久しぶりに大阪・梅田のヨドバシをウロウロ。
「オッ」と思ったのは、ニコンが3月19日に発売したばかりの「COOLPIX P900 」。(ニコンのニュースリリース)
「COOLPIX P900 」(写真はニコンの製品ページより)。
レンズ一体型のコンパクトデジタルカメラの中でも、高倍率ズーム機能が特長の、いわゆる「ネオ一眼」カメラ。焦点距離は、35mm判換算で広角24mm相当から超望遠2000mm相当までをカバー。ズーム比率は光学83倍(ダイナミックファインズーム時166倍)にもおよびます。
2000mm の超望遠ってすごいでしょうね。実機を試したい人が次々来ていました。ふと商品の説明を見ると、納期は「4月下旬」。
店員さんに聞くと、人気があって、在庫がないとのこと。「買いたいのに、今ないんだよ。」と残念そうな、お客のオジサン…
日経トレンディネット(4/2)によると、前評判はそれほどでもなかったが、野鳥撮影ファンのクチコミで人気が上昇。『価格.comのコンパクトデジカメの注目ランキングで堂々の1位を獲得している』そうです。
カメラのキタムラ ネットショップでも「納期約1カ月」となっています。
人気の理由は、やはり野鳥や天体撮影に有利な 2000mmもの超望遠。確か2年前頃は1000mm に届くかどうかだった高倍率ズーム機も、ここまできたかという印象です。そういえば、ニコンはこの手のカメラの焦点距離の長さに関して、リードしていました。
ヨドバシの展示機を試してみました。
とにかくレンズがデカイ(f/2.8-6.5)。重さも899g(電池、メモリー含む)とズッシリ。とてもコンパクトカメラとは言えないですね。
外観写真を撮るのを忘れたので、うまく説明できませんが、2月に発売された同じタイプの機種「COOLPIX P610」(約565g)と比べると、かなり大きさが違います。
AFについては、個人的印象として「COOLPIX P610」より速いようです。ただ、コントラストのない大ボケのターゲットを狙った場合は、AFが多少迷います。まあ、どの高倍率ズーム機も大体同じですが。
手持ちの超望遠撮影なので、当然ファインダーの像はブレブレ。ただ、5段分の手ブレ補正がよく効いて、撮れた画像は割にピタッと止まっていました。また、ターゲットを見失ったとき、一時的に画角を広げ補足しやすくする「クイックバックズームボタン」がレンズの横についていて、これが撮影を助けてくれます。超望遠の入門者にも使いやすそう。
センサーが、一般的なコンパクトカメラと同様(1676万画素、1/2.3型)なので、それなりの画質でしょうし(確かめてません…)、RAWはなくてJPEGだけ、というのがいまイチ。しかし、遠くのものをグ~ンと引き寄せて撮る楽しさはそれを補って余りあるのでは。
価格も67,000(4/2、価格.com の最安値)と、お手頃。
なかなか魅力的です。
思いきって買って、野鳥撮影にチャレンジしようか~
いろいろなサイトのレビュー、評判を見ているところです。
アマゾンに、かなり詳細なカスタマーレビューがあり、次のYouTube 動画も参考になります。
一方、これに対抗する高倍率ズーム機の新製品としては、キヤノン「PowerShot SX60 HS」があります。
こちらは、光学65倍ズーム、35mmフィルム換算で21-1365mmという焦点距離。なので、光学ズームとしてはニコンの2000mm には及びません。
その分、「COOLPIX P900 」より小ぶり。AFは意外に速くて正確な感じ。ズーム撮影時の被写体の捕捉をサポートするため、一時的に広角へズームアウトする「フレーミングアシスト」という、ニコンの「クイックバックズームボタン」と似た機能もついています。
他に、センサーサイズが大きめの1インチで2010万画素の、パナソニック「FZ1000」も依然人気。
光学16倍ズーム、35mmフィルム換算で35mm-400mmと、超望遠としての焦点距離は見劣りするものの、4K 動画が撮れるのが強み。店内で試した限りでは、AFも速かったです。
関連記事
・『ニコン、光学83倍ズームのNIKKORレンズ搭載「COOLPIX P900」発売』(ITmedia デジカメプラス)
・『光学83倍ズームレンズ搭載の「COOLPIX P900」』(デジカメWatch)
・『最近発売された COOLPIX P900 を衝動買いしたけど、なかなか良い!』(KASHA SOKU)
・『Nikon クールピクス P900 サーフィン撮影で神機と分かった7つの理由』(HIGASHISA)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます