つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

東京カメラ散歩 Part 1

2013年12月11日 | 日記

公募展の第17回総合写真展(12/5~12/11、東京都美術館)などを見るため、12月6、7日に東京へ行ってきました。

上野の東京都美術館

総合写真展では、自分のささやかな作品1点(審査員奨励賞)が展示されていました。

キヤノンEOS 6Dで撮った夕暮れの風景を全紙に伸ばして出品してみたもの。35mmフルサイズなので精細感は十分でした。6D の画質自体はいいです。

ただ、問題は写真の腕と内容ですね。

もう少し狙ったものがピシッと表現できるようにならないと… 

 

最高賞の内閣総理大臣賞を受けたのは、「アートペインター」という福島県の方の作品。極彩色のペンキまみれになったアーティストの体の一部をアップで活写。写真なのに一見油絵のようにも見える、ユニークなものでした。

ああ、こういう作品はオレには撮れないな~ という感じ。

ほかの上位入賞作品もそれぞれに良くて、いまさらながら自分の努力不足を反省した次第。

 

まだ紅葉、黄葉の残る上野公園。青空のもと、遠くに東京スカイツリーが見えました。

 

写真とアート

2日間、都内をカメラ散歩。その中からまず、写真とアートに関係した写真を載せてみました。

 

東京都美術館では、特別展「ターナー展」(10/8~ 12/18)も鑑賞。英国風景画の巨匠ということで、かなり混雑していました。

スケッチブックも展示されていて、繊細なタッチが印象に残りました。

 

会場で買った絵ハガキなど。

 

そのひとつ、「オラニエ公ヴィレム3世はオランダを発ち、荒波を超えて1688年11月4日にトーベイ上陸」。

実際はとても大きな作品。荒れ模様の空、船、大波… ターナーらしい主題の絵ですね。

 

つぎは東京ステーションギャラリーの写真展「生誕100年! 植田正治のつくりかた(10/12~2014年1/5)へ。

このギャラリーは東京駅丸の内北口改札前にあります。

東京ステーションギャラリー。

 

1988年、東京駅丸の内駅舎内に開館した煉瓦壁の展示室をもつ美術館。東京駅の復原工事のため一時休館していましたが、2012年秋、復原工事を終えた駅舎内で6年半ぶりにリニューアルオープン。

まだ真新しいギャラリーがどんなものかという興味もあって、そして写真の展示ということで訪ねてみたわけです。

 

東京駅丸の内北口ドーム。壮麗な美しさ。

よくこういう素晴らしい、美的なものを作ったと思います。

考えてみれば、今は平和で良い時代なんですね~

 

ギャラリーに入ると、展示フロアを結ぶ廻り階段があります。

 

廻り階段のシャンデリア。

きれいです。アールヌーボーかアールデコ風。

 

煉瓦壁。ところどころに木製の煉瓦が入っており、黒いのは1945年5月の東京大空襲で焼けて炭化したあとだそうです。

木製の煉瓦って、何のために入れたのかな…

 

ところで、植田正治(1913-2000)は、日本を代表する写真家の一人。故郷の山陰地方を拠点に、とくに砂丘を舞台にして、「演出写真」をたくさん撮りました。

自分と家族を並べた「パパとママとコドモたち」が有名。この写真を撮るときのことを書いた娘さんの作文が展示されていて面白かったですね。ユーモラスで、ある意味シュールな写真の数々。好きなものだけを撮る。写真はそれでいいんじゃないのかな、とも思います。

また、ふと感じたのは、むき出しの煉瓦壁に掛けられた作品と、ポツンポツンと立っている観客のシルエットが、実に「植田正治的な」面白い情景だということ。

とてもフォトジェニックで、撮影禁止でなければ、撮ってきたのですが…

 

ギャラリー2階の回廊に出ると北口ドーム内部が見渡せます。

レトロと現代が入り混じった、東京の不思議な光景です。

好きですね、こういうなんとも言い難い雰囲気。

この回廊は、とっておきの撮影スポットといえるかもしれません。

 

ミュージアムショップ。

展示作品のハガキや図録、東京駅関連のグッズが並んでいます。

 

東京駅の歴史を体感できて、しかもお洒落なギャラリーでした。

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撮影カメラ・レンズ

  キヤノンEOS 6D

    EF24-105mm f/4L IS USM

  ソニーRX100

 



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