つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

6月9日の夕焼け

2015年06月09日 | 風景・建物

6月9日、朝から降り続いた梅雨の雨がようやく夕方に止みました。

その後、空の色が変なのに気付きました(場所は大阪)。

 

少し紫がかったオレンジ色の空。(6月9日午後7時13分)

みごとな夕焼けといえばそうなのですが、空の真上まで染まり、不気味な感じも。

嵐の前など、特殊な気象状況のときに、たまに見かける色のように思います。

 

6日に新梅田シティーへ夕焼けを撮りに行った時(6/7記事参照)、こんな夕焼けだったら最高でした。

 

あわててカメラを持って、近くの公園へ行ったところ、もう夕焼けは終わっていました。

公園で。夕焼けはあっという間に消えていました。(6月9日午後7時21分)

 

この日、大阪だけではなくて、東京でもすごい夕焼けが見られたそうです。

すご過ぎて、何か悪い前兆では… とネットでも話題になっていました。

以下のリンクはその一例。私の撮ったものよりすばらしい(不気味な?)写真が見られます。

 

 ・ Let's Enjoy Everyday!

 ・ B.N.J

 

ところで、夕焼けの仕組みはどうなっているんでしょうね。

前から思っているのですが、気象庁が「夕焼け予報」を出してくれたら、写真が趣味の人間としてはとても助かるんですが…

夕日が美しいことで知られる、島根県松江市の宍道湖には「夕日情報(夕日指数)」なるものがあります。

この全国版がほしいところです。


明治の遺香・泉布観 Part 2

2015年04月08日 | 風景・建物

大阪・造幣局の応接所として建てられた明治の洋館・泉布観(せんぷかん)の続きです。

 

泉布観2階

階段を上がったところにある床の装飾。

 

泉布観2階の廊下。突き当たりはベランダ。

 

2階見取図は下のようになっています(造幣博物館のパネルより)。

 

「玉座の間」と呼ばれている2階北東室。

 

2階では一番大きく、天皇の行幸の際に御座所が設けられた部屋。

最初に「泉布観」と命名した明治天皇は、3回ここを訪れており、現在の内装は明治31年(1898年)の行幸に合わせて作られたものが基本になっているそうです。

 

壁も絨毯も赤い部屋。なぜか、天井から吊り下げるタイプの照明器具はありません。

 

どっしりしたカーテン。

 

格式を感じさせる、暖炉の装飾。

 

明治31年、明治天皇行幸のさいに使われた椅子(大阪歴史博物館蔵)=1階南室の展示写真。

 

明治天皇行幸時はこんな感じ…。(昭和初期、当時の様子を再現=1階南室に展示の写真)。

 

2階北西室。

ここは華やかな雰囲気の部屋。

 

暖炉の鏡は丸く、「玉座の間」のようないかめしさはありません。

 

暖炉に使われているタイル(1階南室で別に展示されているもの)。

 

南西室。

このほか比較的狭い部屋もありました。部屋の用途は応接の時々に応じて変わっていたとのこと。

 

2階ベランダに出てみました。眺めが良いですね。青緑の扉、ピンク色の手すりも可愛い。

 

向こうに見えるのが旧桜宮公会堂。

 

御影石の列柱が屋根やベランダを支え、建物の周囲を巡っています。

 

左手に見えるのは、「銀橋」こと桜宮橋。

 

事前登録で入場者を絞っているため、込み合うことなくゆっくり見学できました。

今後、建物内部を補強・補修すれば、年1回とはいわず、いつでも見学者を受け入れられるようになると思うのですが…

大阪市の対応に期待しましょう。

 

最後に、明治4年に造幣局が創業して間もないころの錦絵を(1階南室で展示)。

煙を上げる造幣局。右端の建物が泉布観。

 ← サムネイルをクリックすると、拡大します。

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF16-35mm F4L IS USM

   EF50mm F1.8 II

 


明治の遺香・泉布観 Part 1

2015年04月06日 | 風景・建物

間もなく桜の通り抜け(4月9日~4月15日)でにぎわう、大阪の造幣局

その造幣局の北、国道1号線を隔てた一角に、明治4年(1871年)造幣局の応接所として建てられた「泉布観(せんぷかん)」があります。

 

明治初期の面影を残す「泉布観(せんぷかん)」(3月14日撮影)。大阪市内に現存する最古の洋風建築で、国の重要文化財。

 

泉布観のそばには、石造りの旧桜宮公会堂が結婚式場・レストラン(ノバレーゼ)として開業、レトロな雰囲気が漂う地区。庭園も整備されています。

桜の通り抜けのついでに少し足を延ばし、このあたりを散策するのもおすすめです。

 

泉布観内部の一般公開

保存上の理由から、例年3月ごろに限って内部の一般公開をしていた泉布観ですが、老朽化が目立ってきたため、「ふるさと納税制度」を活用した寄付で、外観を補修。この工事の間、平成23年~24年は一般公開を中止し、25年3月から3年ぶりに再開しました(当時の大阪府発表資料参照)。

実はこのとき、大勢の市民が詰めかけて、入館まで大変な時間がかかったため、翌年からは事前申し込み制になってしまいました。

私も申し込んだところ、最初はみごと抽選にハズレ!(2014年2月28日の記事参照) 。

今年の一般公開(3/13~3/15)で、ようやく当たりました。

 

一般公開の抽選に当選したという通知のはがき。

 

「当選」といっても、何かもらえるわけではなく… 

やれやれ、たいそうな手続き。

 

2人まで入館できるので、ヨメさんを誘ったところ、乗り気に。しかし、その後用事が出来て、結局1人で行ってきました。

 

