◆新型カメラ出るか?
2月の「CP+ 2015」でカメラの新製品を出さなかったソニーが、4月から5月にかけてAマウントかEマウントカメラを発表するのではないかと噂されています。
アメリカ・ラスベガスで4月13日から開催される国際放送機器展「NAB 2015」がちょうどいい発表の機会になりそうだ、というので SonyAlphaRumors が注目していましたが、12日のプレス・カンファレンスで発表されたのは、業務用のハイエンドビデオカメラや映像制作機器だけ。(4/13 の日本向け報道資料参照)
AマウントやEマウントのスチルカメラの発表はありませんでした。
SonyAlphaRumors は、がっかり。
次に発表の可能性があるのは4月23日だそうです。
何でも、RXシリーズかAマウントのカメラが発表され、5月には新型Eマウントカメラ(α7R II?)が発表されそうだとのこと(デジカメinfo 参照)。
レンズ一体型の高級フルサイズカメラ「RX1 」の後継機が出る可能性はありそうですね。発売(2012年11月)からだいぶ経ちますし、レンズ交換型フルサイズの「α7」の後継「α7 II」が昨年12月に出て、かなり機能が改良されたと好評。
新機能を搭載した「RX1 」後継機が登場するのでは。
「RX1 」。発売当初は、ソニーらしい尖ったコンセプトに驚きました。35mmフルサイズ、ツァイスレンズの秀逸な描写。プレミアム感があって、「お金に余裕のある人しか買えない贅沢なスナップカメラ」という印象。後継機「RX1 II」(?)はどんなカメラでしょうか。
「Aマウントの新型カメラ」はどうかな… やや疑問。ただ、プロの世界でキヤノン、ニコンに対抗するという意味では、出さないわけにいかないかも。
また、「Eマウントカメラの新型」を出すなら、α7シリーズのあのデザインを何とかしてほしいところです(特にペンタ部の形を)。
◆オリンパス株を半分売ってしまった!
それはさておき、ソニーは事業分野の資金配分について模索している節がうかがえます。(もしかすると、カメラの開発に何らかの影響も…)
4月1日、業務提携しているオリンパスの持ち株の半分(17,243,950株)をJPモルガン証券に譲渡すると発表(ソニーのお知らせ=PDF)。
オリンパスの株はまだ残っており、協力関係は継続するとしていますが、「あれ、カメラやレンズとかで提携メリットが期待されたのに… どうしたの?」と思いました。
どうも、ソニーは資金が要るんですね。今回、オリンパス株売却のもうけは約468億円。これを成長分野へ使いたい意向のようです。
『ソニー、復活への狼煙-オリンパス株売却で資金、イメージセンサーに重点』(日刊工業新聞)によると、
『特に注力するのがCMOSイメージセンサー。1050億円を投じて月産6万枚(300ミリメートルウエハー換算)から同8万枚に増やす計画を2月に発表したばかりだが、4月に約450億円の追加投資を公表。16年9月末までに同8万7000枚に引き上げる。
同社のスマホ向け画像センサーの世界シェアは約40%とされ、トップに位置する。ただ近年は画素数競争に頭打ち感が出ており、技術的な優位性が薄まりつつある。価格競争への対応を強めるため、生産能力を一段と拡充し、高級帯に加えて普及価格帯にも侵食する構えだ。』
とのこと。
オリンパス株売却益の数字と、イメージセンサー増産への追加投資額がほぼ見合いますね。
ソニーはカメラのイメージセンサーで世界一と言われ、各社に供給もしていますが、スマホ向けに供給する方が大事な様子。
スマホ向けのイメージセンサーがどんどん売れるのに、「(生産能力が)まだまだ足りない!」というソニー社内(幹部?)の声を紹介した記事を、以前に見た記憶があります。
ウ~ン、でもイメージセンサーばかりに投資して、いいのかな~
液晶パネルに投資し過ぎた、シャープのようにならねばいいが…