いよいよキヤノンの新しいレンズの発表が始まりました。
5月13日に発表されたのは次の広角ズーム2本。6月上旬より順次発売。(ニュースリリース)
EF 16-35mm F4L IS USM
EF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STM
EF 16-35mm F4L IS USM(左写真、フリー画像)は、実質的に現行のEF17-40mm F4L USMの後継レンズ。
スペック的には現行レンズと比較して以下のようにアップ。それに伴って全長、重量が増えています。
レンズ構成 9群12枚 → 12群16枚
絞り羽根 7枚 → 9枚
手ぶれ補正 なし → あり(4段分)
最大径×長さ 83.5mm×96.8mm → 82.6mm×112.8mm
重さ 475g → 615g
フラッグシップの大口径広角ズームEF 16-35mm F2.8L II USMを置き換えるものではないにしても、レンズ枚数は同じになり、絞り羽根の枚数(EF 16-35mm F2.8L II USMは7枚)では上回っています。
キヤノンの発表によると、
『大口径ガラスモールド両面非球面レンズ(第1レンズ)を含む3枚の非球面レンズの最適配置により、歪曲収差、像面湾曲、非点収差を抑制することで、現行機種の超広角ズームレンズ「EF17-40mm F4L USM」と比較して特に画面周辺部の画質を大幅に向上しています。』
とのこと。
MTF特性図を見ても画質が良くなった感じ(専門的なところは分かりませんが)。手ぶれ補正が加わったことも考慮に入れると、フラッグシップレンズに迫るか同等の高級レンズに思えます。
個人的には、広角ズームがなくて、思い切ってEF 16-35mm F2.8L II USMを買おうかどうしようか迷っていたところ。「渡りに船!」という感じです。広角はボケを重視するわけではないので開放F値は2.8でなくてもいいし、画質のレビューを見てからのことですが、ひょっとして買ってしまうかも。
問題は大きく、重くなったこと。最近のツァイスやシグマの単焦点標準レンズも光学性能を重視して大きく、重くなっています。
できれば軽いレンズがいいんですけどね(そして安く)…
一方、EF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STM(写真左、フリー画像)は、小型軽量に重点を置いたAPS-C用レンズ。手ぶれ補正も備わり、Kissシリーズカメラなどで使いやすそう。
重厚なEF 16-35mm F4L IS USMとは好対照。
さて、次の発表は標準ズームレンズかな?
そして標準単焦点レンズは出るのか?
楽しみです。
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