以下、3月14日に撮影した写真です。雑事にまぎれ、掲載がずいぶん遅ればせになってしまいました。

撮影カメラはキヤノンEOS 6D、レンズはおもに広角ズームのEF16-35mm F4L IS USM。一部でEF50mm F1.8 II を使用。

EF16-35mm F4L IS USMは建物の外観や室内の全体をとらえるのに好適なのですが、超広角側で撮ると建物が過度に上すぼまりになったり、歪みが出ます。そのため、撮影後にPhotoshop の「レンズ補正」を適用、疑似的なアオリ補正を行っています)

 

泉布観の正面。

 

東側の大川に向かって建っているので、午前中なら順光で撮れそう。

でも建築写真としては、前の桜の木が邪魔ですね。

 

ちなみに、桜の木がまだ小さいころの写真が造幣博物館(造幣局内)にあります。(泉布観を見た後、見学しました)

造幣博物館にある、泉布観の紹介パネル。

これだと、建物の正面からの姿がはっきり分かります。

 

泉布観の概略も、このパネルで説明されています。簡潔にして十分な内容。

ただ、読みにくいかもしれませんので改めて 大阪市のホームページから抜粋します。

 

 『泉布観は、市内で現存する最も古い洋風建築の一つであり、明治4年(1871)2月に落成しました。当初は造幣寮(現在の造幣局)の応接所として建てられましたが、明治5年に天皇が行幸し、泉布観の名称はその際に天皇自身により命名されました。泉布観の「泉布」は「貨幣」、「観」は「館」を意味します。

 建築の設計には、アイルランド出身の技師ウォートルスがあたりました。ウォートルスは泉布観のほか、造幣寮の工場群、東京の銀座煉瓦街などを設計し、明治初期の日本の洋風建築の歴史に大きな業績を残した人物です。

 泉布観の主な特徴は、煉瓦造であること、周囲にベランダを持つこと、照明器具などに古い要素を残すことなどがあります。泉布観の壁面は一見すると白い漆喰塗りですが、その内部は煉瓦で積まれており、そのため木造建築とくらべると非常に壁が厚くなっています。またベランダは建物の全体にめぐっています。これは「ベランダ・コロニアル」式と呼ばれ、幕末から明治期の日本の洋風建築の特色のひとつです。内部は天井が高く、ガス灯時代の照明器具が電球式に変わったいまも使われています。

 このように、泉布観は明治時代の洋風建築の特色を色濃く残し、大正6年(1917)には大阪市に移管され、昭和31年(1956)に国の重要文化財に指定されました。』(平成25年、大阪市のページより)

 

ということで、ともかく中に入って1階から見ていきましょう。

 

泉布観1階

泉布観1階の廊下。

 

ガラーンとして、天井が高い印象。高さは4. 5m あり、当時のガス灯が吊り下げられています(今は電灯)。

 

廊下の両側に広い部屋が3つ。見取図は下の通り。

泉布観1階の見取図(造幣博物館のパネルから複写)。

 

1階で最も広い南室。

列柱が並び、ケヤキ材張りの床が黒光りしていました。

 

1階南室。

泉布観はもともと応接所。ここは食堂として使われていました。写真奥に見える小窓を通して、隣の配膳室から料理が運び込まれたそうです。

配膳室とつながっていた別棟の厨房は、今はなくなっています。

 

今も残るガス灯時代のシャンデリア。

どういう寓意なのか、ひげ面の男性の顔が彫られ、いかにも西洋的。イギリスからの輸入品ではないかとのこと。

 

EF50mm F1.8 II でアップにすると、こんな感じ。

 

重厚な暖炉。

イギリス製と推定されています。

 

「イギリス製の根拠は… 」と、係の人(たぶん学芸員)がペンライトで暖炉の奥を照らしてくれました。

浮かび上がったのは、盾の両側に獅子と一角獣(ユニコーン)、上部に王冠を頂いた英国王の紋章。

 

暖炉に使われていた耐火煉瓦などをガラスケースで展示。

 

泉布観の建物自体の煉瓦は日本製でまかなわれており、「当時の時代としては、大したもの」だそうですが、耐火煉瓦だけは日本で作れなかったので輸入されていました。「UFFO」の刻印から、滋賀県の旧長浜駅舎に使われたものと同じ製品らしいとの説明。

 

次は1階東室へ。応接に使われた部屋ではないかということです。

大きな鏡のある暖炉。前には一対のグリフォン(獅子の体に鷲の羽を持った想像上の動物)。

 

左側のグリフォン。

 

右側のグリフォン。

 

さて、何を象徴したものか… 

 

暖炉の奥、両側面にはドングリの模様の装飾。

 

豪華なカットグラスのシャンデリアがありました。ガラスケースに囲まれ、見やすいように少し低い位置に吊り下げられています。この建物で一番目を引く展示物。

 

華麗なる明治。

当時はガス灯の明かりにきらめき、部屋に入った人が思わず息をのんだのでは…

あの鹿鳴館の完成は、この泉布観に遅れること12 年、明治16年でした。

 

こちらは1階西室。

床の模様は、当時高価だったタイルを模してペンキで描かれたもの。

左の暖炉の前には、本物のタイルが敷かれています。

 

暖炉の前に使われている装飾タイル(1階南室で別に展示されていたものを撮影)。

イギリス製で、日本での暖炉周りのタイルの最も初期の例だとのこと。

 

暖炉の内側、左右に張られた装飾タイルが見もの。

 暖炉左側のタイル  暖炉右側のタイル 

 ギリシャ・ローマの女神でしょうか、2人の女性像。

 

同じような姿ですが、違っているところが少なくとも3つあります(間違い探しパズル!)。

 ・手に持っているもの(トーチとランプ)

 ・衣装

 ・顔や体の向き

 

それと、何となく2人の年齢が違う印象も。

何を表しているのでしょうね。

ウ~ン、よく分かりません。(分からないことが多い… )

 

古色蒼然としたカーテン。

 

もとは昇降式だったという照明器具。

 

1階西室を出て、2階に上がる階段へ。

2階への階段。

 

