つれづれ写真ノート

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1億画素の「富士GFX100」でモデル撮影

2019年07月16日 | カメラ

1億200万画素の「FUJIFILM GFX100」が6月28日、発売されました。

 

  FUJIFILM GFX100 (富士フイルムのニュースリリースより)

 

裏面照射型中判センサー(ラ―ジフォーマット・センサー)を使用した驚異の超高画素カメラ。

最安でも1,190,700円( 価格.com 7/16 )と高価ですが、よく売れており現在品薄状態とか(富士フイルムスタッフの話)。

こんなに高価なカメラがよく売れるというのは驚きです。

それに、ボディーだけでなく、20~30万円台とこれも高価なGマウントレンズが必要になるわけで、一通りそろえると200万円ぐらいになるのでは。

 

ただ、一度は触ってみたいカメラ。買うかどうかは別にして。(たぶん、買えないけど…)

 

折から、GFX100 発売を記念した富士フイルムのイベント「Xキャラバン in 大阪」が7月13日、富士フイルムフォトサロン大阪で開催されていたので、タッチ&トライや実写、写真家のトークショーに参加してきました。

(7/21には名古屋でも開催。東京では同様の内容を5月に「FUJIKINA 2019 東京」で開催ずみ。)

 

◆「Xキャラバン in 大阪」

場所は大阪・本町、「富士フイルムフォトサロン大阪」の地下特設会場。

GFX や X シリーズの最新機種が並び、熱心なファンが詰めかけていました。

 

GFX 、X シリーズのタッチ&トライコーナー。

 

SDカードを持参すれば、モデルさんを撮影してデータ持ち帰りもOK。

 

GFX100 があったのはモデルさんの正面。

 

しばし順番待ち…

 

GFX100を触れました。

ポートレート向きの単焦点レンズ GF110mmF2 R LM WR付き。

他のレンズを選ぶこともできます。

 

用意されたGマウントレンズ。

 

縦位置グリップ一体型の四角いボディーは、いかにもプロ仕様。

ずっしり重いものの、そこは一眼レフのプロ機と違ってミラーレス。「これは持てない!」と音を上げるほどではなかったですね。

 

撮影情報を表示する液晶モニターが天面のほか、背面下部にもあります。

 

天面の液晶モニター。

富士フイルムのカメラの特徴だったダイヤルを思い切って少なくした代替として、ダイヤル表示も選べるようになっています。これは黒バック表示。

 

白バックにもできます。個人的には黒バックの方が見やすい感じ。

 

天面モニター横の右上のボタンを押すたびに、絞り優先 / シャッター速度優先 / マニュアル などモードが変わります。

 

下は、一般的な数字表示(富士のページより)。

 

スタッフの話によると、ダイヤルを減らし液晶表示をメインにしたことで、ユーザーから批判を覚悟していたけれど、予想外に反応は良いそうです。

 

ポートレート撮影に合わせて、「 瞳AF AUTO 」の設定にします。

これで、スムーズに瞳を追いかけることができました。

 

ただ、右目か左目かAFが迷う場合があり、きっちり決めたいときは「右目優先」「左目優先」のどちらかを指定することができます。

 

実写画像

撮影画像はすべてJPEGの撮って出し。画像補正ナシです。傾きや余分な空きもありますが、画素数を変えないように、トリミングせず、あえてそのままにしています。

画像サイズは 11648×8736 と巨大! 

Photoshop で1枚表示するのに約3秒かかりました(マシンが古いせいか?)。

 

カメラGFX100  レンズGF110mmF2 R LM WR : 絞り優先モード F2.2 、1/250秒、ISO 640、露出補正 +0.67

 

さすが1億画素!!  パソコンで等倍に拡大して、素晴らしい描写にびっくりしました。瞳AFがバッチリ決まりピントが合ったところは超精細。そして中判センサーがもたらす比類ない階調の豊かさ。ほれぼれするほど美しい画質です。

 

このブログでは、長辺1920 を超える画像はアップできないので、オリジナル画像をそのまま見てもらえないのが残念。

代わりに等倍画像の一部分をアップします。

 ↑ サムネイルをクリックすると、等倍画像が表示されます。(ブラウザの「← 戻る」 で記事に戻ってください。「×」で消すと記事が消えます)

 

手や時計、服の質感もごらんください。

 ↑ サムネイルのクリックで等倍画像に。(ブラウザの「← 戻る」 で記事に戻ってください。「×」で消すと記事が消えます)

 

(ちなみに、ウェブではやや画像が甘め。自宅のパソコンで見るオリジナル画像は、これよりもう少し精細で、まるで実際の女性を目の前にしているよう。すごく刺激的でした~ )

 

会場の実写ではこのほか、GFX100で新たに開発されたという、ポートレート撮影に最適な肌のなめらかさを表現する「スムーススキン・エフェクト」 も試すことに。(設定は富士のスタッフにお願い)

「スムーススキン・エフェクト」は「強」「弱」を選ぶことができます。とりあえず「弱」の設定で。

 

「スムーススキン・エフェクト」を適用して撮影した画像。

カメラGFX100  レンズGF110mmF2 R LM WR : 絞り優先モード F2.0 、1/350秒、ISO 640、露出補正 +0.67

 ↑ クリックで等倍画像になります。(ブラウザの「← 戻る」 で記事に戻ってください。「×」で消すと記事が消えます)

 

肌のなめらかさが増したでしょうか…

構図や絞り、シャッター速度の設定が違うので、厳密な比較は難しいのですが、確かにピントのシャープさはそのままに、肌はなめらかになったような気がします。

エフェクトの効果はありそう。ただその程度は本当に微妙で、ぱっと見たぐらいでは分からないかも…

 

写真家トークショーなど

 

自然写真家・田中達也氏のトークショー「GFXシリーズとラージフォーマットの魅力」。

 

トークショーに出演した田中達也氏は、フィルムカメラの経歴が長い写真家。作品紹介までの前おきで、次のような話をしていました。

『デジタルカメラがフィルムカメラの階調のなめらかさ、人肌のようなぬくもりに追いつくのはいつだろうか、と思ってきた。5000万画素になればそうなるか、とも思った時があったが… このGFX100で初めてそういう描写が得られた。“壁”は1億画素にあったんですね。』

『GFX100は画像処理エンジンがすばらしく、シャドーからハイライトまでの階調が豊か。こんなカメラが欲しかったという気持ち。』

 

ついで、慶良間諸島で撮った鮮やかな作品の数々を紹介していました。

海の色のグラデーションが美しかったです。

 

会場では、GFX100で撮られた写真家の作品展示も。

どれも見事です。

 

「GFX100」---価格相応の値打ちはあるカメラのようです。

欲しいな~ (身の程知らずとは思いつつ・・・ )

 

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GFX100実写以外の撮影カメラ   ソニーRX100

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 ・『桁違いの“1億画素”カメラ「GFX100」がついに登場!』(CAPA CAMERA WEB)

 ・『 写真で見る FUJIFILM GFX100』(デジカメWatch)