

ちなみに、この総合写真展(もう少しカッコいい名前にできないかな~)は平成9年から始まり、アマチュアの初・中級者をはじめ、プロを目指す人まで、全国の写真愛好家を対象に開催(公益財団法人 国際文化カレッジ主催)。

今回は、3,299点の応募作品の中から「入選」以上の2,027点が展示されました。

テーマは「自由」と、今年の規定「わが町」。プリントサイズは全紙または半切。

私は規定テーマ「わが町」(全紙)で出しましたが、自分の街にそれほど誇れる風物があるわけでもなく、身近なテーマにしては案外難しかったですね…

「自由」テーマの人が多かったように思います。

審査員(板見 浩史、川合 麻紀、テラウチマサト、徳光ゆかり、丸林 正則各氏)の賛助作品も展示されていました。

 

都美術館を出ると、ほかの展覧会の看板が色々。

国立科学博物館の「ワイン展」(10/31~2/21)。

ワイン製造の体験コーナーもあるそうで、面白そう。

 

国立西洋美術館では「黄金伝説展」(10/16~1/11)。

これも見てみたいけど…

時間がないので、あきらめました。

 

イチョウの葉が舞い散るなか、盆踊りをするグループ。

ノボリには「あすか会 日本全国盆踊り」と。飛びり参加者もあるみたい…

 

それはともかく、目的の一つ、ニコンミュージアムを見るため、山手線で品川へ。

品川駅港南口。

通路の両側にずらりと並ぶディスプレーが面白いですね、これは一斉に赤色に変わった瞬間。

 

品川インターシティ

品川はリニア新幹線の始発駅になるし、これから活気づくかも。

 

ニコンは昨年(2014年)11月、本社をそれまでの有楽町から品川インターシティーC棟に移転。

その2階に10月17日、「ニコンミュージアム」をオープンしました。2017年7月に創立100周年を迎えるのを記念したもの。(ニコンのニュースリリース

 

ニコン本社2階のエントランス。左が受付(土曜日のためか不在)。

 

何という広大な空間… 

つい“モッタイナイ”と思ってしまいます(貧乏性なので)。

これぐらい広ければイベントでもできそうですね。

 

ニコンミュージアムの入り口。入館は無料。土曜は開いていますが日曜日、祝日は休館です。

 

ニコンミュージアムの中。

 

すぐ目に入るのが、ニコンミュージアムのシンボル、巨大な合成石英ガラスインゴット。タッチOKでした。

光学素材から一貫生産していることがニコンの“自慢”。これは半導体露光装置用に製造されたもので、世界最大級だそうです。

 

入口近くは、映像作品「ニコンがひらく世界」や創立100周年記念映画など、ニコンをイメージで紹介するコーナー。

創立100周年記念映画「交響組曲ルクス・センチュリエ」を上映。

 

この近くに「今月の1枚」というコーナーが。第一回として、木村伊兵衛氏の有名な作品「秋田おばこ」(1953年)が展示されていました。

ライカで撮ったものと思っていましたが、ニコンだったんですね。

館内のほとんどが撮影OKの中で、この作品は撮影禁止でした。

 

次は子どもも楽しめる科学スペース「レンズの実験室」。昔のレンズと比較して、現在のレンズはいかに収差が補正されているかということも実感できます。

 

戦前のカメラの歴史「ニコンカメラへの道のり」。

「ドイツ人技術者に学ぶ」という言葉があります。

 

レンズ加工の展示。ここにも「ドイツ人技術者が磨いた原器」(右下)が。

 

「原器」はレンズの形状の基準となるもので、光学会社の“財産”。

説明によると、『1921(大正10)年、ニコン(当時:日本光学工業)は、技術力向上を目的にドイツより8名の技術者を招聘する。その時の研磨技術者が磨いたとされる原器である。日本に現存するもっとも古い原器と思われる。』

日本の光学技術がここまで進歩したのも、元はドイツ人技術者のおかげ。感謝しないといけないですね。

 

ニコンが報道カメラの世界的基準になっていったことをアピールする展示。

 

ニコンのカメラ約450点がずらりと展示されていました。壮観です。

 

ニコン初の小型カメラ「ニコン I 型」(1948年)。

現在の35mm判カメラ(24×36mm)とは違い、画面サイズは24×32mmと、横幅が少し短い。36枚撮りフィルムで40枚撮影できたとのこと。

 

「ニコン S2 」(1954年)。画面サイズは24×36mmに。

「ライカ M3 」に刺激を受けて開発され、レンジファインダー機のベストセラーになったそうです。

 

ニコン初の一眼レフカメラ「ニコン F 」(1959年)。

報道カメラの代名詞。名機として輝いていました。

 

「ニコン F フォトミック T 」(1965年)。

TTL 露出計付き。取り外しできるファインダー部のデカさが懐かしい。

 

「ニコン F2 」(1971年)。

この改造版が、植村直己の北極点走破に使われました。(「知られざるニコンの歴史」参照)

一眼レフカメラの美しいデザイン。個人的な妄想としては、「これをそのままデジタル化して売り出したら、受けるだろうなァ」と思います。しかもミラーレスにして(というのは、ミラーがあるままだと、イメージセンサーが加わる分だけボディーが厚くなってしまうんですね。「Df」のように…)。

 

度肝を抜くような、画角220° 6mm f/2.8の魚眼レンズ(1972年)。学術、工業用です。

 

これもびっくり。世界最長焦点距離のズームレンズ。 1200-1700mm(1990年)。

甲子園球場センターバックスクリーン横の報道席から、本塁の選手を撮るために開発された特別仕様。

 

もちろん、最新のデジタルカメラ機器も。蛍石レンズを使用した超望遠レンズ400mm f/2.8(2014年)。カメラは「D4s」。

 

カメラやレンズ以外にも、「半導体露光装置」や顕微鏡など産業・医療分野の機器が展示されています。

電子回路パターンを焼き付ける基盤(ウェハ)。

良く分からないけど、キラキラしてきれい…

 

ニコン初の本格的顕微鏡(1925年)。

 

こちらは最新鋭の超解像顕微鏡(2010年)。

 

ほかに双眼鏡や望遠鏡、メガネレンズも展示していました。

 

ミュージアムらしく、グッズも販売。

「ニコンようかん」。何でかわからないけど、前からありますね。

 

ニコンミュージアムがある 品川インターシティ のビル群と緑地帯をはさんだ反対側には、キヤノンマーケティングジャパンが本社を構えるキヤノン S タワーがあります。

カメラ業界の2 強が同じ場所に。近くに来たついでに、寄ってきました。

2階のショールーム「キヤノンプラザ S」。

 

EOS 5Ds」を展示するコーナーはクリスマスムード。

 

1階のキヤノンギャラリー S では上田義彦氏の写真展。入場無料。

 

会場でもらったポストカード。

地球上の生命の根源の姿に迫ろうと、風景や海中写真を撮り続けている写真家です。

 

入ってみるとかなり暗い照明の中で、荒涼たる大自然の光景が浮かび上がる演出。

EOS 5Ds やEOS 5D III のほか大判カメラで撮影したものだそうです。

 

品川インターシティの夕暮れ。

 

モノクロでも試してみました。

 

 

このあと、恵比寿のイルミネーションを撮りに行きました。

その写真は次回に。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノン EOS 6D

    EF24-105mm F4L IS USM

   ソニーRX100


冬の東京散歩 Part 1

2015年12月07日 | 風景・建物

12月5日、6日、東京へ。

第19回総合写真展」(上野・東京都美術館、12/5~12/11)に展示された自分の作品と、10月17日にオープンした「ニコンミュージアム」を見るのが主な目的。ほかにも足を伸ばし、都内で色々なものを撮ってきました。

とりあえず、クリスマスムードの写真を3 カット。

 

品川インターシティーのクリスマスツリー。

このインターシティーのC棟に「ニコンミュージアム」があります。

 

恵比寿ガーデンプレイスのクリスマスイルミネーション。

フランスの高級クリスタルブランド「Baccarat(バカラ)」創設250周年を記念して制作されたバカラシャンデリア(手前)が圧巻。

すごいですね~

 ← サムネイルをクリックすると拡大します。

 

東京スカイツリータウンすみだ水族館」。

クラゲもクリスマスカラーに染まっています。

 

他の写真は次回に…

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノン EOS 6D

    EF24-105mm F4L IS USM

   ソニーRX100


黄葉の御堂筋さんぽ

2015年11月30日 | 風景・建物

季節は秋から冬へ。

紅葉だより(JR)などを見ると、「落葉」のスポットが増えてきており、早くもモミジの見ごろが過ぎようとしている感じがします。

今年は結局、京都の紅葉を撮る機会がないかも。

 

11月28(土)、29(日)に、近場の大阪・御堂筋で色づき始めたイチョウを撮ってきました。

最初は一人で、2日目は友人の誘いがあって…

何ということもなく、2日間も同じところをぶらつくことになりました。

 

御堂筋のイチョウ並木(大丸心斎橋店前で)。

緑色が残る樹もあり、まだ見ごろというには少し早かったようです。

 

黄葉に日が当たると美しい…

 

ショッピングを楽しむ人が行きかう、晩秋の御堂筋。

 

ところで、大丸心斎橋店の本館は建て替えのため、今年12月30日をもって一旦営業を終了、解体工事に入ります(営業は北館で)。

その前に、アールデコ様式を駆使したヴォ―リズ建築の豪華な店内を撮る「撮影会」があることは前に書きました(10月27日記事)。

ところが希望者が多かったらしく、抽選に漏れてしまいました。(あ~あ、です。クジ運が弱いので、何かそんな予感はしていましたけど。)

 

なので、このブログに店内写真を載せるチャンスはもうありません。

 

しかたなく外観を撮っていたところ、友人が「このアングルが良い」と…

本館の北側、北館との間。

おそらく大丸としては、あまり撮られたくない所だと思いますが、非常階段のある古びたたたずまいが何とも言えません。

「ニューヨークの裏通りのビルみたい。スチームでも出てればもっといい。」と、オジサン二人の感想。

 

ウ~ム…

 

第二次大戦の空襲でも焼け残った大丸本館。

リニューアルする新店舗については、貴重な外観は残すそうです。でも、いくらなんでもこの壁面はそのまま残さないでしょうね…

 

再びイチョウ並木。

 

黄金色に輝く樹もありました。

 

大丸から北へ歩くと、有名ブランド店が並んでいるエリアへ。

「FENDI」「Dior」「CHANEL」「LOUIS VUITTON」「Cartier」「SWAROVSKI」「GIORGIO ARMANI」「HERMES」「HARRY WINSTON」… 

もう名前を挙げるだけでも大変。圧倒されます…

 

面白いショーウインドウ。電球がモチーフ(FENDI)。

電球をアップリケしたトートバッグが人気だそうです。

 

ご存じ「CHANEL」。冬を通り越してもう春の色?

 

「Cartier」。これはクリスマスカラーかな。

 

大阪の老舗、「芝翫香(しかんこう)」。

 

結婚式場「セント・ラファエロチャペル御堂筋 ~アンジェルミエール~」。

 

HOMMACHI GAARDEN CITY」。

御堂筋イルミネーション2015 (11月29日~1月17日)のスポットのひとつとして、クリスマスイルミネーションが点灯されます。

 

御堂筋沿いの彫刻「ヘクテルとアンドロマケ」(ジョルジオ・デ・キリコ)。

銀色の金属質なのでモノクロにしてみました。

 

難波から淀屋橋まで歩いてきました(「淀屋橋odona」で)。

 

食事など

 

せんば自由軒」の名物インデアンカレー(手前)と海老フライなどのセット。スープ付きで850円(税別)。

船場センタービル9号館地下2階にある、明治43年(1910年)から100年以上続くお店です。

 

このカレーは、織田作之助の小説「夫婦善哉」に出てくるもの。最初からカレーとご飯が混ぜてあり、ソースをかけ、上に乗った生玉子をぐしゃぐしゃにして食べる。

 

小説の一節を引用すると…

『(蝶子は) 楽天地横の自由軒で玉子入りのライスカレーを食べた。「ここ(自由軒)のラ、ラ、ライスカレーはご飯にあんじょうま、ま、ま、まむしてあるよって(うまく混ぜてあるから)、うまい」とかつて柳吉が言った言葉を想い出しながら…』

 

玉子を混ぜるので、味はマイルドです。

 

ティータイムは船場センタービル近くのサンマルクカフェで、ウィンナーコーヒーを。Mサイズ 330円(税別)。

コーヒーの上に乗ったホイップクリームが美味しかったですね。

 

御堂筋では11月29日(日)から、長さ4キロにわたってイチョウ並木のイルミネーションが始まりました。

点灯式に先立って、「御堂筋オータムパーティ」も開催。F1カー(Ferrari F2003-GA)が走る珍しいイベントでしたが、人垣が一杯で全く見えず…

連れが興味なさそうだったこともあり、イベントの撮影はあきらめて帰りました。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノン EOS 6D

    EF24-105mm F4L IS USM

   ソニーRX100


7月15日、台風前の夕焼け

2015年07月15日 | 風景・建物

台風11 号が近づいています。

 

下は気象庁の進路予報。

台風11号進路予報(15日18 時現在、気象庁ホームページより)。

 

このままだと、西日本直撃は免れない感じです。

 