建物の保存上、階段に大勢の人が集中しないように、との注意書きが。

なにしろ、古い建物ですから…

 

2階の写真は次回に。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF16-35mm F4L IS USM

   EF50mm F1.8 II


キヤノン「16-35mm F4L IS」で撮る東京(3)週末の都庁

2014年12月12日 | 風景・建物

12月6日の土曜日、東京都庁をキヤノンの新超広角ズーム、EF16-35mm F4L IS USMで撮ってみました(カメラはEOS 6D)。

高さ243m、そびえ立つ東京都庁第一本庁舎。

(焦点距離16mm、絞りF11、1/160秒、ISO100、露出補正+2/3、画質RAW、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景)

それにしても、東京の空がこんなに青く見えるとは… (PLフィルターは使っていません)

 

威風堂々。

(焦点距離16mm、絞りF8、1/160秒、ISO100、露出補正+1/3、画質RAW、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景)

 

週末でガランとした都民広場。どこか、シュールレアリスム画家キリコの絵に出てきそうな、時間が止まった感じ。

(焦点距離16mm、絞りF8、1/400秒、ISO100、露出補正+2/3、画質RAW、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景)。

 

都民広場の彫刻と第一本庁舎。これはキリコですよ~ 

超広角ならではの構図。

(焦点距離16mm、絞りF8、1/200秒、ISO100、露出補正+2/3、画質RAW、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景)。

 

北展望室に上がってみました。

入り口で警備上の荷物チェックを受けたあと、エレベーターであっという間に地上45階へ。

 

展望室からのながめ。北側、新宿住友ビル(中央)方面。ビルを等倍に拡大すると目が痛くなるくらいシャープ。このレンズの解像力はかなり良いです。

(焦点距離16mm、絞りF8、1/320秒、ISO100、露出補正+1/3、画質RAW、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景)。

 

東南側、代々木方面。明治神宮や遠く東京タワーが見えます。

(焦点距離16mm、絞りF8、1/125秒、ISO100、露出補正+1/3、画質RAW、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景)。

焦点距離16mmとなると、真下(足の下)の風景まで写りこむので、目がクラクラします。

 

おなかがすいたので、展望室のカフェに入ってみました。

 

パスタセット(1,200円)。お客さんも少なく、ゆったり。眼下に東京の街を一望する贅沢。夜景も素晴らしいようです。

(焦点距離35mm、絞りF5.6、1/40秒、ISO400、露出補正-1/3、画質RAW、ホワイトバランス:「くもり」を微調整、ピクチャースタイル:風景=なぜか「風景」での色味が良かったので…)。

 

都庁を出ると、足は自然に新宿中央公園へ。

名所でも何でもないですけど…

鳩が多い新宿中央公園。この写真、超広角レンズなので、実際には手前の一匹は足元まで来ています。人間なんてチッとも怖くない… という鳩たち。

(焦点距離16mm、絞りF8、1/25秒、ISO100、露出補正+2/3、画質RAW、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景)。

 

「写真工業発祥の地」という碑がありました。

明治35年(1902)、小西本店(現・コニカミノルタ)が、写真感光材料の国産化を図り、研究所と工場(六桜社)を建設し、製造を始めたところ、とあります。

叔父から譲り受けたコニカの高級レンジファインダーカメラを、父が大事そうに保管していたし(撮ってはいなかった…)、フィルムの「さくらカラー」はよく使いました。

個人的に色々な思い出があります。

今や世界一になった日本のカメラ産業。それがここから生まれたのですね~

 

カメラの歴史は大半がモノクロの世界。敬意を表し、モノクロ写真を1点載せてみます。

都庁と彫像。

(焦点距離16mm、絞りF8、1/160秒、ISO100、露出補正+1/3、画質RAW、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:モノクロ)。

 


キヤノン「16-35mm F4L IS」で撮る東京(2)イルミネーション

2014年12月09日 | 風景・建物

駒込の六義園ライトアップを見たあと、表参道のイルミネーションを撮りに行きました。

事前に歩道橋が2つあるのを確認。歩道橋の上から狙えば、ケヤキ並木のイルミネーションを「16-35mm F4L IS」の超広角で撮れる… と甘く考えて行ったのですが、

ショック!

 

歩道橋は通行禁止でした。

 

商店街振興組合原宿表参道欅会と原宿警察署の名前で、

『イルミネーション点灯に伴い、歩道橋上の事故防止の為、点灯中はこちらの歩道橋を通行禁止とさせて頂きます。』

との表示。

あとで、ロケットニュースのこの記事を見たら、2010年から通行禁止措置が取られているそうです。

知りませんでした(大阪人なので… )。

 

ペリエ presents 表参道イルミネーション 2014

歩道橋からの撮影がダメになったことで、モチベーションはガタ落ち。

しかし、気を取り直して撮ってきました(カメラはEOS 6D 、レンズはEF 16-35mm F4L IS を使用)。

 

表参道を彩るシャンパンゴールドのイルミネーション。

今年のスポンサーはペリエ。点灯は12月1日から 25日まで。明治神宮入口〜青山通り間の表参道 約1km でのイベントで、「ペリエ」カラーの緑LEDによるイルミネーションが3ヶ所設けられています。

 

両側の並木を入れて撮るには、これが限界。車道に出たらひかれますから…

 

明治神宮方面へ歩きながらスナップ。

 

表参道ヒルズの赤い壁面が目を引きます。

 

ボトルを配したペリエカラーのイルミネーション。

なかなかきれいです。

 

次は中目黒へ、地下鉄を乗り継いで移動。

 

Nakameguro 青の洞窟

春の桜で知られる目黒川沿いを青いLEDで染める、今年から始まったイベントです(11/23~12/25)。

「青の洞窟」スパゲッティの日清フーズが協賛。

(EOS 6D とEF 16-35mm F4L IS に加えて、ソニーのコンパクトカメラRX100を使用しています。画質はいずれもRAW。)。

 

東急東横線の中目黒駅に着くと、ホームのすぐ下にイルミネーションが。(ソニーRX100)

LEDの青い色が鮮やかで、思わずワクワク。

見物の人出も多かったですね。

 

 並木の青い灯が目黒川に映り、青一色の世界( EOS 6D 、EF 16-35mm F4L IS )。

 

 幻想的で、とても美しいです( EOS 6D 、EF 16-35mm F4L IS )。

 

目黒川周辺には良いレストランや居酒屋があるとのこと。おいしそうな料理を楽しむ人達がうらやましい。外国人の姿も見かけました( ソニーRX100 )。

 

撮影したのは5日(金)ですが、その後週末にかけて大勢の見物客が川沿いの狭い道路や橋に殺到。危険なため7日(日)のイルミネーション点灯は中止になったようです。(facebook「Nakameguro News」参照)

すごい人気ですね。これからクリスマスにかけてどうなることか…

 

ああ青色LED ・・・

ここでテクニカルな問題を少々。

日本人研究者3人がノーベル賞を受賞、さまざまな用途で使われる青色LEDですが、デジタルカメラには難物です。

とくにEOS 6D (キヤノンに共通?)では本来の青色に赤紫色がかぶることが多く、いつも頭を悩ませています。

 

普通に撮ったままの「青の洞窟」。このイベントのイルミネーションは青色ばかりなのに、実際にはない赤紫色が強く出てしまっています。

 

ソニーRX100で撮ると、EOS 6D よりは青色に近くなります。しかし、完全には赤紫色をなくせません。

光の波長とセンサーの関係なのか、画像処理エンジンの問題なのか、よくわからないところがあります。

この夜も、カメラやスマホで撮っていた人から「きれいに撮れないなあ」「なぜか赤い色になる」という声を聞きました。

ネットでも同じように、青いイルミネーションは「赤紫がかる」という書き込みを良く見かけます。

カメラメーカーから、明確な説明を聞いてみたいですね。

 

 ◆DPPで本来の青色に補正する方法

帰宅後、何とかならないかと色々試しているうちに、キヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional 4.0」(DPP 4.0)で搭載された「特定色域の色調整」機能を使うと、一応本来の色に近いところまで補正できることが分かりました。

下はその調整を行った画像です。

Digital Photo Professional 4.0で色調整した「青の洞窟」。赤紫色がほぼ消えて現実のイルミネーションの感じに近くなりました。

 

その方法は以下の通りです。

 ・「色調整」タブを開く(下の写真=部分)

 ・ブルーの色域の「H(色相)」を -20 に(一番左に寄せる)

 ・ブルーの色域の「S(彩度)」を上げる(例では 7 ですが、これは画像の状況に応じて調整)

 ・パープルの色域の「H」を -20 に(一番左に寄せる)

 ・他の色域をさわる必要はありません

これで、現実のイルミネーションに近い色になります。

EOS 6D で撮った最初の方の「青の洞窟」の写真は、この方法で補正しています。

当然ながら、キヤノンのRAW現像ソフトなので、ソニーRX100の写真については補正していません。

 

個人的に見つけた方法で、完璧ではないかもしれませんし、図柄によっては不自然になることもあります。また、ほかにもっと良い方法があるかもしれません。

あくまで一つの体験例ということで…

 

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関連記事

 ・「キヤノン「DPP4.0」を使ってみた」(当ブログ6/27記事)

 ・『キヤノンDPP 4.0で仕上げる紅葉風景』(デジカメWatch)

 ・『キヤノン「Digital Photo Professional 4.0」の進化に迫る』(デジカメWatch)

 ・キヤノンのページ(最新バージョンはDPP4.1)

 ・原宿・表参道.jp


キヤノン「16-35mm F4L IS」で撮る東京(1)六義園ライトアップ

2014年12月08日 | 風景・建物

12月5、6日の両日、東京・上野の都美術館で開かれている「第18回 総合写真展」(12/5~12/11)を見に、久しぶりに東京見物。この機会に、買ったばかりの「EF16-35mm F4L IS USM」で都内のライトアップの名所を撮ってきました。

 

ちなみに、私は総合写真展に3点応募。優秀賞1点、審査員奨励賞1点。

3点のうち一番自信のあった作品(スポーツ系)が選外、その次に気に入っていた作品(人物)が審査員奨励賞。ついでに応募した作品(ネイチャー)が、今回一番いい優秀賞。自分の思い入れとは全く真逆な結果。

作品の評価というものは分からないものです。自己満足していてはダメということ…

 

内閣総理大臣賞の作品は、高知の山深い里での七夕行事(?)を撮った写真でした。朝もやの中、深淵さも感じさせる日本的風景。こんないい写真、なかなか撮れないと思います。

上位入賞作品は、近く「日本カメラ」などで紹介されますのでご覧ください。

 

手触りのいい「EF16-35mm F4L IS USM

さて、EF16-35mm F4L IS USMについて。このレンズは少し長めですがスマートで、軽量のEOS 6Dに付けるとちょうどいい感じ。

使っていて手触りのいいレンズですね。

EOS 6D に付けた「EF16-35mm F4L IS USM」。

 

手ぶれ補正が役に立っています。「広角レンズで手ぶれ補正が必要か」という意見もありましたが、実際には、暗い被写体の場合、役に立ちます。

 

六義園のライトアップ

東京・駒込の六義園(りくぎえん)は、柳沢吉保が築いた江戸期を代表する大名庭園で、都内随一の紅葉の名所といわれるところ。

今年のライトアップは11月20日~12月7日。幻想的な照明の中で紅葉を楽しむ、風雅な催しを撮ってみました。

 

照明に浮かび上がる六義園の紅葉(山陰橋)。

 

園内は大変に暗く、単純にISOオートで撮ると、上限のISO12800 にまで行ってしまいます。さすがにそれでは画質が不安なので、ISO6400に固定。絞りF4、1/15秒程度で、手ぶれ補正を頼りに手持ち撮影しました。ホワイトバランスは太陽光。

 

 

紅葉した樹の下、青い照明に加えスモークの演出も。

 

ひときわ鮮やかなモミジ。

 

わずかな灯りを頼りに園内を行くと…

 

温かいだんごを販売する茶屋がありました。

 

こちらは吹上茶屋。

 

吹上茶屋の中。抹茶とお菓子を楽しみながら一服できます。

 

なかなか趣がありますね。

 

これからの季節に備え、雪吊りをほどこした松。

 

視界が開け、池の対岸のライトアップが見えました。水面に映えるシンメトリーな灯り。

(下のサムネイルをクリックすると拡大画像が出ます。)

実際の光景は写真よりはるかに美しく、感動します。来て良かったと思いました。

 

またひとつ休憩所が。

 

燃えるようなモミジと石灯籠。

 

竹の緑と紅葉の競演。

京都の嵯峨野みたい。都内にもこんなところがあったんですね…

 

次回は街のイルミネーションを載せる予定です。


キヤノン「16-35mm F4L IS」のDLO適用画像

2014年11月28日 | 風景・建物

この記事は、前ページ『キヤノン「16-35mm F4L IS」実写(長居植物園の紅葉)』と、その前の『キヤノン「16-35mm F4L IS」買ってしまった』の一部訂正になります。

DLO4.1.0 からEF16-35mm F4L IS USMに対応

この2つのページで、キヤノンEF16-35mm F4L IS USMが、『まだ純正RAW現像ソフト「Digital Photo Professional 」のレンズ補正機能「デジタルレンズオプティマイザ(DLO) 」の対象レンズになっていない」』と書いたのですが、実際には対象レンズになっていました。失礼しました。

「Digital Photo Professional 」の「デジタルレンズオプティマイザ(DLO) 」対象レンズ(11/28現在、Digital Photo Professional 4.1.1の画面)。

ちゃんとEF16-35mm F4L IS USMが入っています。

 

「デジタルレンズオプティマイザ 」は、レンズやカメラごとに異なる各種レンズ収差、絞りこみによる回折現象、ローパスフィルター、カラーフィルターといった要因による画質劣化を「逆関数化」し、レンズに入る前の光の状態に近いところまで画質を改善するキヤノンの技術。

これを適用すると、ファイル容量は肥大するものの、撮ったままの画像より格段に画質が良くなるというスグレもの。

カメラマンにとって大変ありがたい機能です。しかしすべてのEFレンズに対応しているわけではなく、とくに新発売のレンズなどは対象レンズになるまで時間的なギャップがありました。

EF16-35mm F4L IS USMの場合、6月に発売されてからDLOの対象レンズでない状態がしばらく続き、カメラ雑誌でもそのように書かれていたので、てっきりまだ非対応と思っていました。

言いわけになりますが、キヤノンのDLOのページ対象レンズ一覧も今年5月30日に更新されたまま。そのあと相次いで発売されたレンズは載っていないのですよね…

キヤノンさん、このあたりどうかと思うなァ…

 

10月30日のKAPAカメラネットには『【アップデート】キヤノン Digital Photo Professional(DPP)4.1.0/3.14.41』という記事が出ていて、このアップデートでDigital Photo Professional 4.1.0が、

・「EOS 7D Mark II」
・「EF16-35mm F4L IS USM」
・「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」

に対応したことが書かれていました。私自身、こういう記事を見落としていたわけです。

 

今日、ともかく最新版にアップデートしようと思って、キヤノンのダウンロードページから「
Digital Photo Professional 4.1.1 for Windows 」(11月13日公開)をダウンロード。

そうすると、対象レンズにEF16-35mm F4L IS USM が入っていました。

 

あらためて、先日試し撮りした写真に適用してみると…

 ◆効果は絶大!

たとえばこの写真ですが、

DLOを適用しないままだと、左下隅の等倍画像は下のようになります。

DLO適用前の左下隅(等倍)。

カーブした白い装飾のふちに、緑や赤のにじみ(色収差)が見えます。

 

この写真にDLOを適用すると、

DLO適用後の左下隅(等倍)。

色にじみが消え、全体にすっきりシャープになりました。

 

ヤシの木の上部も見てみましょう。

DLO適用前(等倍)。

 

DLO適用後(等倍)。

やはり、わずかな色にじみが完全に消えました。

 

もうひとつ、次の写真の場合、

 

中央の部分で比較してみます。

DLO適用前(等倍)。

 

DLO適用後(等倍)。

シャープさが増しています。

 

右隅を見てみると、

DLO適用前(等倍)。

 

DLO適用後(等倍)。

色にじみが消え、カリカリにシャープな画像に。

 

DLOを使うことで、最高級レンズを手にした気分です。

いやあ、EF16-35mm F4L IS USM が素晴らしいレンズになりましたよ~

 


キヤノン「16-35mm F4L IS」実写(長居植物園の紅葉)

2014年11月26日 | 風景・建物

11月24日、キヤノンの新広角ズーム「EF16-35mm F4L IS USM」を、大阪・長居植物園で試し撮りしてきました。

ネットで良く見かける実写レビューでは、「JPEG撮って出し」 が一般的ですが、今回はRAWで撮影しDigital Photo Professional (DPP)で多少の色調整、シャープネスなどの画像処理をしています。カメラはEOS 6D。三脚は使っていません。

 

紅葉が見ごろの長居公園。陸上競技場ではスポーツイベントが開かれ、植物園も家族連れでにぎわっていました。(焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/125秒、ISO 100、露出補正 0、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:スタンダード、DPPシャープネス 4 )

 

周辺画質が良くなったという「EF16-35mm F4L IS USM」。中央と周辺を等倍で比較してみました。

中央付近(等倍)。

 

