デジタル一眼レフのシャッターには「寿命」がある、というのはご存じだと思いますが、持っているカメラがその「寿命」に近づいているかどうか、調べたことがおありでしょうか?
「寿命」はシャッターを切った回数(ショット数、レリーズ回数)によります。
メーカーは「シャッター作動テスト○○万回をクリア」などの表現で、次のような一部の製品についてはシャッター耐久回数を公表しています。
・キヤノン「EOS-1D X Mark II 」 40 万回
・キヤノン「EOS 7D Mark II」 20万回
・キヤノン「EOS 5D Mark IV 」 「EOS 5Ds」 15 万回
・キヤノン「EOS 6D 」 10万回
・ニコン「D5 」 40 万回
・ニコン「D810 」「D500 」 20 万回
・ニコン「D610 」「D750 」 15万回
・リコー「PENTAX K-1 」 30万回
いずれも「テストでクリアした」というだけで、耐久回数を保証するものではなくあくまで目安。
しかし、これらの数字に近づいたり超えたりすると、シャッターが壊れる可能性自体は大きくなるわけで、ユーザーの気持ちとしては穏やかではありません。
私の場合、キヤノン「EOS 6D 」を買って約4 年。かなり使い倒してきたので、「そろそろ耐久回数に近いかも…」と思っていました。
キヤノン「EOS 6D 」。
シャッターを何回切ったかは、フリーソフトで調べる手もありますが、画像のファイル番号に注意していると大体分かります。
ファイル番号は「0001」から始まって「9999」になると、一巡して「0001」へ自動的に戻ります。これで1万回シャッターを切ったことに。
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撮影中、「9999」(左)から「0001」(右)に戻った例(今年1月の「十日戎の宝恵かご」)。
ただ、何年か経つうちに「え~と、何回一巡したんだっけ…」と記憶があやしくなるもの。
自分では、「6 回は一巡したような気が。すると6 万回か…」という感触。
◆サービスセンターで確認
これをはっきりさせるため、先日キヤノンのサービスセンター梅田(5月29日より移転予定)にカメラ本体を持参。シャッターを切った回数を調べてもらいました。
その結果は、何と「9 万3000 回」!
自分の感触とは大違いで、もう”限界”の10 万回が目の前ではありませんか。
1日で2000~3000 枚は撮ることもある、よさこいやスポーツイベントに3 回ほど行くと、オ―バ―する勘定。
限界に達したシャッターが壊れると実際にどうなるのか? サービスセンターの人に聞くと「シャッターボタンを押しても動かなかったり、連動しているAF が合わなくなったりする」とのこと。
シャッターユニット交換と電子ダイヤル(長く経つと摩耗しやすい)交換にかかる費用は、合わせて約4 万円。
キヤノンフォトサークル会員なら割引で約3 万円。
という説明でした。
人に頼まれた撮影の予定もあり、このさいシャッターユニットを交換するか、
とも思いましたが、まてよ、もう少しすれば「6 D Mark II 」が出るかもしれない、とも思い直し迷うこと、迷うこと…
「6 D Mark II がリリースされるかどうかは、全く情報がありません」とサービスセンターの人。
え、出ない可能性も?
今のところシャッターユニット交換という選択に、気持ちは傾いていますが、
『シャッター耐久回数は完全にランダムなものであり、公式に発表されているシャッター寿命と実際に壊れる回数には関係がない』(ジャパンカメラ)
という説もあります。
つまり、このあとズ~ッと壊れない可能性もあり、明日壊れるかもしれないということ。
やれやれ、困りました。どうしましょう。
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