旧聞かもしれませんが、PetaPixelというサイトでキヤノン一眼レフの各機種について、連写音、音の波形を比較していました。
一種のお遊びとはいえ、面白いです。
機種名は、Kissシリーズが欧州(アジア・オセアニアも)での製品名になっているので分かりにくいです。
整理してみると以下の通り(誤りがあればご容赦願います)。
製品名(欧州版) 連写枚数
300D(Kiss Digital=初代) 2.5
1100D(Kiss X50) 3
350D(Kiss Digital N) 3
400D(Kiss Digital X) 3
550D(Kiss X4) 3.7
5D Mark II 3.9
6D 4.5
30D 5
1Ds Mark III 5
60D 5.3
5D Mark III 6
50D 6.3
40D 6.5
7D 8
1D Mark III 10
1D Mark IV 10
1D X 14
300D(EOS Kiss Digital=初代)なんて、連写といっても可愛らしいもの。
EOS 6Dは、おとなしい音で波形の幅が狭いですね。実際に手にして連写してみると、4.5コマ/秒と遅いせいもあり、「タン、タン、タン」と切れは悪い感じ。それだけに、シャッター音は静かな方で、波形にも現れているようです。
個人的な印象では、一番静かに聞こえるのは550D(Kiss X4)。ただし、自分のKiss X4を連写した経験では「シャイン、シャイン、シャイン」という感じで金属音も混じり、それほど静かだという印象はありませんでした。
録音の仕方によるのかもしれません。
また、一番やかましいのは1D Mark III だと思いましたが、どうでしょうか。
総体に、金属的で切れの良い音は、音量の大きさも伴うようです。撮る本人には快感があっても、傍の人には耳障りな場合もあるかもしれないですね。
EOS-1 DXの連写は比較的音量を押えてなおかつ稠密な波形。実際に試してみても、14コマ/秒は異次元の凄さです。
YouTubeに付けられたコメントにも「マシンガンのようだ」というのが目立ちます。
ところで、PetaPixelには『キヤノンが1984年に14コマ/秒を達成していたのをご存じだろうか』という記事もあります。
フイルム時代の「ニューF-1ハイスピードモータードライブカメラ」という巨大なカメラがそれ。キヤノンカメラミュージアムによると『巻き上げ速度は3速を選ベ、最高速のHモードでは36枚撮りフィルムを2.57秒で撮り終わってしまう秒間l4コマの性能を備えていた』とのこと。ただし、このために1.2Vの単3型Ni-Cd電池10本を封入した専用バッテリ一パックを2本(計24V)使う必要があったそうですから、その重さとデカさは異様なものだったでしょう。
プロ向けに130万円で発売されたようですが、はたしてどれだけ実戦で使われたのでしょうね。
でも、フイルムを14コマ/秒で巻き上げる技術の方が、デジタルよりすごいのでは… と思ってしまいました。
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