右上隅(等倍)。

 

右下隅(等倍)。

 

ピントは中央に合っているので、隅の描写は多少甘いですが、像がひどく流れたりはしていないようです。

 

長居植物園入り口付近。家族連れが弁当を広げていました。(焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/60秒、ISO 100、露出補正 +2/3、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:スタンダード、DPPシャープネス 4 )

 

同じように中央と四隅を等倍で見てみます。

中央付近(等倍)。

 

左上隅(等倍)。

 

左下隅(等倍)。

 

右上隅(等倍)。

 

右下隅(等倍)。

 

隅の画像を見ると、倍率色収差がわずかに分かりますね(左上の太い幹の左側に青、右側に赤のにじみ)。

でも全体的には色収差が良く抑制されている方です。DPPの「デジタルレンズオプティマイザ 」が対応してくれれば、このわずかな色収差も消えるのでは… と期待。(11/28訂正:すでに対応、色収差は消すことができます)

 

植物園の中にある大阪市立自然史博物館。入り口に吊り下げられているのは巨大なクジラの骨格。こういう被写体を楽に収められるのは超広角レンズならでは… (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/160秒、ISO 200、露出補正 +1、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:スタンダード、DPPシャープネス 4 )

 

中央付近(等倍)。骨格の質感や吊り下げている金属など非常にシャープ。等倍でここまでの描写なら満足。

 

左上隅(等倍)。

 

右上隅(等倍)。隅にしては金網などが、くっきり写っていますね。

 

大阪市立自然史博物館の内部。展示物にだけ照明が当たり、かなり暗いです。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/125秒、ISO 8000、露出補正 0、ホワイトバランス:白熱電球、ピクチャースタイル:スタンダード、DPPシャープネス 3 )

 

中央付近、樹木の展示(等倍)。

 

左手前の子どものリュック(等倍)。暗くてもこの程度まで描写。EOS 6D の高感度性能のおかげもあります。

 

長居植物園のコスモス畑。この季節に、まだコスモスが咲いているとは。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF11、1/80秒、ISO 400、露出補正 +1/3、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 、この写真のみPLフィルター使用)

雲の影で手前が暗くなっています。レンズの周辺減光ではありません。

 

長居植物園のバラ園。曇ってきたので発色が良くないですが… (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/500秒、ISO 400、露出補正 +1  2/3、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )

 

ヤシの木の上部(等倍)。

 

左下隅(等倍)。

 

植物園内を走るロードトレイン アドベンチャー号。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/500秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:スタンダード、DPPシャープネス 4 )

 

長居植物園のバラ。35mmにズームして撮影。このように標準レンズとしても使えるのは便利です。最短撮影距離は28cm。 (焦点距離 35mm、絞り優先AE 、絞りF4、1/1000秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:スタンダード、DPPシャープネス 3 )

 

華やかなモミジバフウ。超広角レンズ定番の構図。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/100秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )

 

秋色に染まる長居植物園の大池。ガマが茂っています。 (焦点距離 35mm、絞り優先AE 、絞りF11、1/125秒、ISO 200、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )

 

パンパスグラス。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF11、1/100秒、ISO 200、露出補正 0、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )

 

長居植物園の渓流沿いのカエデやケヤキ。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF11、1/20秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )

 

200数十万年前に栄え、大阪府内でも化石が出土するメタセコイア植物群。太古の原生林を再現した、長居植物園のなかでも好きな場所です。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/40秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )

 

そびえ立つメタセコイア。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/15秒、ISO 400、露出補正 +2、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )

 

メタセコイアの林の落日。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/20秒、ISO 400、露出補正 -2/3、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )

太陽を入れましたがゴーストは出ていません。逆光にも強そう。(どのような状況でもゴーストが出ないというわけではなく、太陽の強さ、角度によっては出ます)

 

大池のほとりで。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/40秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )

 

夕暮れの長居植物園。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/80秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )

 

残照に映えるケヤキ。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/30秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )

 

大池の暮色。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/200秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )

 

このレンズはまずまず気に入りました。これから色々な風景を撮影していきたいと思います。

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11/28 訂正

 キヤノンEF16-35mm F4L IS USMが、まだ純正RAW現像ソフト「Digital Photo Professional 」のレンズ補正機能「デジタルレンズオプティマイザ(DLO) 」の対象レンズになっていないように書いたのですが、実際には対象レンズになっていました。


大阪・南港の夜景 Part 2

2014年08月26日 | 風景・建物

大阪・南港の「大阪府咲洲(さきしま)庁舎」展望台で行われた「Real Night View ~60分間のシャッターチャンス~」の続きです。

旧WTCから、いろいろな曲折を経て大阪府の咲洲(さきしま)庁舎となった超高層ビル。とにかくデカイです。

 

咲洲庁舎の1階。“バブル様式”とでもいえばいいのか…

 

展望台へのエレベーター入場口。

1階から52階まで一気に上昇、そのあと長いエスカレーターを乗り継いで、地上252mの展望台に着きます。

 

大阪の街を見渡せる素晴らしい眺めが待っていました。

神戸は1000万ドルの夜景、ここは「1000カラットの夜景」だそうです。

 

背景に天保山大観覧車が入る記念撮影スポット。

 

Real Night View ~60分間のシャッターチャンス~」の時間となり、展望台フロアの照明が落とされました。

ムードを楽しむ人、カメラを構える人… 様々です。

 

展望台はガラスが斜めにせり出しているので、あまりガラス面に密着すると落ちそうで怖い感じがします。

ライトダウンのおかげで照明がガラスに写りこむこともなく、いいシチュエーションのもとで撮影できました。

 

西方向、WTC(左下)周辺。

 

北東方向、天保山周辺。やはりこの方角が一番人気。

 

南方向、明るい照明は野球場。

 

北方向、午後8時過ぎ、はるかに伊丹市の花火大会が見えました。

 

