ニコンのこだわりカメラ「Df」が11月5日に発表されました。個性的なカメラなので、どう評価していいものか、迷いました。
ニコン「Df」(ニコンプラザ大阪で、先行展示モデル)。
35mmフルサイズの高級機であることは確かですが、現在のニコンの一眼レフのラインナップの中では異色のレトロスタイルカメラ。なぜこんなカメラが出たんだろうという、企画の意図への思いがまず最初にありました。
それについては、デジカメWatchの二つの記事で大体分かりました。
ニコンDfの発表会で後藤哲朗氏が企画説明 (デジカメWatch 2013.11.5)
後藤哲朗氏本人に訊く:ニコンが設立した「後藤研究室」とは (デジカメWatch2009.7.8)
どうも「Df」はニコンの一眼レフを主導してきた後藤哲朗さんの「後藤研究室」が企画したカメラで、それには後藤フェローの個人的な思い入れが関わっているようです。
たとえば、2009.7.8のデジカメWatchのインタビューで後藤フェローが語っている言葉。
『「とにかくラインアップを揃えることで一生懸命になってしまいましたが、昨年のD3Xで一応ラインが完成した今、そこには異端児もないと面白くありませんよ。仮にですが、小さくて高性能だけれど、“ある部分”に関しては結構オバカな機種はどうでしょう。でも"別のある部分"はきちんと拘って作り込んでいる。今のニコンのラインナップは当たり前すぎますから、その正常進化を狙うだけでなく、意外性のある異端児も投入するためのアイディアを後藤研究室では練っています」 』
これが「Df」のコンセプトになったようですね。カメラ・写真を愛する後藤さんの思い入れ。
「Df」は2009年の夏に検討を開始したそうで、発表まで約4年かかっています。その間、後藤研究室は、フラッグシップの「D4」の開発にもかかわったりして、Dfの開発はかなり遅れたようです。(DfがD4のセンサーをそのまま取り入れたのは、こういう経緯があったかも)
スペック的にみると「Df」というカメラは、ニコンのフラッグシップ「D4」と、フルサイズエントリー向けの「D600/D610」を合体させた感じです。
ともかく、どんなものか見てみようと、ニコンプラザ大阪で先行展示されていた実機を触ってきました。
詳しくは次回に…
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