大阪・造幣局の応接所として建てられた明治の洋館・泉布観(せんぷかん)の続きです。
◆泉布観2階
階段を上がったところにある床の装飾。
泉布観2階の廊下。突き当たりはベランダ。
2階見取図は下のようになっています(造幣博物館のパネルより)。
「玉座の間」と呼ばれている2階北東室。
2階では一番大きく、天皇の行幸の際に御座所が設けられた部屋。
最初に「泉布観」と命名した明治天皇は、3回ここを訪れており、現在の内装は明治31年(1898年)の行幸に合わせて作られたものが基本になっているそうです。
壁も絨毯も赤い部屋。なぜか、天井から吊り下げるタイプの照明器具はありません。
どっしりしたカーテン。
格式を感じさせる、暖炉の装飾。
明治31年、明治天皇行幸のさいに使われた椅子(大阪歴史博物館蔵)=1階南室の展示写真。
明治天皇行幸時はこんな感じ…。(昭和初期、当時の様子を再現=1階南室に展示の写真)。
2階北西室。
ここは華やかな雰囲気の部屋。
暖炉の鏡は丸く、「玉座の間」のようないかめしさはありません。
暖炉に使われているタイル(1階南室で別に展示されているもの)。
南西室。
このほか比較的狭い部屋もありました。部屋の用途は応接の時々に応じて変わっていたとのこと。
2階ベランダに出てみました。眺めが良いですね。青緑の扉、ピンク色の手すりも可愛い。
向こうに見えるのが旧桜宮公会堂。
御影石の列柱が屋根やベランダを支え、建物の周囲を巡っています。
左手に見えるのは、「銀橋」こと桜宮橋。
事前登録で入場者を絞っているため、込み合うことなくゆっくり見学できました。
今後、建物内部を補強・補修すれば、年1回とはいわず、いつでも見学者を受け入れられるようになると思うのですが…
大阪市の対応に期待しましょう。
最後に、明治4年に造幣局が創業して間もないころの錦絵を(1階南室で展示)。
煙を上げる造幣局。右端の建物が泉布観。
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撮影カメラ・レンズ
キヤノンEOS 6D
EF16-35mm F4L IS USM
EF50mm F1.8 II
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