少しトリミングしてアップに。この辺が限界か…

 

見えたというだけでも儲けものですね。

 

このあと、眼下に見えていたATCのイルミネーションへ。

ヤシの緑の照明がきれいです。

 

静かで、訪れる人もまばら。

 

カップルにとっては邪魔が入らず良いかも…

 

海岸沿いの「ウミエール広場 光の回廊(コリドー)」(ハイダイナミックレンジ風に画像補正)。

 

夕涼みのリッチな時間…

 

はるか遠くからイベントの音楽が流れてきました。ここはかなり長い海岸線なので、とても向こうまで見に行く気はせず…

 

しゃれたミニチュアの建物のライトアップ。

 

まだ新しいイルミネーションのスポットなので、知らない人も多いかもしれません。一度訪ねてみてはいかがでしょうか。

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撮影カメラ・レンズ

  キヤノンEOS 6D

     EF24–105mm F4L IS USM


大阪・南港の夜景 Part 1

2014年08月25日 | 風景・建物

大阪・南港にそびえる高層ビル「大阪府咲洲(さきしま)庁舎」。その55階の展望台で、フロア内の照明を1時間だけ落とす、「Real Night View ~60分間のシャッターチャンス~」 が開催されました。

同展望台としては初のライトダウンイベント。開催日は7/26、 8/2、8/23のいずれも「2」のつく土曜日。消灯時間は19:30~20:30。

最終日に行ってきました。

 

フロアの照明が落とされた展望台(午後7時41分)。

窓ガラスへの照明の写り込みがなくなり、夜景がくっきり浮かび上がります。撮影するのにとても楽。

カップルのほか、カメラマンがたくさん来ていました。

 

北東方向のながめ。ライトアップされた天保山の大観覧車が美しい。

 

「60分間のシャッターチャンス」を生かして何枚も撮影、この日にあった伊丹市の花火大会もはるか遠くに見えました。

 

 *今回のライトダウンは好評だったらしく、同展望台では10月に夕陽をテーマに加えた同様のイベント「2014年秋の夕陽ウィーク&Real Night View ~60分間のシャッターチャンス~」を企画しています。

 

展望台からの撮影のあと、近くのATCに立ち寄り、6月から始まったイルミネーション「ウミエール広場 光の回廊(コリドー)」を撮影してきました。

ATC のイルミネーション。

 

例によって、画像処理に手間取っており、とりあえず3枚だけアップ。残りは次回に。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

     EF24–105mm F4L IS USM


残暑の空

2014年08月18日 | 風景・建物

お盆休み明けの18日、大阪の最高気温は34度前後。厳しい残暑が続いています。

入道雲が出ていたので撮ってみました。

近くの公園で。中央上に写っている黒い点はゴミではなくて、飛び立ったセミです。

 

入道雲。

 

雲の下は暗く、雷雨の予感…

 

モノクロでも撮ってみました。ソニーRX100のピクチャーエフェクト「リッチトーンモノクロ」。

 

モノクロはカラーより強いですね。

 

雲のモノクロ写真で有名なのは東松照明の「波照間島」(1971年)。

海の上にポッカリ雲が浮かんでいるだけなのに強烈な印象。まるでそこに色があるようにも感じる美しさがありました。(WEBRONZA『東松照明の写真は、今こそ見られるべき作品だ』など参照)

 

しかし外で雲なんか撮っていると暑くて暑くて。

「冬の間は、この風景を待ち望んでいたのではないのか…」と自問しながらも、早々に冷房の効いたところへ避難する私でした。

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撮影カメラ    ソニーRX100


60分間のシャッターチャンス

2014年08月03日 | 風景・建物

とかくアマチュアカメラマンは、熱心さのあまり一般観光客とトラブルになったりして、あまり歓迎されないものですが、たまにはカメラマンに配慮したイベントも。

 

大阪府咲洲庁舎展望台では、「60分間のシャッターチャンス」として、節電も兼ねた55階展望フロア内の照明を落とすイベントをやっています(19:30~20:30)。

この時間帯は、窓ガラスへの光の写り込みを気にすることなく写真撮影を楽しめるというもの。

 

高層ビルから夜景を写す時には室内の照明が邪魔になりますね。

通常は、レンズの先端をガラスにぴったり付ける、黒いオーバーなどでカメラの背後を覆う… などで光の写りこみを避けているのではないでしょうか。

照明が全部消されれば、そんな苦労も必要なくなるので、ありがたいこと。

こういう、カメラマンに配慮したイベントなんて珍しい。

 

スケジュール的には夏休み期間中の「2」のつく土曜日の、7月26日(土)、 8月2日(土)、8月23日(土)の3日間。

 

色々所用があって、2回目までは逃しています。

残るは8月23日だけ。さらにこの日は、「いたみ花火大会」があって、はるか遠くに花火が見える期待もあります。

 

このほか、室内照明は落とされませんが8月9日(土)の「なにわ淀川花火大会」もここから見えます。

くそ暑い河原(失礼)で見るより、よほどスマートかも。

 

大阪府咲洲庁というのは、旧大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)。橋下さんが大阪府庁を移そうとしたところ。

行政の中枢としての利便性はともかく、夜景はとても美しいようです。

一度行ってみますか…

 


緑の5月

2014年05月14日 | 風景・建物

若葉の美しい5月。

晴れた日の緑は最高。風に乗って花の香りでも漂ってくると、外に出ないのがもったいない気持ちになります。

大阪・長居公園の緑を撮ってきました。

 

長居公園入り口、クスノキの大木。大空へ入道雲がわきあがるような姿。

 

公園の中で見つけた河津桜の実。

サクランボのようにきれいな色。通りがかった女性らが「食べられるのかな~」と、見上げていました。

一見おいしそうなのですが、渋くて渋くて、とても食べられたものではないそうです。鳥も食べないとか。

 

長居植物園に来ました。

 