同ホームページによる詳しい台風情報は以下の通り。

<15日18時の実況>
大きさ 大型
強さ 非常に強い
存在地域 日本の南
中心位置 北緯 28度10分(28.2度)
  東経 136度00分(136.0度)
進行方向、速さ 北 20km/h(12kt)
中心気圧 945hPa
中心付近の最大風速 45m/s(85kt)
最大瞬間風速 60m/s(120kt)
25m/s以上の暴風域 全域 170km(90NM)
15m/s以上の強風域 東側 700km(375NM)
  西側 390km(210NM)
<16日06時の予報>
強さ 非常に強い
存在地域 日本の南
予報円の中心 北緯 30度10分(30.2度)
  東経 135度00分(135.0度)
進行方向、速さ 北北西 20km/h(11kt)
中心気圧 945hPa
中心付近の最大風速 45m/s(85kt)
最大瞬間風速 60m/s(120kt)
予報円の半径 90km(50NM)
暴風警戒域 全域 260km(140NM)
<16日18時の予報>
強さ 強い
存在地域 四国沖
予報円の中心 北緯 31度55分(31.9度)
  東経 134度20分(134.3度)
進行方向、速さ 北北西 15km/h(9kt)
中心気圧 950hPa
中心付近の最大風速 40m/s(80kt)
最大瞬間風速 60m/s(115kt)
予報円の半径 130km(70NM)
暴風警戒域 全域 280km(150NM)
<17日15時の予報>
強さ -
存在地域 中国地方
予報円の中心 北緯 34度55分(34.9度)
  東経 133度10分(133.2度)
進行方向、速さ 北 15km/h(9kt)
中心気圧 980hPa
中心付近の最大風速 30m/s(55kt)
最大瞬間風速 40m/s(80kt)
予報円の半径 200km(110NM)
暴風警戒域 全域 280km(150NM)
<18日15時の予報>
強さ -
存在地域 山陰沖
予報円の中心 北緯 37度50分(37.8度)
  東経 134度25分(134.4度)
進行方向、速さ 北北東 15km/h(8kt)
中心気圧 998hPa
中心付近の最大風速 18m/s(35kt)
最大瞬間風速 25m/s(50kt)
予報円の半径

410km(220NM)

 

 15日夕方から風が強くなってきました。

西の空を見ると真っ赤な夕焼け。その中に、黒雲が浮かんでいました。嵐の予兆…

近くの公園で(15日19 時27分、撮影地:大阪)。

 

こちらは南の空。いかにも天気が悪くなりそうな、妖しい雲。

 

16 、17 日は雨を覚悟…

で、気になるのは17 日の京都・祇園祭山鉾巡行です。

これまで雨の場合も、懸装(けそう)品にビニールカバーをかけて決行されてきた山鉾巡行。

天候で中止になった例はあまりないそうです。しかし、暴風雨の中ではムリなのでは。

今年は写真を撮りに行くのをやめました。どうなるんでしょうね…

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撮影カメラ    ソニーRX100

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関連記事

  ・『祇園祭「山鉾巡行」に台風上陸か 実施は17日早朝判断』(烏丸経済新聞)

 


7月1日の夕焼け

2015年07月01日 | 風景・建物

関東地方を中心に幻想的な夕焼けがあった6月9日ほどではないのですが、きょう7月1日にも印象的な夕焼けがありました。

 

7 月1 日の夕焼け(午後7 時21 分、撮影地・大阪)。

 

6 月9 日の当ブログ記事を振り返ってみると、「朝から降り続いた梅雨の雨がようやく夕方に止み… 」とあります。

本日、7 月1 日も午前中は台風のような風雨。それが、午後からはほぼ止みました。似たような気象状況ですね。

下は、夕焼け直後の午後7 時30 分の雨雲レーダー(weathernews のページより)。

午後7 時30 分の大阪の場合、強い雨をもたらした雲が東に過ぎ去り、西の方は山口県や遠く九州北部に至るまで雲がない状況です。

 

このことから、強い雨、あるいは降り続いた雨が止んだあと、西の方向が晴れ渡ったときに美しい夕焼けが出る可能性が高いと言えそうです(加えて上空にある程度雲が残っているのがベスト)。

空気中に水分が多いことも影響するのでしょうか。

 

写真を撮る側としては、雨雲レーダーを見ながら、似たような状況になりそうだったら景勝地へ馳せ参じる… ということができないかな、と思っています。

なかなか難しそうですが。

 

富士山の近くで今日、同じように夕焼けを見た人がブログに投稿していましたこの写真の方がきれいですね。

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撮影カメラ    ソニーRX100