◆オリンパス
「CP+2016」で人気を集めていた機種のひとつは、オリンパス「PEN-F」。
「PEN-F」の良さは、レトロなデザイン。
原型のモックアップや、組み立て前のボディーが展示されていました。
タッチ & トライに詰めかけたたくさんの人。
フィルムカメラを彷彿とさせる外観に魅かれたオジサン達が多いのは当然として、結構女性も目立ちました。
2月26日に発売された「PEN-F」。予約が多かったため、事前にオリンパスから「お届け遅延のお詫び」(2/24付)が。全般に品薄が続いているようです。
「PEN-F」のシルバー(オリンパスプラザ大阪で)。
あらかじめオリンパスプラザ大阪で試し、トークイベントにも参加したので(2/18、2/21 記事参照)、順番待ちに時間のかかるタッチ&トライはパス!
「PEN-F」とM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0 でハイレゾ撮影、大伸ばしされた写真が展示されていました。撮影データは「Aモード、+0.3補正、F4.5、1/2秒、WB:5300K、ISO 200」。
ハイレゾ撮影は、0.5ピクセル単位でセンサーを動かし、8回撮影した画像をもとに5000万画素センサー相当の高解像写真を生成する機能。三脚必須、動かない被写体に限ります。
コンパクトなマイクロフォーサーズ機でここまでの写真が撮れるんですね。すごい技術だと思います。
にぎわうPENシリーズのコーナーで。
オリンパスの最新望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」をめぐって、写真家・田中希美男氏と開発者がトーク。
35mm判換算で600mm相当の超望遠レンズ。田中氏は、手持ち撮影を可能にした、新しい手ブレ補正機能を高く評価していました。(田中氏のブログにも書かれています)
一段高い望遠レンズコーナーで、さっそくこのレンズを試してみました。
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO 。
換算600mm、F4 の超望遠レンズでこの程度の大きさに収まるのは、マイクロフォーサーズ規格ならでは。
しかも三脚が要らず手持ちで十分、というのは魅力があります。
が、カメラの左側にあるものは何?
ドットサイト照準器 が、台座でカメラ左側に固定されていました。
画角が狭い超望遠撮影では被写体を見失うことがあり、それを補うための、銃の照準のような役割をする別売りアクセサリー。
本来はカメラ上部のアクセサリーシュ―に付けます。
説明してくれたオリンパスの人によると、ユーザーから(横に付けたいという)希望があったので、こういう形を考えたそうです。ファインダーと横並びで目の高さが同じになるため、使いやすいかもしれません。
ただ、この台座はまだ市販されていないと思われます。
狙撃兵の秘密道具みたい…
マニアックで、刺激的です。男はこういうものが好き。
実写してみると、ドットサイトの照準(赤いポイント)はファインダーと微妙にずれていました。撮る距離と、人それぞれの目に合わせて調整する必要があるとのこと。
うまく使いこなせば、野鳥や飛行機、カ―レース、サッカー、ラグビー撮影などで重宝しそう。
下は、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROで撮った「CP+2016」の会場内です。
お客さんの顔がバッチリ。でも、それを載せるのはまずいので、遠くにある看板を被写体に。(カメラはOM-D E-M1、絞り F4、1/320秒、ISO 400、露出補正+1、ホワイトバランス オート)
赤枠の部分を等倍で拡大してみました。下のサムネイルをクリックすると拡大します。
どうですか… 会場が暗いのでノイズが出ていますが、マイクロフォーサーズの等倍画像としてはまずまずの解像感でしょうか。
こちらではアウトドア向き、STYLUS Tough シリーズの新製品「TG-870」をPR。
グリーンとホワイトの2種類。衝撃・寒さに強く防水・防塵設計。オリンパスお得意の分野です。
◆パナソニック
次は、オリンパスと同じマイクロフォーサーズ陣営のパナソニックへ。
タッチ&トライコーナーでは、「フォーカスセレクト」をメインにPR。
撮影するときに色々なピント位置でカメラが自動的に記録、後から再生画像をタッチして好きなピントを選べる機能です。
これだと「ピントはあとで…」と、楽な撮影ができます。
同じように後からピントを選べるカメラとしては「Lytro ILLUM」がありますが、パナソニックのほうがはるかにコンパクトでスマートなカメラ。
分かりやすいように花札などが並べられていました。
いまのところ「フォーカスセレクト」に対応しているのは、「G7」「GX8」「FZ300」の3機種。
新しいモデルにはすでに機能が搭載。以前に購入したモデルでも、昨年11月以降、ファームウェアをダウンロードすることで機能を追加できるようになっています。
どんな風に使えるのか、「GX8」で試しました。
メニューから「フォーカスセレクト」を選んでおき、適当なところにAFを合わせてシャッターを切ります。今は右側の「藤」の札にピントが合っている状態。
パパパ… とフォーカスエリアが画面をなぞるように動いて撮影終了(この間、構図を変えないようにします)。
再生画面で、左側の「桜」の札にタッチすると、「桜」にピントがあった画像に変化。
ここで「MENU/SET」ボタンを押すと、JPEG画像として保存されます。
やってみると、ピント位置を思うままに変えられて楽しい。
「フォーカスセレクト」機能は、パナソニック自慢の4Kフォトの応用とか。
このあと、「GX8」でモデル撮影をさせてもらいました。レンズは、明るい「LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH. POWER O.I.S.」です。
◆実写例
カメラ:GX8 レンズ:LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH. POWER O.I.S.
絞り F1.2、1/200秒、ISO 200、露出補正+1.0、ホワイトバランス オート、少しトリミング
カメラ:GX8 レンズ:LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH. POWER O.I.S.
絞り F2、1/400秒、ISO 200、露出補正 0、ホワイトバランス オート
この一部を等倍で表示してみます。下のサムネイルをクリックすると拡大。
液晶モニタでは分かりませんでしたが、繊細な布のディテールが撮れていました。
NOCTICRON、やはり良いレンズという印象。
パナソニックブースでは、このほかコンパクトカメラやAndroid OS搭載のコミュニケーションカメラ「DMC-CM10」、そして超望遠ズーム「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.」を展示。
とくに、超望遠ズームは、35mm判換算 200mm~800mm と、オリンパスの超望遠をしのぐ焦点距離。
ぜひ試したかったのですが、ほかのブースでのイベントのからみもあり、とにかく時間がなくて見送りました。
残念至極です…
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