木漏れ日に浮かび上がるイチョウの葉。

 

大池のほとり、バラ園の入り口。バラは見ごろになっていました。

 

「桜貝」という名の優しいバラ。

 

ハート型の撮影スポットで鐘を鳴らす親子。

 

植物園を出て、再び長居公園入り口に。緑あふれる夕方の公園を、女子高生の自転車が駆け抜けていきました。

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF24-105mm F4L IS USM


あべのハルカス展望台 Part 2

2014年05月04日 | 風景・建物

あべのハルカス展望台は、昼間の眺めも素晴らしいですが、夕日や夜景の絶好のスポットになりそうです。

 

落日せまる展望台。

 

4月25日から5月18日ごろにかけては、西側にそびえるツインタワーのすき間から美しい夕陽が見えるそうです。

夏至や冬至に差し込む太陽光の効果を計算していたマヤの遺跡みたい。

5月7日から5月16日までの間、夕方(17:00~19:00)入場した人に、この夕陽を撮ったポストカードがプレゼントされるとのこと(ハルカス300のページ)。

 

で、4月25日から5月18日ごろといえば何がある?

 “ゴールデン”ウイーク があるじゃありませんか(冗談)。

 

たそがれはロマンチック…

 

西側のガラスに張られた案内のステッカー。

天気が良ければ明石海峡大橋まで一望できます。

 

夕陽をバックに記念撮影。

 

「天上回廊」西側は人で一杯。

 

大阪港の向こう、六甲山系に沈む夕陽。

この日は少しモヤっていました。

 

日没後の展望台。

 

天王寺公園周辺の夜景。

 

北の梅田方面へ続く光の帯。

 

えも言われぬ色に、空や街が染まる “マジックアワー” 。

これからの季節、開放的な「天空庭園」で過ごす時間は最高ですよ~

 

 

「天空庭園」の夜。

ビアガーデンがあってもいいかな…

 

59階の「SHOP HARUKAS 300」で。空色のマスコット「あべのべあ」。

 

長さ(高さ)を強調したお土産が多いですね。このバウムクーヘンを買って帰りました。しっとりとして美味しく、家族に好評でした。

 

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撮影カメラ   ソニーRX100


あべのハルカス展望台 Part 1

2014年05月03日 | 風景・建物

大阪・天王寺に、日本一の高層ビル「あべのハルカス」(高さ300m)がグランドオープンしたのが3月7日。チケット完全予約制の3月も過ぎ、そろそろ混雑もおさまったのではと、4月24日に展望台「ハルカス300」に上ってきました。

(当ブログの好みで、写真は一部モノクロになっています。)

 

あべのハルカス(近鉄本店タワー館が先行オープンした2013年6月に撮影)。

 

近鉄本店2階のチケットカウンター。大人は1500円。

 

チケットと、展望台から見えるポイントを紹介するパンフレット。

 

展望台へ登るには、まず2階から16階へのエレベーターに乗り、それから展望台へ向かうエレベーターに乗り換えます。

16階。展望台へのエレベーター入場ゲート。

 

16階から60階への直通エレベーター。

 

16階の高さは約82メートルのようですね。

エレベーターが高速で上昇を始めると表示がどんどん変わっていきます。

 

エレベーター壁面を流れる未来的なイルミネーション。

 

一気に最上階の60階に到着、ドアが開きました。あっという間でした。

でも、表示は300メートルじゃない… なぜ? この理由はあとで分かります。

 

エレベーターを降りると「天上回廊」。360度のパノラマが広がっています。

足元まで全面ガラス張りなので、とても視界が広い。すばらしいです。

 

絶景を楽しむ人たち。

 

ビルのガラス面沿いに回遊できる「天上回廊」。下は58階の天空庭園。

 

上は空へ吹き抜け。

「天上回廊」の方は屋根とガラス面に覆われているので、雨の日も大丈夫ですが、下の天空庭園は雨も風もそのまま吹き込んでくる開放的な空間。

 

「天上回廊」のさらに上にある「300M」の表示。これが本当の高さ300m地点。ヘリポートになっています。

実は、このヘリポートに上って本当の300mを体験できるイベント「ハルカス300ヘリポートツアー」が、5月7日(水)から5月31日(土)まで実施されます。人数限定で一人500円。(イベント詳細=PDF

周囲にフェンスが巡らされているとはいえ、スリルがありそう。高所恐怖症ぎみの私としては、もうごめんですが…

 

60階を強調する「天上回廊」のエスカレーター。

 

展望台から見える絶景を撮ってみました。

北西の方向にある天王寺公園。

 

近くの「あべのキューズモール」屋上駐車場に見つけた「Welcome あべの」。展望台にくる観光客を意識したものでしょう。

 

北東方向。手前にJR天王寺駅や近鉄阿部野橋駅。はるかかなたの生駒山あたりへ向けて市街地が広がっています。

 

双眼鏡で眺める人。

ハルカスの展望台には、よくあるようなコイン式の望遠鏡は設置されていません。双眼鏡を持って行った方がいいかもしれませんね。

 

南の堺市、和歌山方向の眺め。

東京スカイツリーに上ったときも思ったのですが、上から見る都会のビルや民家の密集ぶりはすごいものがあります。

 

西側にだけ、ガラスの床が設置されています。

わざと怖がらせようと思って、こういう仕掛けを造っているんでしょうか…

 

記念撮影をしてくれるフォトスポット(有料)。

 

59階のトイレ。

いったい何を撮ってるんだ、と言われそうですが、「トイレも全面ガラス張りです。ぜひご利用を」とPRしていましたので… 

足元までガラス張りのトイレは爽快? いやいや、相当に怖いです。

 

58階のカフェダイニングバー「SKY GARDEN 300」のテラス席。

 

午後5時すぎから、日が暮れるころまで撮っていました。夜の風景は次回に。

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撮影カメラ    ソニーRX100